王妃と言えば……

この秋、こんな展覧会が開かれます。

マリー・アントワネット展

森アーツセンターギャラリーが会場です。アントワネットと言えば「ベルばら」、日本でも人気が高い人物ですので、それなりに混雑も予想されます。そして、恐らく、関連書籍もたくさん刊行されるのでしょう。

しかし、フランスと言えばあたしの勤務先だって黙っているわけにはいきません。こんな本を出しております。

まずは『ローズ・ベルタン』、サブタイトルが「マリー・アントワネットのモード大臣」ですから、今回の展覧会ともかなり関わりがありそうです。

 

続いては、これは小説ですが、映画化もされた『王妃に別れをつげて』です。

この「王妃」とは、もちろんアントワネットのことです。

そしてアントワネットたちの暮らした舞台でもある『ヴェルサイユ宮殿に暮らす』という書籍も出しています。ただし、ただいま在庫僅少です。

また近々新刊で『カンパン夫人』を出します。カンパン夫人って誰、という人が多いと思いますが、本書のサブタイトルは「ランス革命を生き抜いた首席侍女」です。もちろんアントネットに仕えた女性です。

100人がこの夏おすすめする一冊 2016@青山ブックセンター本店

確か昨年もやっていた夏のフェア、「100人がこの夏おすすめする一冊」フェアが始まっています。

あたしの勤務先の刊行物では、ヒグチユウコさんが『最後の物たちの国で』を、森田真生さんが『物質と記憶』を挙げてくださいました。このフェア、必ずしも新刊が選ばれるわけではないところが面白いですね。

 

ところで、青山ブックセンター本店といえば、来る8月21日にこんなイベントも行なわれる予定です。

台湾 vs. 韓国 台湾・韓国の文学・映画を語り尽くす!

斎藤真理子✕天野健太郎✕金原瑞人✕三辺律子の4氏によるトークイベントのようです。このイベントのポスター(?)にも使われているのは、天野健太郎さん訳『歩道橋の魔術師』、もちろんあたしの勤務先の一冊です。

今回のじんぶんやに……

クルマよ、お世話になりました』と『みんなの空想地図』を選んでいただいております。

 

と、後先になりましたが、今回のじんぶんやは速水健朗さんによる「いまどきの都市生活を考え直す」がテーマで、「都市は衰退も消滅もしないということを知るための50冊」の一冊、いや、二冊でした。

南米とナチ、そしてボラーニョ

昨晩の紀伊國屋書店新宿南店でのトークイベントについて改めて。

第三帝国』はまだ刊行されていません。このイベントのために、会場のみでの先行販売でした。ですから、あまり詳しいことを話してしまうとネタバレになってしまうので、柳原さん、都甲さんのお二人、ボラーニョについて、これまでの作品について語ってくださいました。

それにしてもこの人。正直なところ、どのくらいの人が集まるのか読めませんでした。確かに、一定数のボラーニョファン、ラテン文学ファン、海外文学ファンはいます。そういう方々にとっては待ちに待った《ボラーニョ・コレクション》の新刊。それがここでいち早く手に入るとなれば駆けつけないわけにはいかないでしょう。

という予想を立てつつも、とはいえ、そこまでする読者がどれくらいいるのか、いち早く手にするためにわざわざ新宿まで来るか、という気持ちも抱いていました。椅子は20脚くらいでしょうか、十名くらい集まれば御の字かな、という実は悲観的に見ていた自分もいました。

が、ご覧のように椅子は始まる前に既にいっぱい。立ち見の方もいらっしゃいました。その後も、遅れて来て立ち見の輪に加わる方が何名もいらっしゃいました。お店のスタッフの方の話では、イベント開始前、設営の準備をしていたら、「この本、もう買えるのですか?」と問い合わせてきた方もいたとのこと。恐らく都合が悪くてトークイベントは聴けなかったけど、本だけは買いに来た、という方もいたのではないでしょうか。いや、きっといたはずです。

 

さて、その『第三帝国』はそういう名前のボードゲームのことです。全体は主人公の日記スタイルで書かれていて、ドイツ人なのですが、カタルーニャのリゾート地を訪れています。その主人公はゲーム「第三帝国」のドイツ・チャンピオンなんだそうですが、最初のうちはゲームの話は出てきません。リゾートでダラダラ過ごす描写が続きます。そんな中、地元の人とも知り合いとなり、ひょんなことからそのうちの一人と「第三帝国」を始めることになります。

