愛読者プレゼント

日本で発行されている台湾新聞

毎号、台湾で行なわれているイベントだけでなく、日本国内の台湾関係催事についても載っていて、イベントには行けなくとも読んでいるだけで楽しくなってきます。

その最新号、257号を落手。今号から中国語オンリーになったのですが、やはりところどころに日本語は載っています。それに中国語だけでも中国語の勉強だと思って頑張って読みたいと思います。

で、めくっていましたら、こんな記事が目に留まりました。

《エクス・リブリス》の最新刊『ここにいる』が取り上げられています。つい先日、著者が来日したところですし、実にタイムリーです。

そして、なんと、愛読者プレゼントになっていました。

さあ、誰にあたるのでしょうか?

北欧は思いのほか売れるのです!

本日の見本出しはたくさんあるのですが、その中の《ニューエクスプレスプラス》は『スウェーデン語』『デンマーク語』『フィンランド語』という北欧の言葉が重なってしまいました。

既に刊行されている『ノルウェー語』と併せて、北欧フェアなどいかがでしょうか? 北欧の語学書って、思っている以上に売れ行きは悪くないものです。なんででしょうね?

北欧家具や雑貨、ムーミン、ノキア、オーロラなど、「あっ、そうか、それって北欧のものだったね」というものが、意外と身近にたくさんあるからでしょうか?

上掲3か国語が店頭に並ぶのは9月に入ってからですので、しばしお待ちを!

Libération de Paris

本日、8月25日は、日本ではあまり話題になりませんが、第二次世界大戦におけるパリ解放の日です。

というわけで、本日は『パリ解放1944-49』をご紹介します。

本書はアントニー・ビーヴァー、アーテミス・クーパー夫妻の著。「ドゴール将軍と共産党など、国内レジスタンスの間で繰り広げられた権力闘争を軸に、混乱期から復興へと向かう戦後パリの姿を生き生きと描いた第一級のドキュメンタリー」です。フランス国民、特にパリっ子にとっては非常に重要な記念日なのでしょう。韓国などで言う光復節のような感じなのではないでしょうか。

しかし、タイトルに「1944-49」とあるように、解放されてからも復興への紆余曲折があったようです。興味がおありの方は是非本書をご覧ください。

その他、ついでにパリ関連の書籍をご紹介します。

  

パリが沈んだ日 セーヌ川の洪水史』と『モンマルトル風俗事典』はまだ在庫がありますが、『パリ歴史事典』は現在在庫切れです。申し訳ありません。

処女地だらけ!

この夏から、営業担当エリアが変わりました。

変わったと言うよりも増えた、拡大したと言った方が正確です。なにせ、営業部員が一人退職したのですから。

で、拡大したエリアというのが東横線です。そこから横浜を超えて三浦半島や湘南方面も担当することになりました。

このところ、少しずつ新しいエリアを回り始めています。ちょっと新鮮な気持ちです。楽しいです。

ところで、この東横線、実はあたしってほとんど来たことがないし、ましてや降りたことがないところだらけです。

渋谷を出て、代官山は蔦屋のイベントに何回か来たことがありますので、辛うじて降りたことはありましたが、そこから先、自由が丘までは降りたことが一度もない駅ばかりです。自由が丘ですら最後に訪れたのはたぶん20年以上前のことだと思います。

そして上の写真です。

ご覧のように田園調布駅です。

初めて降りました。さらに先は、日吉は慶應大学に何度か来たことがあるので降りたことがありますが、恐らく横浜まで、どの駅も一度も降りたことがないです。

うーん、これはなかなか楽しい営業回りになりそうです!

アジアの近現代?

平凡社新書の『日本軍ゲリラ 台湾高砂義勇隊』を読んでいます。そういうことがあったという多少の知識はありましたが、詳しいことは何も知らなかったので、大変興味深く読んでいます。

中国史好きというものありますが、なんとなくこの本に惹かれたのは以前に台湾の作家・甘耀明『鬼殺し(上)』『鬼殺し(下)』を読んでいたからかも知れません。『鬼殺し』の主人公は、日本軍に入った客家の少年です。怪力の持ち主で大暴れをする物語です。

一方、『日本軍ゲリラ』の方は、主として台湾の原住民、高砂族に関するノンフィクションで、同じ台湾に済むものではありますが、微妙な立場の違いも見え隠れします。そんな違いを利用したのが日本人、日本軍ということなのでしょう。日本のアジア太平洋戦争の知られざる一面を知るには格好の組み合わせだと思います。

