広島と長崎、そして杉並

昨日のダイアリーで長崎の平和像について書きました。ここで一つ、あたしは正直に申し上げなければならないことがあります。それは小さいころの気持ちについてです。

小さいころと言っても小学生のころの気持ちなのですが、当時のあたしは広島が嫌いでした。別に悲惨な被爆の展示を見て嫌悪を覚えたというのではありません。ちなみに、最近はそういう理由で展示内容を見直すという動きもあるようですね。

確かに子供には衝撃的で、刺激がきつすぎるかも知れませんが、だからといって目を背けてよいものか、子供だからこそ見せた方がよいのではないか、という気もします。少なくとも、子供にも耐えられるように展示物を改竄するようなことだけはやめてもらいたいところです。

閑話休題。

はい、あたしはそういう展示物を嫌いになったわけではありません。ただ単に、広島に対して虫が好かない、という感情を抱いていたのです。その依って来たるところは、その当時のあたしには、広島が被爆したことを自慢しているように感じられたからです。「どうだ、すごいだろ」と他の都市に対して声高に訴えているように小学生だったあたしには感じられました。

なんでそんな風に感じたのか? 小学生ですから、政治的にどうだ、思想的にどうだ、といった背景があったわけはありません。家庭環境が原因かと問われても、取り立てて政治活動に熱心な家庭ではありませんでし、そういった話題が食卓に上ることもない環境でしたので、これも違うと思います。

子供心にそう感じたというのは、どこかに、当時の広島の核廃絶、原水爆禁止の運動にそういった鼻持ちならないところがあったからなのでしょうか? ですから、当時のあたしには、そういうことをこれ見よがしに訴えない長崎が非常に好ましく感じられたのです。

もちろん、「(当時の幼い気持ちのままに表現するなら)広島って、むかつく」という気持ちはあっても、だからといって核兵器の存在を認めたりしたわけではありませんし、核兵器なんてなくなればよいとは思いますが、当時のあたしがそんなことまでわかっていたのかは疑問です。

そう言えば、中学のころでしたでしょうか、学校で(東京の杉並区立の中学校です)原水爆禁止の署名活動がありました。学校や先生主導ではなく、親にたきつけられた生徒数名が中心になってクラスメートから集めていたと記憶しています。後になって原水爆禁止の運動が杉並から始まったと聞きましたが、そういう運動と関連があったのか、それはわかりません。ただ、当時のあたしは、そういう活動に胡散臭さを感じ、書名を断わったことを覚えています。

やはり、あたしがズレていたのでしょうか?

8月9日の井の頭公園

長崎の原爆の日です。

長崎も広島も、一応は行ったことがあります。

昔から、原爆というとヒロシマがフィーチャーされるのに対し、どちらかというと地味な長崎の方が親近感と言いますか、好ましい気持ちを抱いていました。ただ、それは井の頭公園に理由があるのかもしれません。

原爆の日の式典と言いますと、広島なら原爆ドームが真っ先に思い浮かびますし、テレビでもそれが映し出されます。それに対して長崎と言うと、平和の像ではないでしょうか?

平和の像

上の写真ですね。彫刻家の北村西望が造った像であるということは知識としては知っていますが、北村西望がどういう人で、どういう人生を送った人なのかはまるで知りません。ただ、この彫刻、長崎で実物は見たことはないのですが、昔から見たことがあるのです。もちろんテレビで、というのではありません。

東京に井の頭公園という広い公園があります。ドラマの舞台になったりもするので、東京以外の方にも有名な公園だと思います。この中にと言うのか、その隣にと言うのか、正確なところはわかりませんが、井の頭自然文化園というのがあります。ここに彫刻館があって、その中にこの平和の像が置いてあるのです。北村西望のアトリエだったとか、そんな説明を聞いたことがあります。

もちろん井の頭公園の平和の像は、長崎のものの何分の一かのスケールなのでしょうが、あたしには小さいころか見慣れた、非常になじみ深いものなのです。テレビで長崎の平和の像が映ると、記憶が子供のころに戻って、家族で井の頭公園へ行った頃へと飛んでしまうのです。いや、そうは言っても、たぶん井の頭公園でこの平和の像のある彫刻館へ言ったのは数回程度だと思います。それでも鮮明に覚えているのです。不思議なものです。

シンクロナイズドスイミングにドキドキ

ロシアでシンクロナイズドスイミングの世界大会が行なわれているようで、日本勢の活躍もあってテレビや新聞でもそれなりに報道されています。で、この報道に接するたびに、あたしはちょっとドキドキするのです。

別に、女性の水着姿にときめいているわけではありません。あたしはそもそも露出の高いものは好きではありません、秘すれば花と言うではありませんか。チラリズムの方が好きです。

って、これでは何と言い繕うとタダの変態ですね。すみません。言いたいことはそんなことではありません。

あたしがドキドキするのは、選手の水着でもなければ演技でもなく、もちろん肢体に対してでもありません。選手名です。それも、ある特定個人の!