相手はそんなゲームをまるで知らないド素人、かたやドイツのチャンピオンですから、ゲームとしてはとても成り立たない感じですが、主人公がルールを教えながら対戦をすすめていくうちに、思いも寄らず相手がメキメキと上達していき云々、というストーリーです。

上の写真は、「第三帝国」そのものではありませんが、日本のゲーム雑誌に付録として付いていた、似たようなゲームのボードです。柳原さんが持参されたものです。本文中のも描写がありますが、このゲーム盤は地図の上に六角形のマス目がビッシリと描かれています。まるで蜂の巣のように。あたしが中学生のころに流行ったウォーゲームという奴です。当時クラスメートが夢中になっていたのを思い出しました。

YouTubeに上のリンクのような動画がアップされていました。どんな感じのものなのか、ご理解いただけたでしょうか? たぶん一定年齢以上の方なら、特に男性は、「ああ、あれね」と思いだしていただけると思います。

ところで、トークの中で少し話題にもなりましたが、ボラーニョの作品にはドイツ、特にナチの影が色濃いところがあります。『アメリカ大陸のナチ文学』なんてのもありますから、それははっきりしているのですが、第二世界大戦後、多くのナチ残党が南米に隠れ住んでいたということもあり、ボラーニョに限らず南米の人にとってナチやドイツは日本人の想像を超えて身近なもののようです。

またボラーニョのようにチリの政変を経ている人たちにとっては、ナチのようなファシズムを憎む気持ちを強かったのではないでしょうか。ボラーニョの作品を読んでいると、南米の作家なのに、なんでこんなにドイツが登場するのだろうと感じますが、そういった背景があるのだと思いますし、確か円城塔さんも『アメリカ大陸のナチ文学』の解説でそのようなことに触れていたと思います。

そしてこれも昨日柳原さんに教えていただいたのですが、こうしたボラーニョ作品好きなら絶対興味を示すであろう映画「コロニア」です。ウィキペディアにも既に項目ができています。主演は「ハロー・ポッター」の子ですよね?

日本では9月に公開予定です。

さて、会場の紀伊國屋書店新宿南店では先行販売だけでなく、ボラーニョの原書なども併せて展開中です。上の写真は3階の売り場の棚です。『第三帝国』の配本までは、同店でしか購入できませんので、少しでも早く読みたい方は是非!

遺稿というか、推敲途中というか……

打ち上げもあり帰宅が遅かったこともあり、とりあえず簡単に感想のみ。もう少し詳しいレポートはまた明日にでも。

何のことかと言いますと、『第三帝国』のイベントのことです。

この作品は、ボラーニョの死後に見つかった原稿だそうです。つまり原書もボラーニョ生前には刊行されていなかった作品です。

それって、ボラーニョは納得がいかなくて出版するつもりがなかった、ということでしょうか? まさか机の奥に仕舞ったまま忘れていたなんてことはないですよね!

訳者の柳原さんによりますと、本書の原稿は、最初の方がパソコンに入力されていたそうです。そこから考えると、ボラーニョは若いころに書いたこの作品を、いまいちど推敲しながら出版に向けてパソコンに打ち込んでいたということです。

じゃあ、本作は若いころの習作で、あまり出来のよくないものなのか、と問われると、否、です。確かに、ボラーニョが生きていれば、もう少し書き直しただろうな、と思われるところもなくはないですが、全体としては既に完結したすばらしい作品だそうです。

あたしも最初の方を読み始めましたが、『2666』と同じくらい引き込まれる作品で、この先どうなるのだろうと気になって仕方なくなるストーリーです。あえて違いを言えば、その引き込む力強さやストーリー展開のスピードが、『2666』よりはややゆっくりしているかな、というところでしょうか。ただ、それは本書が日記の形式を借りているからだろうと思います。

さて、週末にさらに先を読もうと思います。

背中とお腹が、くっつくぞと歌ったのは童謡「おなかのへるうた」でしたが、今日のあたしはお腹と背中が……

痛い、のです。

どうしたのかって? お腹については、もともと胃腸が弱いたちなので、何か冷たいものを食べたというのとは関係なく、今朝からお腹が緩くて……

なので、夕刻からのイベントには正露丸を飲んでから出かけました。

えっ、イベントって?