続いては今朝の朝日新聞。明治150年という特集ページです。

そうか、明治維新から150年なのかと改めて思い出しましたが、そんなに本の近代化の歩み、海外、特に列強に侵略されていたアジアからは非常に憧れをもって見られていたようです。特に日露戦争で小国である日本が大国ロシアを破ったということで、アジア各国に希望を与えたようなのです。

そんなアジアの眼差しを描いたのが『アジア再興 帝国主義に挑んだ志士たち』です。「帝国主義に挑んだ志士たち」という副題が内容をよく表わしていると思いますが、挑んだ結果どうなったのかは、ぜひ本書をお読みください。

都市で農業をすること

今朝の朝日新聞にこんな記事が載っていました。

都市農地、シェアで生かす 「自分の手で野菜を」ニーズ高く

日本でもようやく都市で農業をやることの重要性に対する認識が高まってきたのでしょうか?

あたしの勤務先が『シティ・ファーマー 世界の都市で始まる食料自給革命』を刊行したのは2014年ですから、日本はかなり遅れているのか、それともそこそこよい位置にいるのか、どうなのでしょう?

いずれにせよ、都市で農業ということであれば本書は必読文献の一冊だと思いますので、興味のある方は是非お手に取ってみてください。

ハードボイルドな?

 

上の写真左は新刊『風の演劇 評伝別役実』です。

別役さん、いつごろの写真でしょう? タバコを咥えてたたずむ、昨今はタバコへの規制が厳しく、テレビでのタバコのCMはほとんど放送できませんが、書籍に関してはそういった規制もなく、こんな風な装丁も可能です。

そして、カバーをめくると右側の写真、やはりタバコを咥えた別役さんです。なかなかカバーを外して表紙まで見る方は少ないと思いますが、本書の場合は是非こちらもご覧いただきたいものです。

ところで蜷川幸雄さんもそうでしたが、演劇人にはタバコが好きな方が特に多いのでしょうか? それともそういう時代だったのでしょうかね? 考えてみれば、高度成長期の頃はどこででもタバコを吸えましたし、大人の男性なら誰だって吸っていたような印象があります。

やはり時代なのでしょう。

そういえば、Uブックスの『電信柱のある宇宙』って、現在品切れなんでしたね。

勝手に「終戦の日」特集?

毎年やってくるこの日。

中学の時の教師だったか、高校の時の教師だったかが授業の時につぶやいた「8月15日を敗戦の日と言わず終戦の日と呼ぶのはどうなのか」という問い。いまも時々考えることがあります。

それはともかく、そんな日なので、先の大戦のきっかけとなった歴史を題材とした書籍をご紹介。

  

満州某重大事件を扱った『張作霖 爆殺への軌跡一八七五‐一九二八』、真珠湾攻撃を扱った『パール・ハーバー(上)』『パール・ハーバー(下)』の3冊です。

  

そして大戦のすべてを網羅した大著『第二次世界大戦1939-45(上)』『第二次世界大戦1939-45(中)』『第二次世界大戦1939-45(下)』の3冊です。

冬将軍がまだ来ていませんでしたね

先程のダイアリーですが、「リサとガスパール」に紙幅を割きすぎてしまい、本来書くはずだった『冬将軍が来た夏』について触れていませんでした。

本作は台湾の作家・甘耀明の作品で、、甘耀明と言えば、あたしの勤務先から『神秘列車』や『鬼殺し(上)』『鬼殺し(下)』が刊行されている台湾の注目作家の一人です。

  

そんな『冬将軍が来た夏』ですが、ウェブサイトの内容紹介には

レイプ事件で深く傷ついた私のもとに、突然あらわれた終活中の祖母と5人の老女。台中を舞台に繰り広げられる、ひと夏の愛と再生の物語。

とあります。書籍のオビには高樹のぶ子さんが

虐げられたり権力の犠牲になったり、あるいは性的マイノリティとして差別されたりしながら、けれど激しく生き生きと生きて死んでいく女たちの鮮やかさは、淡々としていながら圧倒的だ。

という言葉を寄せてくれています。ここだけを読むと、傷ついた女性が祖母たちの助けで立ち直って、再び希望を抱いて未来へ向かって生きていくようになるまでの過程を描いた感動作のような印象を受けます。