日本チームのキャプテンだったでしょうか、「乾友紀子」さんていますよね。この名前というか、音というか、そこにドキドキするのです。「乾友紀子」は「いぬい ゆきこ」と読みます。

はい、そうなんです。あたしが高校時代に好きだった乾さんと全く同じ音なのです。「ゆきこ」の漢字表記こそ異なりますが、音声では全く同じです。ですから新聞だと何も感じませんが、テレビやラジオなどで報道されるときに「いぬいゆきこ」という音声が流れると、やはり落ち着かない気分になってしまうのです。

もちろん高校時代の乾さんはスポーツ少女というタイプではなかったので、シンクロ選手のような肢体ではなかったですし、その後も今もそんなことはありえないと思います。

「思います」と書いたのは、卒業後一回も会ったこともなければ、風の噂にすら聞いたことがないから、その後を何も知らないからです。卒業式の日以来、高校のクラスメートとは誰一人全く顔を合わせていないのではないか、そんな気がします。少なくとも、乾さんに限らず、誰にも会ったという記憶がありませんので、きっと会っていないのでしょう。

さて、そろそろこの大会も終盤ですよね。あたしのドキドキもあと数日でしょうか?

一天俄にかき曇れ!

午後から外回り。

日差しは相変わらずでしたけど、今日はちょっと雲があったのが多少の救い。

だからといって、少し涼しいとか、日差しが弱いなんてことはなく、あえて言えば、ここ数日のほぼ猛暑日に体も少しは慣れてきたから、なんとか乗り越えていける、という感じ。

で、今日の雲。

一時はずいぶんと黒い雲がむくむくと、これはきっと降るな、と思わせるような雲が出ていたはずだったのですが、書店に入ったり、電車に乗ったりしているうちに、どこかへ行ってしまって、あれっ、と肩透かしを食わされたような……

一雨ざっと降ってくれると、夜寝るときもかなりしのぎやすくなるのですけどね。

ただ降ればいいってもんじゃなく、降り方が肝心でして、あまり明るいうちに降ると、その後また強い西日で湿度の高い、蒸し暑さがパワーアップしかねません。もちろん雨の量も大事です。お湿り程度では湿度を押し上げるだけで、気温を下げる力が足りません。

やはりそろそろ夕方という時間帯に、バケツをひっくり返したような降り方、これが一番です。そんな夕立で、気温が一気に10度くらい下がるんですよね。自然の力ってすごい、と思います。

しかしこの夕立も、最近は「夕立」なんて風情のある表現はすっかり影が薄くなり、昨今はもっぱら「ゲリラ豪雨」なんて呼ばれ方をする、災害を引き起こすような降り方になってしまい、これはこれで困ったものですね。

それはともかく、次のまとまった雨はいつなのでしょう?

熱帯夜

きちんと天気予報で確認したわけではありませんが、東京はこのところ熱帯夜が続いているのではないでしょうか? 昨夜も、夜中に頭が痛くなって目が覚めました。軽い熱中症なのではないかと思いますが、どうでしょう?

ちなみに、熱帯夜と言えば、この曲ですよね(笑)。ただ個人的にはオリジナルの歌唱の方が好きですが……

さて、この数年、テレビなどマスコミも「エアコンを使いましょう」というアピールをするようになったと思います。もちろん省エネは大事ですから、昼間などは暑い家にいるのではなく、近所の公民館や図書館へ行って過ごすとか、デパートなどに行って涼むこともした方がよいと訴えるようになりました。

一番大きな変化は、夜寝るときも適度にエアコンを使った方がよいと言うようになったことではないでしょうか? それ以前は、いかにも「あたしは健康に気を使っています」という格好をつけた芸能人などが「寝るときはエアコンは使いません」なんてテレビなどで偉そうに言っていたものです。でも、これだけ熱帯夜が増え、室内でも熱中症になる人が増え、時には死に至る人まで出るようになると、そういう声は鳴りを潜め、むしろ上に書いたように「適度に使いましょう」という声の方が大きくなってきたと思います。

