まずは広島

先週の水木金の三日間、人文会の研修旅行で広島・松山・高松を回ってきました。そのままルーチンの関西ツアーに入ってしまったので、研修旅行の報告ができていませんでしたので、遅ればせながら……(汗)

まずは初日の広島から。

羽田空港を飛び立ち広島空港へ。最初に立ち寄ったのはフタバ図書、そのMEGA中筋店です。ちなみに、フタバ図書の通販サイト「フタバブックス」では乃木坂46を応援しているそうです。とてもよい傾向です(笑)。

ついで上の写真はジュンク堂書店広島駅前店の語学書コーナーのスナップです。フランス語の学参は、このところ読み物ジャンルが躍進している気がしますが、やは店頭でもこのように平積みの大きな一角を占めていました。

続きましては紀伊國屋書店広島店。あたしの勤務先の百周年フェア開催中でした。ありがとうございます。店内のほぼ中心、レジやエスカレーターにも近い場所でやっていただいておりました。

上の写真も百周年フェアですが、こちらはMARUZEN広島店です。こちらもレジの向かい、エスカレーターで上がってきたところにあるメインのフェア台です。こんなよい場所で、ありがとうございます。

上の写真は廣文館金座街本店のミニフェア。同店と集英社文庫、講談社文庫のフェアです。決して新刊ばかりではありませんが、担当の方がコメントを書いて、これはと思う作品をプッシュしています。こういうフェアって、「へえ、こんな本が出ていたんだ」と新たな発見があって好きです。そう、初めて目にしたときが「新刊」なんですよね。

そしてこの日は広島港から海路、四国へ渡りました。バスで港まで来たのですが、街中でしばしば見かけた路面電車の広電。路面電車のある街っていいですね。広島港にも延びていまして、ホームにタイプの異なる車両が並んで停まっていたので思わずシャッターを押してしまいました。

さあ、高速船に乗って伊予松山へ向かいます。石崎汽船のスーパージェットです。出発や到着のゆっくり運行時はちょっと揺れましたが、海上を高速で奔っているときは揺れも少なく快適でした。

そして、晩は道後温泉宿泊です。

生き延びた人たち

こんな本がありました。亜紀書房の『13歳のホロコースト』です。

このタイトル、なんか見覚えありません? と考えて思い出しました。これです。

あたしの勤務先の『14歳のアウシュヴィッツ』です。強制収容時を生き延びた少女の記録です。確かに、収容された人すべてが殺されたのではなく、辛うじて生き延びた人がいたというのは知識として知っていましたが、記録を残している人が複数いるというのも驚きです。

さらに思い出しました。

死の都の風景』です。この著者も辛うじて生き延びた方です。となると

私はホロコーストを見た(上)
』『私はホロコーストを見た(下)』も一緒に並べてもよいでしょうか?

モンテーニュを盛り上げろ?

講談社の学術文庫でこんな本が出ていました。

モンテーニュ よく生き、よく死ぬために』です。内容紹介には

モンテーニュの生涯をたどりながら『エセー』の重要なくだりを引用しつつ考察し、またモンテーニュの生涯に戻っていく。

とありますので、『エセー』抄と言ったら失礼かも知れませんが、いわゆる「エセーを読む」「エセーから生きるヒントをもらう」といった類いの本でしょう。

だとすると思い出されるのがこの本です。

あたしの勤務先の『寝るまえ5分のモンテーニュ 「エセー」入門』です。こちらはフランスでベストセラーになった「エセー」抄です。もともとは毎日一つずつエセーから文章を引いて解説を加えるという、フランスの人気ラジオ番組だったそうです。

さて、このモンテーニュ本、いや、エセー本。どちらも値段は手頃ですし、軽薄な自己啓発本では飽き足らない方、長く世の東西で読み継がれてきた古典から、生きるとはどういうことか、改めて見つめ直すためのヒントを探してみませんか?

商談会@東京ドーム

本日は、東京ドームシティのプリズムホールで、書店大商談会でした。実は、プリズムホールって初めて来ました(汗)。

で、書店大商談会って何よ? という話ですが、つまりは出版社が下の写真のようにお薦めの書籍ですとか、チラシなどを並べ、訪れた書店の方に対して営業を行なうという場です。

ふだん、書店営業に行ってるんじゃないの? という問いはもっともです。が、こちらから書店を回るというのはどうしても決まった書店ばかりを回りがち。もちろんPOSデータなどを見て、「へえー、行ったことなかったけど、こんなに売ってくれている書店があるんだ。こんど訪問してみよう」と思うことはあり、そういう書店を一つでも探して開拓していくのも出版社営業の大事な仕事です。