はい、渋谷のHMV&BOOKSで行なわれた、柴田元幸さんの朗読の会です。『魔法の夜』を中心に、楽しいひととき、否、一夜でした。

 

今宵は比較的涼しいですが、ちょっと寝苦しい夏の一夜の出来事を、ミルハウザーならではの文章で綴った中篇、この季節にぴったりだと思います。長さも読みやすさも、ガイブンが苦手という人にこそお勧めです。ちなみに、柴田さんファンのガイブン好きには、今だったら『ゼロヴィル』がイチオシです!

さて、話は戻ってあたしのお腹と背中。

お腹はそんなわけで、今のところ収まっていますが(そのために、イベントの後の打ち上げはパス……涙)、背中の方はよくなっているような気がしません。

背中は、今朝起きたときから、寝違えたわけでもないのに、左の肩甲骨あたりが痛くて、ふつうに立っているぶんにはよいのですが、寝っ転がったり起き上がったり、寝返りを打ったりするのが辛いほど痛いです。

症状としては寝違えた時と同じです。ただ、首ならわかるのですが、背中のほぼ真ん中に近いこんな場所を寝違えるなんて、あたしはいったいどんな格好で寝ていたのでしょうか? それほど寝相が悪いタイプではないのですけどね。

そんなわけで、今日は一日、お腹と背中が痛いのです。お腹は正露丸のお陰だと思いますが、ほぼ本復に近づいていますが、背中は明日目覚めたときに少しはよくなっているのでしょうか?

今はひたすらそれを願うばかりです。

で、肝心のイベントのことをほとんど書いていませんね。

とにかく、同書53頁「人形たちの目覚め」を、カバー挿画を眺めながら読んでみてください。

そして、そして、イベントからの帰宅後に、慌ててサイトを見たのですが、既に売り切れ……(涙)

何が売り切れかって?

乃木坂46のウェブショップで本日夕方6時から販売開始だった「7月ランダム生写真」です。このところ、安定して購入できていたので、イベントから帰ってからでも帰るだろうと高を括っていたら、既に「SOLD OUT」でした。衣裳の写真もよいのですが、こういうラフな格好の写真も欲しかった……

台湾は国だと思いますか?

昨晩、八重洲ブックセンター本店で行なわれた野嶋剛さんと前原志保さんとのトークイベントのまとめを少々。

  

台湾とは何か』『蔡英文 新時代の台湾へ』の刊行記念ということで、当然のことながら話題は現在の台湾について。まずは冒頭、この両書がネット書店などを見ると常にペアで購入されているということからスタート。ちなみに、ここへ来てさらに一冊、『蔡英文の台湾』という書籍が毎日新聞から出ましたね。やはり蔡英文、要注目なんだと思います。お二人も、台湾についてこうして語れる馬を設けてもらったことが本当に嬉しいと話していました。裏を返せば、台湾についてはこれまでそれほどネグレクトされていたということのようです。

まず『蔡英文』の蔡英文による序文について、前原さんは同書が台湾人に向けたマニフェストのようなものなので、日本に関する言及がほとんどなく、このまま日本で出版するには何か一言欲しいと思い、総統就任前の忙しい時季ではあったが、ギリギリのタイミングまで待ったと裏話を披露。

その蔡英文ですが、野嶋さん曰く、かつてインタビューした経験から非常に細かい人という印象を持っているそうで、前原さんは「つまらない人ではなく、誠実にことに向き合っている人」だとの感想。

さらに野嶋さんは、とかく台湾について論じると、右や左のレッテル貼りがまずは先立つところがあるが、右でも左でもない真ん中の台湾を伝えたかったというのが『台湾とは何か』を執筆した動機だとか。蔡英文政権については、独立に触れず現状維持で行くという見立て。

ちなみに野嶋さん、前原さんが紹介していましたが、現在の台湾、70%の人が中国人ではなく、自分は台湾人だと思っているそうで、大陸との統一を支持する人は5%程度なんだとか。選挙をビジネスにたとえれば、中台統一は商売にならず、候補者は「中国人」という言葉も使えないのが今の台湾だそうです。

では、そんな状況下、蔡英文の今後の政権運営は?