ところで、相変わらず、女性がクーラーが嫌い、女性は寒がるものだ、という傾向が強い気がしますが、それもどうなのでしょう? もちろん過度な冷やしすぎはいけないと思いますが、ただ中には女性の感覚の方がおかしいと思えるときがあります。ほとんどの人が暑がっていて、もう少し設定温度を下げたいと感じているのに、「寒い、寒い」と言っている女性、まま存在しますよね。そういう女性って、そもそもの代謝とか、自分自身の健康面に問題があるのではないでしょうか?

これと関連するのかわかりませんが、最近の女子中高生は髪の毛が薄い子が増えているのだとか。それも過度なダイエットが影響しているらしいです。髪の毛も十分に生えてこないようであれば、体の末端にまで血液も行ってないのではないでしょうか。となると、体だって冷えますよね。体の中から自分で温めるということができなくなっているのではないでしょうか。そんな女性が増えている気がします。

 

台風一過

台風11号はどこにいるのでしょう? 東京に関して言えば。この二日間、雨が降っているところはかなり激しく降り、降っていないところは台風が来ているとは思えないような単なる曇天、という天気です。

もちろん、その降っているところと降っていないところはめまぐるしく変わっているわけで、外回りでも、うまいこと雨に降られずに済んだ人もいれば、雨と一緒に異動しているような人もいたようです。結局、台風本体の雲ではなく、外側の雲がかかる程度なので、雲自体が切れ切れなのでしょうね。あたしの場合、昨日は傘の出番がありましたが、今日に関しては傘はまるっきり出番なし、うまい具合に雨には降られずに済みました。

でも、この二日間、サウナの中にいるような蒸し暑さでした。気温は、曇り空ですから猛暑と言うほどではなく、たぶん30度に届くか届かないかというくらいだと思いますが、湿度が恐らく100パーセントに限りなく近かったのではないでしょうか? 幸い、あたしは熱中症にもならず、とりあえずは元気に過ごしておりますが……

「元気に」と書きましたが、この2月に気を失って倒れて以来、自分の体力には自信がありません。それまでは「生きていく上で必要最低限の体力と健康は持っている」と思っていたのですが、その自信が揺らいでしまいました。

さて台風です。

土砂降りの場所や時間はあったものの、そしてニュースでは東京でもかなり局地的な被害が出ているようですが、あたしはそれほどの被害にも遭わず、たんなる雨模様の天気であったという程度の台風でした。この後、明日以降、関東地方に台風の影響が出るのか否か、天気予報を見ていないので知りませんが、台風も弱まっているでしょうから、まずはひと安心でしょうか?

あたしは、これまで台風で怖い思いをしたことはありませんが、低気圧では得がたい体験をしています。

何年前のことだったか忘れましたが、関西ではなく、北海道の営業を担当していたころのことです。月曜からの出張で、月曜の朝、羽田へ行って飛行機を待っていたのですが、天候が悪く欠航となり、その日はそのまま会社へ出社し、翌火曜日から出張に飛んだことがありました。一日短くなってしまったので、スケジュールの調整が大変だった記憶があります(別に、書店の人にアポを取っていたわけではありませんが)。

もう一つ、フライトは無事だったのですが、爆弾低気圧が北海道を襲い、北大の有名な並木が軒並み倒されるという被害が出ました。もちろん札幌市内も狂風のため街路樹の倒壊の恐れがあり、あっちこっちで通行止め、車だけでなく歩行者も迂回を余儀なくされたことがありました。

札幌市内を営業していたのですが、いつ街路樹が倒れるか、そこかしこに倒れた街路樹が目に入っていたので、なかなかの恐怖でした。そして市内でも各所で停電が起きていて、その日は取次も停電で伝票が発行できず流通がストップしてしまい、市内の書店を回っても「今日は仕事にならないから、もう帰る」と言っている人が多かったです。実際、パートの方やアルバイトの方は、社員の判断で帰宅していたようでしたし、街中もそんな状況ですから出歩いている人も少なく、営業していても意味がないような状態でした。

と、こんな風に書いていると、北海道担当だった時代が懐かしく思い出されます。北海道の書店の方々にはよくしていただいたなあ、という記憶があります。別に他の地区によい想い出がないわけではなく、最初に担当した地方が北海道だったからという、あくまで個人的な思い入れです。

神秘列車が走る?