しかし、先にも書いたように決まった書店を回るので手一杯になりがち、いや、本当は仕事を効率よくこなせば回る時間は捻出できるはず、それを怠っているのは自分を甘やかしているにすぎない、ということも重々承知しています。というわけで、こういう場を設けていただけると、ふだんなかなか訪問できない書店の方との邂逅もあって、少しでも販売促進に結びつくと考えての出展です。今年で3回目になります。昨年からこの会場になったようですが、あたしが出張で参加できなかったので、プリズムホールが初めというのはそのためです。

ご覧のように、あたしの勤務先では、この数年作っているBOXフェアを展示しています。この商談会にいらっしゃる書店は規模の小さいところも多く、規模の大きなフェア企画などはなかなか取り組めないところばかりです。でも、こういう小さいセットであれば、なんとか試してみようと思ってくださる書店も多いようで、毎年地味ながらもお付き合いをさせていただけるようになった書店が増えています。

来月は大阪でも同じような商談会があり、こちらは初参加となります。東京と大阪ではどんな違いがあるのでしょうか? それはそれで愉しみでもあります。

今年はナンシー・カレンダー、どうしましょう?

書店を回っていますと、入り口や付近やレジのそば、それなりによい場所でカレンダー・フェアが始まっています。話を聞くと、例年9月の後半に入荷して、10月から店頭に並べ始めるのだとか。

「本屋なのに、本を売るスペースを減らしてカレンダーや手帳を置くってどうなのよ」という葛藤は書店員の方にもあるようですが、「置けば置いたでそれなりに売れるんだよね」という現実、そしてなにより「実は本を置いているよりも売り上げが上がるから」という実績。

「本より売れる」と言われてしまうと、出版社の営業としては二の句が継げません。いや、ここで怯んではダメですね。もっと自社の本をプッシュしなければ!

と言いつつも、密かにあたしの心の中では「今年はカレンダーどうしよう?」という気持ちもうずいています。

はい、この数年来、毎年この時季に自作の卓上カレンダーを作っているのです。

題して「ナンシー・カレンダー」、略してナンカレ。限定生産で仲良しの書店員さんに配っています。売り物ではありません。単純に、はがきサイズの印刷用紙にプリントしたものなのですが、それでも自宅のプリンタで印刷しているので、そこそこの時間がかかります。はがきサイズの印刷用紙は50枚とか100枚単位で売っていますから、それほどお金はかかりませんが、カレンダーを収納するケース代がそこそこかかるので、毎年この時季はそれなりの出費になります。

まあ、それでも喜んでくださる方がいらっしゃるので作っているわけですが、会社から補助してもらっているわけではなく、すべて自腹です。いや、勤務先のサイトで毎年カレンダー・プレゼント企画をやっていて、その当選者の分のケース代は勤務先からいただいております。

振り返ってみますと、このナン・カレの記事、毎年のように書いているのですね。古いところでは2013年12月、そして発送したという記事2014年は10月に書いています。ダイアリーを読み返してみると、やはり今回と同じく、書店店頭のカレンダーコーナーを見て、「そろそろカレンダー、作らなくちゃ」と思い始めているようですね。パブロフの犬と同じ条件反射です。

さて、今年はどうしましょう? もう勤務先のウェブサイトでの連載はやっていないので、ここで募集をしましょうか? しかし、このページでやっても、ほとんど応募してくる人はいないでしょうね。となると、今年は仲良しの書店員さんの分だけ作れば大丈夫でしょうか? そうなると出費も抑えられますし……(汗)

いや、そもそも書店員さんで、本当に欲しがっている人ってどれだけいるのでしょうか? 怖くて聞けません。

この並べ方、どうですか?

マダムの集まる街(?)、二子玉川にある紀伊國屋書店。その海外文学コーナーです。

まずはミュリエル・スパーク、『死を忘れるな』『ミス・ブロウディの青春』『ブロディ先生の青春』の三つが並んでいます。

  

単行本とUブックス、判型が異なるからでしょうか、意外と隣に並べている書店って少なかったりします。特に今回の場合、「ブロウディ」が新旧訳が揃い踏みですから、このように並べていただけると相乗効果が期待できると思うのですが……

このダイアリーをご覧の書店の皆さま(←どれだけいるのやら)、よろしかったらお願いします。

ついで下の写真。

何が言いたいか、何を表現しているか、おわかりになりますでしょうか? とりあえず、あたしの勤務先の『父を見送る』を発見できると思いますが、それに焦点を当てて周囲を見回すと、なんとなくテーマが見えてくるのではないでしょうか?

はい、先日このダイアリーで書いたアイデアというか思いつき、同じことを考える方はいるもので、それを実際に表現しているわけです。わかってくださいましたでしょうか?