両岸問題については曖昧な態度を維持していくだろうと予想。中国共産党はしばらくは様子見だと思っていたが、昨今の動きを見ると早々と様子見をやめた模様。ただし共産党も台湾に対して何か打つ手があるのかといえば有効なものは何も持っていない状況。まずは最初の4年間、4年後にどうなっているか。

台湾で起きたひまわり運動。学生たちは天真爛漫に台湾独立を主張していたが、10年前には独立を語るのはある種のタブーであったことを考えると隔世の感。若い世代にとって「台湾は既に独立している」という意識らしい。(ののあたりは『台湾とは何か』に詳しい)

さて台湾は国家なのか。

日本ではこれまであまりにも「一つの中国」という考えに洗脳されすぎていて、それに対する疑問や異を唱えることをアカデミズムの側もしてこなかったという。これも野嶋さんの著書に詳しいですが、中華民国が台湾化してきていて、馬英九は中華民国の総統にはなれたけれど台湾化した中華民国の総統にはなれずじまいだった、それが人気急落の原因ではないか。

トークの内容はざっとこんな感じでした。馬英九がなぜあれほど支持率を落としたのかはこれからの検証が必要のようで、また前原さんが李登輝研究がスタートだったと語っていましたが、その李登輝もなかなか一筋縄ではいかない人物で、その評価はこれからも変わるものと思われます。

野嶋さんは、蔡英文政権は4年で終わると予想、前原さんはなんとか8年続くのでは、続いて欲しいという期待。素人意見ですが、あたしはお二人の話を聞いていると、蔡英文はこれからも変わっていく、成長していく、いろいろなものを吸収して自分を変えていく、変えていける人ではないかと思いました。

政治家ではなく官僚、それもものすごく優秀な官僚である蔡英文。政治家としては、もう少し清濁併せ呑むようなところが必要ではないかとも感じますが、優秀なブレーンを集められれば(と言いつつ、彼女がもっとも有能なブレーンタイプだと思います)、すごい政治家になるだろうと思いますし、お二人も歴史に名を残すすごい総統になる可能性もあると指摘していました。

さて個人的な感想を。

台湾にはこれまで2回だけ行ったことがあります。どちらも台湾に2日いたくらいの短い観光旅行でしたので、台湾がどうだと言える立場にはありません。むしろ思い出されるのは恩師でもある伊地智善継先生のお話です。『中国語辞典』の仕事の合間の雑談でしたから、今から十五、六年か、もう少し前のことです。伊地智先生が聞いたか読んだ話として、台湾の何らかのアンケートで、自分たちを(中国人ではなく)台湾人だと思う人が5割を越えたらしく、その意識の変化に伊地智先生は驚かれていました。

伊地智先生の世代ですと、少数意見はあれ台湾も大陸も中華意識でつながっていて、いずれは統一されるという意識が多数を占めていたのが普通だったからでしょう。またそのアンケートでは大陸から解放軍が攻めてきたら武器を持って戦うという台湾人がやはり増えているという結果もあったそうです。

あたしは、それでもまだ大陸と台湾の統一の可能性は残っていると思っています。それには香港で取られている一国二制度の帰趨が鍵になると思っていたのですが、このところの大陸側の締め付けは、あたしの予想からは遠のくような事態だと思います。大陸の経済成長、それにともなう大陸の人の海外旅行の増加により、台湾人も香港人(中国人ではなく香港人であるという意識、昨夜のトークでちょっと話題に上がりました)も大陸の人とじかに触れ合ったり接したりする機会が増え、親しみよりも違和感、異質さを感じることが大きくなったために台湾人意識、香港人意識が芽生えたと言われます。これについては、あたしは交流が進めば、そのうち解消されるのではないか(数十年かかるかもしれませんが)とあたしは楽観的です。

いずれにせよ、一つの中国とか、台湾は中国の一部という先入観を一度外し、中国にせよ台湾にせよ眺めるよい機会が生まれ、それに呼応するように台湾に関する書籍が日本でも増えている時期になったのだと思います。

関西一円のジュンク堂書店が総力を挙げて?

少し前のことですが、関西にあるジュンク堂書店各店から、あたしの勤務先の海外文学数点の注文が続けざまに入りました。何かのフェアをやるようで、その注文であることはわかりましたが、ある店舗からの注文書がファクスで流れてきたときに、スイッチ・パブリッシングとのコラボフェアだということが注文書に書いてありました。

ということで、上の写真がジュンク堂書店大坂本店のフェアの様子です。2階レジ横のフェアコーナーで開催中です。

手作りの、熱いポップが飾られていて、担当の方々の本に対する気持ちが伝わってきます。注文書をいただいているので、あたしの勤務先の本も少なからず並んでいます。ありがたいことです。

フェアコーナーでは、上の写真の小冊子(チラシ)が置いてあり、自由に持ち帰ることができます。

広げるとこんな(↑)感じです。コメントを読んでいるだけでも楽しいです。が、ダメだ、まだ読んでいない本がたくさんある!

