やはり移民社会アメリカ?

岩波新書からこんな新刊が出ます。『移民国家アメリカの歴史』です。

  

アメリカと移民というのは建国以来切っても切れない関係なので類書も多いですが、同じ岩波新書では『ルポ 不法移民-アメリカ国境を越えた男たち』というのも出ています。「不法移民」という言葉になりますと、やはりトランプ政権誕生以降のアメリカ社会を反映しているのかなという気もします。ちなみにちくま新書からも非常に似たタイトルですが、『移民大国アメリカ』という本が出ています。

さて、そんなお手頃な新書と並べると非常に不利ではありますが、あたしの勤務先でもこんな本を出しています。

 

移民からみるアメリカ外交史』、そして『移民の政治経済学』です。

そして「不法移民」についても『不法移民はいつ〈不法〉でなくなるのか』という一冊を出しています。

更に他の出版社も渉猟すれば、類書はまだまだありますから、「アメリカと移民」でちょっとしたフェアができますね。ただ個人的には、こういった人文社会ジャンルの本を集めた《移民社会アメリカ》フェアをやるのもよいと思いますが、世界各国からアメリカに渡って執筆活動を行なっている作家たちの作品も集めて、《移民社会アメリカの作家たち》フェアのようなものもできないかなあと思います。

移民という行動が、作家の作品にどういう影響を与えているのか、彼らにとってアメリカは母国になりうるのか、なかなか面白いのではないでしょうか?

エスペラントもプラスになって!

ニューエクスプレスプラス エスペラント語』がまもなく刊行になります。

書店の店頭に並ぶのは三連休明けの週の後半くらいでしょうか? いましばらくお待ちください。

そのエスペラントですが、まだ《ニューエクスプレスプラス》のシリーズになる前のことですが、これからはエスペラントに注目、ということをこのダイアリーに書きました【→こちら】。

美少女ゲームというのでしょうか? その中で、厳密にはエスペラントではないようなのですが使われているそうなのです。

あたしがこういったゲームを全くやらないので、どういう世界なのかまるでわからず、推測でしか書けないのがもどかしいところですが、逆に言いますと、あたしがこんなところでまだるっこしく書くよりも、知っている人にとっては「今さら何を!」という世界なのでしょう。

ですので、そのあたりから火が付いてくれると嬉しいなあ、なんて思っています。

没後50年?

今朝の朝日新聞に載っていた新潮社の広告で知りました。

山本周五郎が没後50年とあります。

でも、山本周五郎の没年は1967年ですから、没後50年は昨年だったはず。なんで今年、没後50年を謳っているのでしょう? 昨年から没後50周年ということで陸続と刊行が続き、その一環ということなのでしょうか?

というわけで、ちゃっかり便乗して『周五郎伝』も宣伝させていただきます。著作ではなく、周五郎の本格的な評伝です。

いいですよね?

お互いに新刊なので併売できそうな気がするのですが、如何でしょう?

 

書店で見かけた『主治医だけが知る権力者』は国家元首8人が抱えていた病に迫ったノンフィクションだそうです。となりますと読んだ方の中には更に突っ込んだことを知りたくなる方もいらっしゃるはず。とりあえずヒトラーに関しては新刊『ヒトラーとドラッグ 第三帝国における薬物依存』がお薦めです。

  

もう一つ見かけた『チャーチルは語る』を読んだ方には、更に新刊『ガンディーとチャーチル(上)1857-1929』『ガンディーとチャーチル(下) 1929-1965』がお薦めです。

よろしければ是非どうぞ。

全力で展開中!

紀伊國屋書店横浜店です。

文芸コーナーエンド台で、新潮クレストブックスのフェア、そのお隣でひっそりと、否、意外と堂々とUブックスフェアも展開中です。例年、クレストと《エクス・リブリス》で展開していたけれど、今年は趣向を変えてUブックスにしてみました、とは担当の方の弁。

正直なところ、《エクス・リブリス》よりは単価も安くなり、なおかつでんすけさんの素晴らしい拡材のお陰で、クレストに負けず劣らず売れているそうです。

ありがたいことです。

そんな横浜店の語学書・学参コーナーの、こちらもエンド台では、新シリーズ《ニューエクスプレスプラス》が一堂に会しております。

展開場所の都合上、看板がちょっと離れた位置になってしまいましたが、これってもしかして《ニューエクスプレスプラス》がこれから増えていったら、エンド台の中心部は向けて徐々に浸食していく布石なのでしょうか?

となると、あと8点くらい刊行された暁には、看板の位置もしっくりくるようになるでしょう(笑)。

それはともかく、リニューアルした同シリーズ、お陰様で好評を持って迎えられています。ロシア語、フランス語は早々に重版となりました。来月上旬もエスペラント、ブラジルポルトガル、11月上旬にはペルシア、タイ、12月上旬にはラトヴィア、スワヒリが刊行予定ですので、乞うご期待!

