Nancy Sensual World

「染井吉野ナンシーの官能世界」は中国関係のつれづれと、出版関係のあれこれを無責任に綴っているウェブサイトです。現実に存在する出版社の情報も時々登場しますが、あくまで網主個人の見解であり、該当企業の公式なものではございません。

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近刊情報(19/09/17)

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最近のRockfield's Diary

ねにもつ? 気になる?

朝、新聞を広げて驚きました。なんと、天声人語に岸本佐知子さんの『ねにもつタイプ』が載っているではないですか!

岸本さんなりのこだわりが満載の同書、とても面白く読んだ記憶が蘇ってきます。ちなみに、同書は筑摩書房の刊行物ですが、あたしの勤務先からも岸本さんの『気になる部分』という、これもまた抱腹絶倒の一冊が出ておりますので、ご興味のある方は是非どうぞ。

そんな朝日新聞の同曜日といえば読書欄です。

今回一番目を惹かれたのは閻連科さんのインタビュー記事です。少し前に『黒い豚の毛、白い豚の毛』が出たばかりの閻連科さん。これまで出ている、いわゆる発禁本とは異なる味わいの作品が多いかな、という読後感です。

あたしとしては、そんな中の一篇「奴児」が傑作だと思いました。これまたあたしの勤務先の刊行物ですが、閻連科さんの『年月日』に通じる味わいがあります。農民と動物という物語の骨子も共通しています。

河出書房新社のことですから『黒い豚の毛、白い豚の毛』はそのままいずれ河出文庫にするのかもしれませんが、個人的には『年月日』と「奴児」を併せて文庫化して欲しいなあと思います。

対決フェア?

春と言いますか、夏前に全国的に開催していた《エクス・リブリス》フェア、秋の陣がいくつかの書店で始まっています。

まずはブックファースト新宿店。

東側、紀伊國屋書店新宿本店で夏前に開催していたので、同店では秋の開催となり、新潮社のクレスト・ブックスとのコラボフェアとなっています。と言いますか、コラボフェアにするために、あえて秋に開催することにしたと言った方が正確かもしれません。しかし、今日あたりは少し涼しさも感じられるようになってきましたが、まだまだ「秋」と呼ぶには早いかしら?

さて、フェアですが、文芸書コーナーのエンド台、ほぼ月替わりでさまざまなフェアをやっている場所で、ご覧のようにクレスト・ブックスとエクス・リブリスが所狭しと並んでいます。

なかなか壮観ですね。この際、どっちの方が売れているかなんて野暮な質問はやめておきましょう。そもそもフェアは始まったばかりです。まだ先は長いですから、何回か波も来るでしょう。

それに、売れる売れないということももちろん大切ですが、こうやって海外文学に触れる機会を設けてくれることがなによりも嬉しいです。

続きまして、同じような写真に見えますか、よく見ればちょっと違います。

同じくクレスト・ブックスとエクス・リブリスを一緒に並べてフェアを行なっているのは、新宿から小田急線に乗ってしばらく行ったところ、成城の三省堂書店です。こちらも、文芸書コーナーのエンド台を使っての展開です。こうしてみますと、今回の両社のフェアって、書店のエンド台で併せて展開するのにちょうどよいボリュームだったのでしょうか?

特にこだわりがあるのかないのか、そこまでは聞いていませんが、同じ対決フェア(コラボフェア?)をやりながら、本の並べ方は微妙に異なる両店。ただどちらも二つのシリーズを真ん中で分けて並べているのは同じですね。

この両店以外にも、海外文学の二大シリーズ(?)のコラボフェアをやってくれている書店はいくつかあると思いますが、両シリーズをごちゃ混ぜに並べている書店ってあるのでしょうか? もしそういう並べ方をしているところがあれば、どうしてそうしたのか担当の方に是非話をうかがってみたいところです。

テレワーク

月曜日の台風。

千葉をはじめ、いまだ日常が戻っていない地域も多いようで、死者も出ていると聞くと何とも言えない気分になります。

そんな月曜日、既にこのダイアリーにも書きましたが、中央線がなかなか動かなかったので、あたしは結局会社を休むことにしました。自宅でそれを決断したとき脳裏に「テレワーク」という言葉が浮かびました。

あたしの勤務先はテレワークを導入しているとか、推奨しているとか、そういったことはないのですが、編集部の場合、必ずしも会社の机に座っていることだけが仕事ではなく、一日中著訳者のところで作業をしたり、図書館で調べものをしていたり、テレワークとは違いますが、そういった勤務形態もあります。

営業部も、会社の机に座って行なう仕事だってありますが、基本は書店回りだと思うので、そうなると自宅をオフィスにするというテレワークは無理ですよね。実際に本屋に足を運び、書店の人と顔を合わせ、注文を取るだけでなくさまざまな情報交換をするのも大切な営業の仕事です。果たしてそれが電話一本で代替が効くものなのでしょうか?

昨今は、POSデータが充実してきましたので、どの書店で売れているかがほぼ正確にわかります。そうなると、売れているお店に対して電話やファクスで注文を取るという営業スタイルも考えられます。都内近郊ならともかく、地方の書店には足を運ぶこともままならないので、これは有効な手段だと思いますが、それだけで十分なのでしょうか?

一日中デスクに座ってPOSデータをチェックし、ここと思った書店に電話をかけたりファクスを送ったりして追加補充を受注する、入社以来一度も(営業の仕事としては)書店店頭に足を運んだこともない、という出版社の営業部員も今の時代だといるのかも知れませんね?