本日のオススメ!

東京は晴れていますが、全国的にはかなり荒れた天気のようですね。東京も、もしかすると降るかも知れない、と天気予報では言っていました。

そんな日なので、本日のオススメはこちらです。

Uブックスの『おわりの雪』です。「もういい加減、雪はたくさんだ。春が待ち遠しいよ」という気分にさせる書名ですね。凛とした空気感のある作品です。

そしてもう一作。

今日は1月14日。センター試験? いいえ、社会人なのでモーマンタイです(汗)。ここで訴えたいのは、バレンタインまで一か月ということです。

別にチョコが欲しいと言っているのではありません。欲しかったら自分で買います(←負け惜しみ?)ので、ご心配なく。えっ、誰も心配などしていないって?

まあ、それはおくとして、オススメはこちらです。

《エクス・リブリス》から『ヴァレンタインズ』です。

こちらは、タイトルどおり、12組のカップルの愛の形を描いた短篇集です。それぞれのカップル、どうしてそんな一言を言っちゃうの、どうしてそんな態度を取ってしまうの、というパターンばかりです。そのもどかしさ、モヤモヤ感、ハマること請け合い! ぜひヴァレンタイン・デーまでには読んで欲しい一冊です。

パクられたという言い方は人聞きが悪い?

店頭でこんな本を見かけました。

そのまま使えるスペイン語フレーズブック』です。あれ、どっかで聞き覚え、見覚えのある書名ですね。

 

はい、あたしの勤務先から出ている『フランス語そのまま使えるフレーズブック』とよく似ているのです。

まあ、よく見ると書名は微妙に異なるし、そもそも言語が違うから、間違って買ってしまうなんてことはないでしょう……(汗)

ちなみに仏語が2016年3月、西語が2016年12月に刊行された本です。

泣きたい夜のイッキ読み

年月日』の売れ行きが順調です。重版が決定しました。

ということで、店頭で少しでも目立たせるためにポップが出来上がりました。

しかし、あれ? おかしい。なんか違う……

そうです。「必死」じゃないんです、「必至」です(汗)。

というわけで、作り直しました。

しかし、既に読んだ方であれば、「必死」というポップも、ある意味ではこの作品世界を表わしていると納得してくれるかもしれません。

それにしても、この『年月日』、泣けます。おじいさんと犬の物語。名作「フランダースの犬」のネロがおじいさんであれば、まるで『年月日』のようなもの。

「フランダースの犬」の最終回(あくまで子供のころに見た、日本のテレビアニメ版)、教会のシーン。ネロを追いかけてきたパトラッシュに、疲れ果てたネロがかける言葉は涙を誘います。負けず劣らず、万策尽きた先じいさんがメナシにかける

わしの来世がもし獣なら、わしはおまえに生まれ変わる。おまえの来世がもし人間なら、わしの子どもに生まれ変わるんだ。一生平安に暮らそうじゃないか。先じいがそこまで話すと盲犬の目が潤んだ。先じいは盲犬の目をふいてやり、また一杯のきれいな水を汲んで盲犬の前に置いた。飲むんだ。たっぷりとな。これからわしが水を汲みに行くときは、おまえがトウモロコシを守るんだ

という言葉も心にしみます。そしてエンディング、「フランダースの犬」も『年月日』も一人と一匹を待ち受ける運命は、あまりにも苛酷です。

併売を希望すると藪蛇?

こんな本を見かけました。

ベルクソン『物質と記憶』を解剖する』です。先月出たばかりの本です。

いまベルクソンなのでしょうか? となると、当然のことながらあたしの勤務先から出ている『物質と記憶 新訳ベルクソン全集(2)』ですよね?

しかし、これを取り上げると、『新訳ベルクソン全集』の次はいつ出ますか(?)と逆に問い詰められてしまいそうです。

今のところ第5巻までが刊行済みで、第6巻、第7巻の刊行が延び延びになっていてご迷惑をおかけしております。残り二巻、早く出したいのはやまやまなのですが……

映画原作なので、オビを新しくしました

ブラインド・マッサージ』を原作とした映画が年明けに公開になります。

中国内外で数々の映画賞を受賞している作品です。これがようやく日本でも公開されるというわけです。

で、当初は下の写真のようなオビだったのですが、映画公開に合わせて、オビを新調しました!

それが下の写真です。まあ、映画原作にはありがちなものですが、映画の原作はこれです、というのがはっきりわかる方がやはりいいですよね。

 

棚差しでも少しは目立つようになりましたかしら?