全体を眺めてみると、主に家庭内に目を向けた、軽めの老後問題、介護問題のエッセイというよりは、社会問題としての深刻さを訴えるハードなノンフィクションでまとめられている感じです。

全体をまとめて「老いていく親について目を背けずに考える」なんていうポップでも付けたりすれば、もう少しこの一郭の意味が伝わりやすくなるかもしれません。でも、こういう問題は、あまり声を張り上げるタイプのものでもないかもしれないので、こんなふうに静かに展開し、気づく人は気づく、というスタンスもよいのかもしれませんね。

弊社の本もご一緒に!~集英社『親を送る』~

書店営業の途次、店頭でこんな本を目睹。

 

集英社の『親を送る』です。著者は『さいごの色街 飛田』の井上理津子さん。本書は、集英社のサイトによりますと

別れは突然やってきた。79歳の母と84歳の父を、義姉と女2人、迷いながら見送った半年間の物語。『さいごの色街 飛田』の著者が書き綴った「いい年の大人の、親との別れ」のドキュメント。

とありますから、両親を看取った話ですね。となると、あたしの勤務先の『父を見送る』と併売うってつけではないでしょうか?

 

同書も

デビュー以来、鋭利な筆致で話題作を書き続ける台湾のベストセラー作家・龍應台が綴る、やさしさと情愛にあふれた家族の物語。母の老い、息子たちの巣立ち、そして父との別れ――「わたし」はそれをただ見送り、見守ることしかできない。

とウェブサイトにはありますから、父を看取った話なのです。ただし、老いた母は作品中では健在ですが、痴呆が進んでいます。母と二人暮らしのあたしとしては、父を見送るよりも母の介護の方が胸に応えます。そして、その流れで行けば『ペコロスの母に会いに行く』と併売するのもアリなのではないでしょうか?

あたしはそう思います。

武蔵小金井に、新しいくまざわ書店!

非常にローカルな話で恐縮です。

あたしが通勤で日常的に利用するJR中央線の武蔵小金井駅の駅前に、くまざわ書店がオープンしました。北口の、かつては長崎屋だったビル、それがこの数年はメガ・ドンキホーテになり、長崎屋以来、その3階にくまざわ書店チェーンのいけだ書店がありました(その前はキリン堂書店でした)。

その3階のいけだ書店が閉店し、同ビルの地下ワンフロアを使って、こんどはくまざわ書店武蔵小金井北口店として、リニューアルというのか、全くの新規店というのか、とにかく本日オープンしたわけです。

なんで「武蔵小金井店」ではなく「武蔵小金井北口店」と呼ぶのかと言えば、南口のイトーヨーカ堂の中に同じくくまざわ書店がありまして、そちらが「イトーヨーカ堂武蔵小金井店(略称はIY武蔵小金井店)」を名乗っているからです。「北口」くらい付けておかないとお客さんにせよ出版社にせよ混乱しそうですから、位置を明示的に示す「北口」を加えたのはよかったと思います。

さて、というわけで帰りがけに寄ってみました。ワンフロアですから思いのほか広いです。通路なども比較的ゆったりしています。品揃えや並べ方などについては、まだ始まったばかりのお店ですから論評は避けますが、あえて言えば、これから手を加えていって、もっともっと作り込める書店なのではないか、と感じました。

いや、これは地元の贔屓目でしょうか?

ただ、出版社の人間という立場を離れても、一人の本好きとして、自分の生活圏内によい本屋がある、できるというのは嬉しいことですし、ますますよい本屋にしていくのに出版社という立場から関われるのは喜びでもありますので、また一つ楽しみが出来たというところでしょうか?

記事と広告の絶妙なコラボ?

下の写真は本日の朝日新聞の紙面です。

「ひと」欄で取り上げられているのは、日本へ来る台湾からの観光客へさまざまな日本情報を発信している会社の方です。このサイトが台湾ではものすごく支持されているらしいです。

まったくアンテナの感度が悪く、あたしはこういうサイトがあることを知りませんでした。情けない。そして、こういう方がいらっしゃることも……。

記事中の、大陸はいろいろ大変なので台湾を選んだという点には「うーん、残念」という気持ちも抱きますが、それを帳消しにして余りあるほど台湾と日本の懸け橋になっているようですね。すごいです。

で、こういう肩の凝らない、「ひと」欄のような記事を読む方って多いと思います。かく言うあたしもその一人ですから。そして、本日のこの記事を読んで改めて台湾に興味を持った方、もともと持っているけれど、その思いが更に強まった方、そういう方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか?

そんな「台湾熱」に浮かされながら紙面を眺めると、一面下段、いわゆる「さんやつ」という広告欄に、あたしの勤務先の広告が! そしてそこには『父を見送る』が載っています。

言うまでもなく、『父を見送る』は台湾の作家・龍應台さんのエッセイで、家族への思いを綴った、しみじみとした読後感を味わえる作品です。台湾気分を抱えながら誌面を眺めていて、台湾の作品の広告が目に留まる、これってなかなか効果的ではないでしょうか? もちろん広告を出すときにどんな記事が紙面に載るのか知っていたわけではありませんので、単なる偶然ですが、奇跡の偶然です。

 

もちろん龍應台さんと言えば『台湾海峡一九四九』も忘れてはいけませんが!