品切れで申し訳ありません

こんな映画が公開になるのですね。

チューリップ・フィーバー」です。

「この邦題、ちょっとどうなのよ?」という気も少しするのですが、原題そのままなんですよね。

 

ところで、実はこの原作本、邦訳はあたしの勤務先から出ていたのです。『チューリップ熱』です。

しかし、残念ながら現在在庫僅少、この映画の公開を前に問い合わせや注文がぱらぱら来て、もう在庫がない状態です。新刊ではないので、市場在庫もどのくらいあるのでしょうか? 申し訳ありません。

が、映画公開に合わせて、河出文庫から『チューリップ・フィーバー』として復活になるようです。

こんな感じで並べてもらえると、あたし的には幸甚!

本日は『新訳ベケット戯曲全集2』の見本出しでした。店頭に並ぶのは来週半ば以降になると思います。

全4巻予定なので、ちょうど半分です。

左の写真のように、既刊の『新訳ベケット戯曲全集1』と一緒に並べていただけると、非常に嬉しいです。

今回は「実験演劇集」として、この暑さとしてはずいぶんたくさんの戯曲が収録されています。「実験」というくらいですから、どこまでベケット自身がそれぞれを完成形と考えていたのでしょう?

そんなことを思いながら読んでみるのも面白いのではないでしょうか?

著者サイン、ゲット!

新刊『台湾生まれ 日本語育ち』にサインをいただきました。

本書は単行本が爆発的な人気を博し、ここしばらくは在庫僅少、そしてほぼ品切れ状態になっていたのですが、書店や読者からのリクエストの多い本の一つでした。

このたび、晴れてUブックス化!

ただし、単行本をそのままUブックスにしたのでは芸がありません。単行本刊行後に執筆された三篇を加えた増補版として再登場というわけです。

装丁も、著者お気に入りの単行本の装丁を限りなく踏襲しています。

今後は、『来福の家』ともども、新書版の『台湾生まれ 日本語育ち』をよろしくお願いします。

あの日から……

今日は、何をおいてもこちらです。

あまりにも印象的なシーンを表紙に使用した『倒壊する巨塔(上)』『倒壊する巨塔(下)』です。

印象的と言うよりは衝撃的と言った方がより正確なんだと思います。この日を境に世界が変わった、と言えるかも知れません。

いまいちど、手に取って読み返してみてください。

今日は『初代「君が代」』の日!

本日、9月8日は、初代「君が代」が初めて演奏された日なんだそうです。

えーっ、君が代って、オリンピックの時に金メダルを取ったら流れるあれじゃないの? という意見をお持ちの方も多いと思いますし、あたしもそれ以前に別の「君が代」があったなんて知りませんでした。

もちろん国歌ですから、政府に委託された作曲家が作ってそのまま採用ということはないでしょう。たぶん元老とか明治天皇とか、政府内のいろいろな人に試聴してもらい、ああでもない、こうでもないと侃々諤々の議論、修正に継ぐ修正を経て出来上がったものだろうと思っていました。

しかし、経緯はずいぶんと異なったようですね。とりあえず突貫工事で作られたような印象です。初代「君が代」については海上自衛隊東京音楽隊のサイトにも

明治3年に作られた礼式曲の初代「君が代」は、イギリス陸軍軍楽隊長J. W. フェントン (John William Fenton, 1831-1890) の作曲です。初演は、明治3年9月8日、東京・越中島における天覧練兵の際に、薩摩藩楽隊による演奏とされています。

書かれていますから、今日が初演の日というのは間違いのないところでしょう。

というわけで、本日は『初代「君が代」』をご案内いたします。

本書はウェブサイトによると

明治初期、来日した英国王子を前に演奏され、わずか数年で使命を終えた初の国歌。薩摩藩軍楽隊を中心に、その制定の経緯と謎に迫る。今の「君が代」の前に、もうひとつの「君が代」があった。そしてその初代「君が代」は、イギリス人フェントンが作曲した、今とはまったく異なるメロディーのものだった。…(中略)…明治3年9月8日、薩摩藩軍楽伝習生30余名は、豪雨のなか、越中島の調練場にいた。そしてこの日は、薩摩、長州、土佐3藩の兵に対する天覧調練、いわゆる「観兵式」が行われ、そこで明治天皇の御前で、この「君が代」が演奏された。この曲は、どういういきさつで作られたものだったのか。そもそも「国歌」という概念すらなかった時代、新政府は誰に命じ、誰が形を整えていったのか。横浜、鹿児島、函館、上越……薩摩藩軍楽隊や通史から国歌誕生の謎を探る、力作歴史秘話。

という内容の力作です。この機会に是非どうぞ。