白水社的アフリカ?

まもなく配本になる新刊『中国第二の大陸 アフリカ』は、中国を捨て、アフリカに移住した中国人を描いたノンフィクションです。ですから、中国モノではあるのですが、舞台はアフリカです。一般に「中国とアフリカ」と聞くと、金にものを言わせた、現地の人の暮らしを考えない乱開発、新たな植民地化、といったイメージがつきまといますが、そうではない中国とアフリカの関係が垣間見えると思います。

  

ところで、あたしの勤務先ではこれまでもアフリカに関係する書籍を出しているのですが、何故かアフリカを真正面から取り上げると言うよりも、別な角度、切り口から捉えたものが多いような気がします。今回のものもそうですが、過去にも『サッカーと独裁者』『北緯10度線』を出しています。

この三者で取り上げられている国ですが、『中国第二の大陸 アフリカ』では

モザンビーク、ザンビア、セネガル、リベリア、ギニア、シエラレオネ、マリ、ガーナ、タンザニア、ナミビア

『サッカーと独裁者』では

エジプト、スーダン、チャド、ソマリア、ケニア、ルワンダ、コンゴ、ナイジェリア、コードジヴォワール、シエラレオネ、リベリア、ジンバブエ、南アフリカ

『北緯10度線』では

ナイジェリア、スーダン、ソマリア、ケニア、エチオピア

といった国々です。こういうアフリカに対する視点も面白いのではないでしょうか?

若干の追悼の意をこめて

気づいてみたら昨年の12月で一年たっていたのですね、翻訳家の岩本正恵さんが亡くなってから。

各社からたくさんの翻訳書を出されていましたが、あたしの勤務先でもお世話になりました。何回かトークイベントなどの機会にお話しさせていただいたこともあるのですが、とても気さくな方でした。もっともっと面白い物語を紹介していただけるのを(できればあたしの勤務先から)楽しみに期待していたのですが、それもかなわなくなりました。

とうに一周忌は過ぎてしまいましたが、作品のいくつかを並べることで改めて冥福を祈りたいと思います。

  

  

すべてを読んでいるわけではなく、この中では『愛と障害』『ヴァレンタインズ』『青い野を歩く』の三つだけですが、どれもドラマチックなものでもなければ壮大なものでもありません。静謐と言うほどの静かではないのですが、読み終わってからじわじわくる、そんな作品が多かったように感じます。

一緒に並べてください

他社から最近刊行された本ですが、あたしの勤務先で出しているものと似たような傾向の本なので、是非とも併売をお願いします。

まずはこの二点。

 

ショッピングモールから考える』と『ショッピングモールの法哲学』。

続いてはこの二点。

 

〈戦後〉の音楽文化』と『音楽祭の戦後史』です。

ずーっと読まれ続ける

今朝の朝日新聞では、ずいぶん大きく藤沢周平が取り上げられていました。

「なぜ、いつまでも読み継がれるのか」とありますが、それはまず第一に作品の魅力なのだと思います。ただ、それだけではなく、作者本人の魅力というのもあるのではないか、そんな気もします。

作品と作者は別なのか、そこは難しい問題ですが、こんな本もございます。

藤沢周平伝』です。おかげさまでよく売れました! 作品ともども、この機会にぜひ。

併売できそうだけど……

朝日新聞読書欄の下に広告が載っていたので知ったのですが、現代書館から『呼出秀男の相撲ばなし』という本が出たようです。

相撲好きなら、ついつい手が伸びてしまう一冊ではないでしょうか?

 

だって、あたしの勤務先の『土俵の周辺』も売れましたから。ただ、相撲ファンに「こんな本が出ていたんだ」と気づいてもらうためには、やはり書評などが出ると効果が大きいです。現代書館の新刊に併せて、『土俵の周辺』もまた売れ出すと嬉しいのですが。

それにしても現代書館の新刊は本体価格1200円という安さ。四六判変型ではありますが、160ページで上製ですから、かなり破格の値段ではないでしょうか? それに引き替え、あたしの勤務先の方は四六判の上製はほぼ似たようなものですが、頁数が238ページありますので、少し厚いです。そして価格が本体2400円ですから現代書館の倍ですね。これはちょっと高いでしょうか?