文庫、新書、単行本

書店でこんな棚を見かけました。

おわかりですね。ハンナ・アーレントです。ここ数年、関連書の出版も続いて、ちょっとしたブームな感じもします。年明けにはちくま新書から『アレント入門』という新刊が出るようですから、まだまだブームは続いていると言ってよいのかも知れません。

さて、この棚、お気づきかも知れませんが、文庫も新書も単行本も一緒に並んでいます。フェアコーナーなどならわかりますが、一般に書店の棚で、このように文庫も新書も単行本も一緒に並べるというのはあまり見かけません。文庫は文庫のコーナーで会社別、レーベル別に並べるのが普通ですし、新書も同様です。そして単行本はジャンル別。この棚のように、単行本の棚に関連する文庫や新書を持ってきて並べるのはやっていそうで、それほどしょっちゅう見かけるというわけでもありません。新刊ならともかく、既刊の場合はなおさらです。

しかし、このように並んでいる方がお客さんにとっては有難いはずです。問題は、どこでやるかです。文庫や新書の棚は、文庫・新書用に棚の高さを調整していますので、そこに単行本を並べるのは至難です。それに文庫・新書は新刊も多く、棚は激戦区になっていて、そこへ単行本を割り込ませるのは、これまた至難です。

ですから、このように人文などの棚に文庫・新書を持ってきてやるわけですが、人文書コーナーって、書店の中では比較的目立たないところにあるものです。せっかくこういう面白い並べ方をしているのですから、本当ならもっと人通りの多い、目に付きやすいところに並べたいところだと思います。

それとも、こういうジャンルが好きな人は、人通りも少なく、だからじっくり、ゆっくり本を眺められる人文コーナーがお好きなのでしょうか?

病気と文学の相性

病気と文学というのは相性がよいのでしょうか、時々そういった本を見かけます。最近も店頭でこんな本を見かけました。

  

病気を描くシェイクスピア』です。この本を見て思い出したのは『続 神経内科医の文学診断』です。あいにく『神経内科医の文学診断』の方は品切れで、電子書籍版しかありませんが……

祝・年間第一位獲得!

下の写真は、紀伊國屋書店新宿本店の語学書売り場(8階)です。今そこで語学書の年間ランキングが並べられています。その様子です。

いろいろな語学書が並んでいますね。

で、気づきましたか? わかりません? ではさらに次の写真をご覧ください。

 

はい、そうです。『フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!』がフランス語部門の年間第一位に輝きました!

それ以外にもお気づきかと思いますが、全体を通して新刊よりも定評ある既刊が確実に売れる、ということです。語学書は特にその傾向が強いジャンルの一つです。

もちろん、だからといって新刊を出さなくてよいわけではありません。時代のニーズに合わせ新刊も出しつつ、それを定番に育てていくのも大事な仕事です。定番になっても、そこにあぐらをかくのではなく、定期的に手を入れていかないとなりません。この『フラ語入門』も改訂版です。旧版の時からよく売れていた本です。改訂して、まだまだ売れている、ますます売れている、そんな本です。

さて、営業部員としては、あと一冊くらいランクインさせたかった、という憾みが残るのも本音です。なにせ語学書の出版社ですから、他社の後塵を拝するわけにはいきません!

こういう売れ方! 追い風あり!

新刊『ヒトラーの絞首人ハイドリヒ』の調子がよいです。いかにも悪人という面構え、一体誰が買っているんだろう、という気がします。ただ、ヒトラーの周辺人物としてそれなりに名前は知られているのに、彼の伝記というのは残念ながら日本では刊行されていません。数多あるヒトラー本、ナチス本、第三帝国本の中でちょこっと触れられているのがせいぜいでした。

 

ところが思わぬところで、ハイドリヒに関わる本が出ていることを教えてもらいました。『HHhH』です。

で、上の写真は紀伊國屋書店新宿本店の2階、海外ノンフィクションの棚です。『ハイドリヒ』と『HHhH』がしっかり並んでいます。この『HHhH』を読むと、ハイドリヒについて知りたくなってしまうそうです。うーん、知りませんでした。

さて、下の写真も同じく新宿の紀伊國屋書店。実は上の写真のお隣なんです。

新刊『わたしはこうして執事になった』の横に並んでいるのは、『おだまり、ローズ』です。著者はどちらもロジーナ・ハリソン。前著が仕えた奥様とのバトルが中心だったのに対し、今回のは彼女が見聞きした執事たちの物語です。

 

そうそう、NHKで「ダウントン・アビー」のシーズン5の放送がまもなくですね! 本書も二冊揃えて、また売れそうです。

年をまたいでガイブンがいっぱい!

一般の書店では海外文学の棚はそれほど広くありません。

なので、海外文学の新刊が続くと、十分に長い期間置いてもらうことができません。せっかく平積みや面陳してもらっていたのに、次の作品が刊行されると前の作品は棚から追い出されてしまいます。そして追い出された後になって新聞に書評が載る、というのがありがちなパターンです。

平積みや面陳している時期なら3冊から5冊くらいは置いてあったのに、追い出されて棚差しになったら1冊在庫していればいいところ。書評が出たときに悔しい思いをしている書店員の方も多いでしょう。

というわけで、あまり刊行スパンが短くなるのはよいことではないのですが、年末年始も海外文学の新刊が続きます。まずは『美女と野獣[オリジナル版]』です。これはあまりにも有名な作品なので解説の必要もないでしょう。

そして年末には『神秘列車』の甘耀明の長篇『鬼殺し(上)』『鬼殺し(下)』が刊行になります。長篇なので正月休みに読むにはもってこいでしょうか?

年が明けて、Uブックスでは、マヌエル・プイグの『天使の恥部』が復活します。もとは国書刊行会から刊行されていたのでしたっけ? ハンディーな新書サイズなので、国書刊行会版を買いそびれた方は是非!

その後には、ボラーニョ・コレクションの『ムッシュー・パン』の刊行が2月に控えています。これでボラーニョ・コレクションも残すところあと一冊となります。