下の写真は昨日の朝日新聞夕刊です。夕刊なので地方によっては存在しなかったり、記事が違っていたりするでしょうから、たぶん東京版だけに掲載されているのかも知れませんが……

ご覧のように台湾の鉄道に関する記事です。台湾と言えば台湾新幹線でしょうか? あたしはそこまでの<鉄>ではないので、台湾の鉄道事情などには詳しくはないのですが、興味はあります。

で、記事のところに載っている写真です。SLが写っています。この列車、どこかで見たことあるなあと感じたんです。もちろん「銀河鉄道999」ではありません。でも、それほど詳しい人間でない限り、SLなんてどれも同じように見えてしまうものです。煙突の形とか、ちょっとした違いに気づくことはありますが、その程度でだいたいは同じものに見えてしまいます(汗)。

ですが、この写真。非常に最近、目にしたような気がするのです。と、考えていて思い出しました。『神秘列車』です。

どうです。上の絵と似ていませんか? 写っている角度なんかまるで一緒ではないでしょうか? で『神秘列車』ですが、それはあたしの勤務先の新刊で、台湾の小説です。おお、台湾というところで繋がっているではないですか? もしかして、朝日新聞が読書欄ではなく、こんな一面で大々的に紹介してくれているのか、と思いきや、全然そうではなく、単に台湾の鉄道の話だったようです。

でも、本書『神秘列車』もそのタイトルどおり、少年が列車に載って旅をするシーンが出てきます。短篇集なので、すべての作品に鉄道が出てくるわけではないですが、表題にもなっている「神秘列車」は鉄道好きなら面白く読んでいただけると思います。

そうそう、この記事との関連で言いますと、新竹という駅が小説の中にも出てきます。「台湾 新竹駅」なんていうキーワードでGoogleの画像検索をすれば、なかなか素敵な新竹駅の写真が多数ヒットするはずです。

あたしは新竹駅って行ったことはないのですが、『神秘列車』の中の描写を読んで是非行って見たいと思いましたし、上述のようにネットを検索して、ますます実物を見てみたくなりました。

とりあえず、すぐに台湾へ行けない方、ひとまず『神秘列車』をご一読くださいませ。

日本と韓国ですったもんだしたので注目を浴びた世界遺産は他にもいろいろ登録されているんですよ!

明治日本の産業革命遺産」が世界遺産に登録されたということがニュースになっています。世界遺産に登録されると観光客も増えるので地元は大いに盛り上がっていることでしょう。でも、世界遺産ということは世界的な価値を有していると認められたわけですから、金儲けだけを考えていたのではダメですよね。むしろ、世界遺産としての意義を世界に向けて発信し、なおかつ遺産として後世に残していかなければならない義務を負ったということでもあると思います。

うーん、いろいろ責任が重そうです。お金もかかりそうですね。となると、やはり観光客がいっぱい来て、地元にお金を落としてくれるのが手っ取り早いのでしょうか? しかし人があまり来すぎると遺産を破壊してしまうことにもなりかねません、特に自然遺産の場合は。難しく悩ましい問題です。

で、そんな世界遺産について考えるにはこんな本をどうぞ。

文庫クセジュの一冊、『世界遺産』です。世界遺産の写真集などではなく、「文化と自然をともに保護するという理念と、登録システムや関連条約について紹介」した一書です。

ところで、今回の世界遺産。他にどんな物が登録されたかご存じですか? ほとんどの日本人は知らないでしょうね。新聞やネットを当たれば出てくるはずですから省きますが、一つだけ紹介します。それはフランスのワインの産地、ブルゴーニュとシャンパーニュです。

こういうものも世界遺産になるのか、とちょっと驚きですが、ワインは世界史においても重要な飲料ですから当然と言えば当然なのかもしれません。『ワインが語るフランスの歴史』や『ワインの文化史』なんて本もあるくらいですから。

 

さて、せっかくですから、書店店頭でも、特に料理コーナーでブルゴーニュやシャンパーニュ関連の本を「祝!世界遺産登録」としてフェア展開できないものでしょうか? もちろん日本の世界遺産ほどには盛り上がらないと思いますが、日本の世界遺産だけで盛り上がっているのは「世界遺産」という趣旨からしてよくないでしょう。この際、世界遺産全体のフェアを考えてみたいと思います。

で、こんな本があります。

 