本の値段というのはいろいろな要素が関わってくるので、一概に頁数だけで決まるわけではありませんが、買う方の読者からすれば、「この値段の差はなんで?」という思いもあるでしょうね。いろいろな要素について言い訳したくもなりますが、そんなことをしてもあまり意味がありませんので、いまはただ、「相撲ファンならどちらも面白く読んでいただけます」と訴えるにとどめておきます。

もちろん、本の値段は安ければ安いほどよいというわけでもなく、ジャンルによってはあまりに安いと「買うべきほど重要な本ではない」と見做されてしまうこともあります。「そんな安いんじゃ、内容も大したことないね」という判断が下されることもあるのです。

うーん、難しい。

返品せずに併売を!

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人間の醜い部分

朝日新聞の夕刊に載っていた広告です。あたしの勤務先とは何ら関係ありませんが、ちょっと気になったので。

小林秀雄の講演集の広告です。昨今はどうなのか知りませんが、あたしが受験生のころ、現代文の問題では小林秀雄の登場率は群を抜いていたと思います。物語だといろいろな作品が出題されていましたが、論説文の場合、かなりの確率で小林秀雄の文章でした。

で、それはともかく、この小林秀雄の写真です。タバコをくゆらせている氏の写真です。タバコが好きだったのでしょうか? そうでしょうね。しかし、嫌煙権が叫ばれ、タバコの広告やドラマでの喫煙シーンがかなり制限されている昨今、この写真はどうなのでしょう? むしろ逆効果なのではないか、そんな気がします。

さて、本日の朝日新聞ネタ、本題です。

映画評、「フランス組曲」です。映画は先日来公開されていて、それなりに評判のようですね。いわゆるハリウッド大作ではありませんが、口コミでよさが広がるタイプの映画だと思います。

で、今回の紹介文、恋愛ドラマとしてはともかく「人間観察の妙」に注目しています。映画は、あたしも観ましたが、確かに恋愛ものとしてはやや陳腐と言いますか、もう少し紆余曲折、乗り越えるべき困難があってもよいのかな、という気がしました。そのあたり、未完の作品ということも関係しているのかもしれません。

が、恋愛ドラマとしてではなく、極限状態における人間の行動、その愚かさというか醜さというか、そういったものについては実によく描けている作品だと思います。実は本来のテーマがこちらだったのではないでしょうか? 生き延びるためだったら、平気で人を裏切る。裏切ったのに裏切っていませんよという顔を平気でする。そんな人間の性がよく描かれている作品です。

翻訳の『フランス組曲』ではどんな感じなのでしょうか? ちょっと気になります。

ミニチュアの妻とはどんな妻か?

書店で海外文学のコーナーを見ると、エクス・リブリスの新刊『ミニチュアの妻』が目に飛び込んできます。

やはり、この装丁は印象的で、「あれ?」と思わず手に取ってもらえるものだと思います。総じて、書店員さんの印象は「カワイイよね」というもの。確かに、レゴで作られた街の風景はほのぼのとした印象を与えますし、「ミニチュアの妻」という言葉から喚起されるイメージにもピッタリなのだと思います。

が、この装丁とタイトルから、かなりメルヘンチックなストーリーを想像している方が多いようなので、余計なお世話と言われるかも知れませんが、ここでちょっとレクチャーを。

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今年も日帰り!

毎年恒例、大阪屋のおでんの会。

大阪のお祭り、十日戎に併せて行なわれているので、毎年だいたいこのあたりの日付になりますが、そして毎年、あたしは日帰りで参加しております。

出版社の中には、前後して関西で行なわれている市会に参加したり、この機会に営業回り、挨拶回りも兼ねて、ということで一泊や二泊、三泊している方もいらっしゃるようで、あたしもかつてそういうことをしてみたこともあるのですが、この数年はもっぱら日帰りにしています。

それじゃあもったいない、という意見もありますが、たいていは週末にかかるので、土日の書店回りは経験上あまり効率もよくないので、それにあたしの勤務先は2月から3月にかけてルーティンの出張があるので、今回は日帰りでよいだろうという判断も働いています。

そして、これが一番大きい理由かもしれませんが、結局、上のような理由で各社この時季に関西の営業回りをしているんです。そうなると、どうしても書店店頭で他社とかち合います。顔なじみの営業の方なら一緒に話もできますが、そうでないと待ちぼうけ。効率よく書店が回れません。

都内の書店回りにせよ、出張にせよ、あまり他社の人と遭遇したくはないものです、あたしの場合。なので、今回のように、出版社が大勢回っているとわかっているときは出来るだけ外すようにしています。