いえ、確かに大きなストーリーはそれで合っていますが、読み終わった印象はまるで違います。確かに前半で主人公の女性が勤務先の男性にレイプされて仕事も辞め、深く傷つきます。そこへ長いこと離れて暮らしていた祖母が現われるのも確かです。しかし、ここから先の展開は内容紹介などに書いてある文章から想像されるような感動もの、お涙頂戴ものとはちょっと異なります。

もしかして、あたしが内容紹介からそんなストーリーを勝手にイメージしていただけだったのでしょうか? 確かに主人公は傷つきますし、レイプ犯に対する復讐というのもこの作品のストーリーの軸ではあるのですが、作品自体に漂う雰囲気と言いますか空気感は『鬼殺し』のスペクタクル感に近いものを感じました。涙を流している暇などないほどの、祖母を始めとした老女グループの活躍が光ります。老女グループよりも、むしろ老女一味、老女一派と呼んだ方がよいくらいのバイタリティあふれる一団です。

「冬将軍」には辞書的にはいくつかの解釈があるのでしょうが、本作ではドイツ軍の侵攻を受けたモスクワで、孫のために薬草を採りに出かけた祖父がドイツ兵に捕まり、雪の中三日間立ちっぱなしで微動だにしなかったためドイツ兵が「こいつは噂の冬将軍だ」と恐れて撤退したという故事によっています。つまり、レイプされ傷ついた孫娘を助けるために現われて体を張った祖母が「冬将軍」であり、この物語はそんな祖母と過ごしたひと夏の物語なわけです。

しかし、祖母の助け方、体の張り方は尋常ではありません。確かに雪の中で三日間も立ち尽くすのも尋常ではありませんが、この祖母の行動も負けず劣らずです。本書の装丁や惹句などを見ていると、そういった冒険活劇的な部分、血湧き肉躍る躍動感といった要素がやや足りないんじゃないか、という気もします。

上掲のように、中国書籍専門店・東方書店のTwitterに原書の書影が紹介されていますが、原書も静かなイメージに仕上がっているのですね。あたしの勤務先の装丁などはそれを踏襲しているようです。

あたしは上述のように感じましたが、これもどちらが正しいのだという問題ではないと思います。ただ、こういうイメージもあるということを知っていただければ、「お涙頂戴の感動作なら読む気はしないけど、躍動感あふれる作品なら読んでみようかな」という人もいるのではないかと思って書いた次第です。

あたしの書いたこんな一文がミスリードにならないことを願っています。

タイトルは重要、オビの惹句だって大切!

日本でも有名な絵本「リサとガスパール」、あたしは読んだことはありません(汗)。あたしが幼少の頃にはまだ日本に紹介されていなかったのかも知れません。なので、どっちがリサで、どっちがガスパールなのかもわかりません(爆)。いや、わからないと言えば、ガチャピンとムックも、ほとんど見ていないのでどっちがガチャピンでどっちがムックなのか、実は理解できていなかったりします。

それはさておき、この「リサとガスパール」はオリジナルだと「Gaspard et Lisa」、つまり、「ガスパールとリサ」というタイトルだったそうです。勤務先の同僚に教えてもらいました。

いやー、そうなると、どうして日本に紹介したときに「ガスパールとリサ」ではなく、「リサとガスパール」というタイトルにしたのでしょう?

確かに、いま改めて耳にすると、慣れの問題も大きいとは思いますが、「ガスパールとリサ」よりも「リサとガスパール」の方が語呂がよいと感じます。もし最初から「ガスパールとリサ」で発売していたらここまで有名になっていたでしょうか? そんなことも考えてしまうと、ネーミングって大事だなと思います。

で、9月に刊行予定の『ヒトラーとドラッグ 第三帝国における薬物依存』です。

これは原書のタイトルが「ヒトラーとドラッグ」だというのではありませんが、ふと思ったのです、「ヒトラーとドラッグというタイトルで受ける印象と、ドラッグとヒトラーというタイトルで受ける印象に違いはあるか」と。もちろん、どちらも同じだよ、と感じる人も大勢いるでしょう。しかし、あたしはかなり印象が異なるのではないかなあと感じたのです。

どちらが正解なのかはわかりません。同じ本に二つのタイトルをつけて、いかにも別の本のように刊行するなんてできませんので実験してみることも無理です。ただ考えてみますと、単行本が数年後に文庫化されるときに改題することってしばしばありますが、あれってもしかすると「単行本の時にこっちのタイトルをつけていればもっと売れたのに」という後悔や反省が少しだけ混じっているのでしょうか?