ブルゴーニュの天才醸造家を紹介した『アンリ・ジャイエのワイン造り』と『アンリ・ジャイエのブドウ畑』です。

その他、ブルゴーニュワインについては『ブルゴーニュワインがわかる』『ブルゴーニュのグラン・クリュ』といった本があります。

 

ワイン、フランスワインの本はたくさんあると思いますが、今回はブルゴーニュが選ばれたわけですから、あえてブルゴーニュにこだわって選書するのも面白いのではないでしょうか? 真打ちはこちらになります。

ブルゴーニュワイン大全』です。恐らく、これを越える本は向こう十数年は出ないと思います。最後に、フランスのワイン全般についての読み物『フランスワイン 33のエピソード』もお薦めです。

上で「ブルゴーニュにこだわって」と言ったのと矛盾しますが……(汗)

ヘビがいる!

日本でも感染者が発生するのか、なんとも雲行きの怪しい、お隣・韓国のMERS蔓延。

これについては韓国や日本の厚労省、そして医療機関などに頑張ってもらうとして、うがい・手洗いなど個人で予防できる手段があれば教えて欲しいところです。

それはともかく、WHOの会見で気になったのが、バックに見えていたWHOのマークです。国連っぽい世界地図をあしらった上に杖とヘビです。ヘビとピアスではありません。ヘビと杖です。

なんで、ヘビと杖?

と思って調べてみたら、医神アスクレピオスから来ているそうですね。アスクレピオスがどうしてヘビと杖に繋がるのか、まだ調査中なのですが、その前に「あれ? アスクレピオスって、どこかで聞いたことあるな」と思ったのです。

あたしは根っからの文系で、医学を志したことなどありません。ギリシア神話も特に熱心に読んだこともないので、薄っぺらい知識しか持ち合わせていません。それなのに、どこでアスクレピオスという名前を知ったのでしょうか?

と考えていて気づきました。あたしの勤務先の本です。

そのものズバリ、『医神アスクレピオス』なんて本が出ていたじゃありませんか! カバーの装丁にヘビと杖は出てきませんが、たぶん本を読めばそのいわれもわかることでしょう。

こういうのを、灯台もと暗し、と言うのでしょうか?

大阪都構想

大阪都構想について、大阪市民でもないあたしにはとやかくいう権利はないと思います。ただ、今回の住民投票のニュースを見ていて感じたことを少々。

まず報道について、街の人の声を拾うのはいいのですが、結局のところ、感情的に「賛成」「反対」といった声ばかりで、どれだけ大阪の人が大阪市を廃止することについて理解しているのかが伝わってきませんでした。まあ、実際問題、大阪市がなくなることのメリットやデメリットを、きちんとわかりやすく整理してくれているテレビは新聞がどれくらいあったのか……

そもそも大阪市がなくなった住民サービスが低下するなんて言われてましたが、東京市がなく、いきなり千代田区、港区、世田谷区などがある東京は住民サービスが低いのでしょうか? もっと東京都の比較があってもよかったのではないかと思います。

が、そんなことよりも今回の投票率です。66.83%だったそうです。昨今の選挙の投票率などに比べればはるかに高い数字ですが、それでも辛うじて3分の2を越えた程度です。逆に言えば3分の1の人が投票していないことになります。こういった住民投票は有権者のどれくらいの投票があれば成立するのか、難しい問題ですが、今回のように僅差の結果が出ると、あと10パーセントでも投票率が高かったら、そしてそのほとんどが反対票を投じていたら、結果は真逆になっていたのでしょうね。そう考えると、最低投票率をどのあたりに設定すべきかが重要なポイントになってくると思います。

なんでそんなことが気になるかと言えば、政府、というか安倍政権が進めようとしている憲法改正(改悪か?)の国民投票について疑問を感じるからです。

確か、国民投票では過半数の賛成で憲法を改正できるとなっていたと思います。この過半数が問題です。あたし自身の勉強不足もあるのですが、そもそも憲法改正の国民投票の場合、最低投票率の設定があるのでしょうか? まさか20パーセントや30パーセント程度の投票率で改正されてよいわけがないですよね? もしそんな投票率でOKだとしたら、その過半数となると、国民の1割ちょっとしか賛成していないことになります。

あたしは、投票率も荘ですが、「全有権者の過半数(あるいは3分の2)の賛成」に改めるべきだと思います。そうでないと、この国はますますアホな総理の思いのまま、おかしな方向に導かれそうに感じるのですが……