このフェア、大分店も加えた17店舗で開催中のようですが、こういうチェーンを挙げての取り組みというのもよいですね。丸善&ジュンク堂書店梅田店の中村優子さんが

今回のフェアは、丸善ジュンク堂にとって大きな分岐点になるかもしれない。
今まで各店自由に行っていたフェア展開を、関西という限られた地域の限られた店舗ではあるが、同じ期間、同じフェアをして、どこの丸善ジュンク堂に行ってもそのフェアを見てもらえる、という新しい試みをしようとしている。

というコメントを寄せていますが、思い出してみますと、実は2014年の春先に、あたしがお薦めする白水社のガイブンを、あたしのコメント付きで並べるというフェアを、やはり関西のジュンク堂書店、たぶん10店舗くらいでやったことがあったのよね。懐かしいです。

店頭にはナンシーの写真入りのポップが貼られ、フェアを見たお客さんが「こんなカワイイ子がこの店で働いているのか?」と話題になっていたとか……(フェアそのものは話題になっていたのでしょうか?)

猫の次は? 三すくみ?

丸善&ジュンク堂書店の梅田店1階で「猫フェア」をやっていました。猫まみれ、猫づくし、猫三昧として猫に関する写真集や小説などを、それこそ集められるだけ集めたフェアです。「こんなにあるんだ」というのがお店の方の感想だそうです。

そして、すぐ近くの紀伊國屋書店の梅田本店でも「猫フェア」をやっていました。こちらは猫に関する本は写真集などに絞って、その代わり猫グッズなどを一緒に並べていました。とはいえ、キティちゃんとかいわゆる猫のキャラクター商品ではなく、ごくごく一般的な猫がデザインされたものばかりです。こちらもやはりなかなかの人気だそうです。

それにしても猫の快進撃、いつまで続くのでしょう。既に数年は続いていますよね?

が、だからといって、どちらの店舗も半永久的に猫フェアをやり続けるわけにはいきません。次のフェアを考えないとならないでしょう。ということで、お店の方との雑談で挙がったネタを……

とりあえず、子供と動物はテッパンというのが業界(←出版ではなくテレビ業界?)の常識らしいので、その線で考えてみますと、犬はありきたりですから外すとして他に何が候補になるでしょうか?

で、あたしが思いついたのが、猛禽と爬虫類、そして昆虫です。たぶん猫ほどは書籍もグッズも集まらないでしょうから、猫フェアのスペースを三つに分け、そこでこれら三つの動物フェアを同時開催です。如何でしょうか? フクロウカフェや爬虫類カフェがあるのは知っていますから、それなりに人気が出来るのではないでしょうか? ちなみに乃木坂46の西野七瀬は爬虫類好きで有名です。だから思いのほか女子にもウケるのではないかと思います。

あと、もう一つ考えました。ヘビ、ナメクジ、カエルの「三すくみフェア」です。これも、例えば紀伊国屋書店なら梅田本店、グランフロント大阪店、グランドビル店の三店舗で同時開催、それぞれのお店が三すくみの一つを担当するというわけです。あるいはジュンク堂書店の梅田店、大坂本店、梅田ヒルトンプラザ店の三つでもよいでしょう。三店舗のフェアを回ると「ああ、三すくみになってるのか」とわかるという趣向です。

こんなフェア、どうでしょうか?

新宿には紀伊國屋書店が二つある!

紀伊國屋書店新宿本店の二階、外からのエスカレーターで上がってきた入り口を入って横、一番最初のフェアコーナーで、タマフルブックフェア開催中です。今月いっぱいの予定なので、そろそろ終わりに近づいていますが……。

で、このフェアでは、あたしの勤務先の書籍が二点、並んでおります。

まずは『こども 牛腸茂雄写真集』です。あたしの勤務先では珍しい写真集、なおかつ変型判の本です。少し前の本ですが、今でも時々客注が入ります。牛腸は「ごちょう」と読みますが、この本を注文される方には言わずもがなでしょう。でも、書店からの電話ではきちんと読めない方が多かったのも刊行のころの想い出です(汗)。

そしてもう一点は、いま話題の『ムシェ 小さな英雄の物語』です。

翻訳大賞受賞以後、出荷も売り上げも伸びていますし、なにより作品がすばらしいです。静かな感動を呼び起こす、といった感じの読後感です。この機会に是非!