相乗効果を期待してもいいのでしょうか?

店頭でこんな本を見かけました。

 

原書房の『航空から見た戦後昭和史』です。「昭和戦後史」ならわかるのですが、「戦後昭和史」というタイトルにちょっと引っかかるものを感じつつ、でもこの本、『日本航空一期生』と一緒に並べたらよさそうだと思いませんか?

前者の版元ウェブサイトには

サンフランシスコ講和条約、東京五輪、ビートルズ来日、沖縄本土復帰、中国との国交正常化など激動の戦後史を、航空を通じて見た異色ノンフィクション。そこには20世紀を彩るVIPたちをはじめ、多彩な人々が織りなす熱いドラマがあった!!

という内容紹介があります。一方、後者の内容紹介は

敗戦から6年、日本の空を取り戻すべく、ナショナルフラッグを誕生させた人々の苦難と喜びを、客室乗務員をはじめ、数少ない生存者の証言を中心に生き生きと描く、渾身のドキュメント。

とあります。うん、これはやはり併売ですよね?

続いては、文庫なのですが、まもなく映画も公開される『美女と野獣』です。文庫とは併売しにくいかも知れませんが、『美女と野獣[オリジナル版]』も忘れて欲しくないものです。

 

前者の訳者あとがきには後者への言及もあり、ボーモン夫人版とヴィルヌーヴ夫人版が日本語訳で揃ったと書かれています。これは併売ではなく、併読すべきではないでしょうか?

ガイブン推し@京都

関西ツアーで訪れる書店の一つに、京都のブックファーストがあります。四条河原町北東角にあるビルに入っている店舗で、お稽古前の、普段の舞子さんが本を買いに訪れているのをしばしば見かける、そんなお店です。

このお店の文芸の棚、特に海外文学のコーナーはかなり独特で、担当の方の目線による「推し」がポップ付きで並んでいるので、毎回訪問するのが楽しみなお店の一つです。今回も、あたしの勤務先の刊行物を推していただいていたので、いくつかご紹介します。

 

まずは刊行間もないUブックスの『天使の恥部』です。復刊されたのを言祝いでくれています。

 

お次は、本の横に貼っていなかったのですが『ケイレブ・ウィリアムズ』です。こちらもUブックスです。

 

そして『人喰い鬼のお愉しみ』と『ムッシュ・マロセーヌ』のダニエル・ペナックも、特に新刊ではありませんが推していただいていました。

そんな同店も「はじめての海外文学」フェアを開催中でした。オビが見事ですね。

 

すべてを紹介するわけにはいきませんので、とりあえず最新刊も好調なボラーニョの『はるかな星』をご覧ください!

何を学ぶのか?

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夏までにガイブン12冊読破?

春のフェア企画として、このところ「《エクス・リブリス》で挑戦! 海外短篇小説フェア」をご案内しております。

「海外文学は苦手」という人は多く、「日本人作家のなら読むんだけど…」という声をよく聞きます。そんな読まず嫌いの人に少しでもガイブンを手に取ってもらいたい、そういう思いで企画したフェアです。

ガイブンの苦手ポイントとしては、「情景がイメージできない」「登場人物の名前が覚えられない」「とにかく長い」というのがあります。それは確かにその通りですが、読んでいるうちに、だんだんとガイブン読みのコツというものが養われてくるのも事実です。人名で言えば、男か女かわからないときもあります。特に欧米の作品ですと、バイセクシャルな登場人物もいますし、同性愛もしばしば登場するので、こっちが男だからあっちは女という風にはいかないこともよくあります。でも、そんなのがガイブンを読む楽しさでもあります。

さて、最後の「長い」については如何ともしがたいです。だって原作がそうなのですから、翻訳で勝手に端折ることはできません。ただ、これも読み慣れてくると、日本の短めの作品、特に文字も大きく改行の多い作品が物足りなく感じるようになったりしますから、やはり慣れというのは恐ろしいものです。

という、ガイブンに立ちはだかる壁を少しでも緩和したい、なので、比較的手に取りやすい短篇集のフェアなら、短篇なのでそもそも長くないし、長くないから込み入った人間関係の話も少ない、比較的すんなり読み通せるのでは、と思った次第です。それに長篇に比べて安いというのもポイントです。

で、《エクス・リブリス》から選んだのが以下の12点です。

  

  

  

  

これらの短篇集、全部で137篇の短篇が収録されています。一日一編を読むとして、一か月を30日で計算すると4ヶ月半になります。3月からスタートしたら6月の半ば、4月からなら7月の半ばで読了します。ちょっとそんなチャレンジもよいのではないでしょうか?

その男、謀殺されるためだけに生きたのか?

お陰様で『張作霖』が好調です。このペースであれば重版も見えてくるのではないか、そんな感じです。

 

まだ主要紙での書評や紹介記事はありませんが(あるかどうかもわかりませんが……汗)、週刊新潮の最新号でひとつ紹介が載りました。

いやー、中国史を特に専門としてない方の、張作霖イメージというのはこんなところでしょうね。そんな人がこうまでハマってしまうとは!

なお、同著者の前著『覇王と革命 中国軍閥史一九一五-二八』も併読していただけると、この時代が更に立体的に理解できると思います。

こんど広告出します!

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ちょこっと参加させてもらっています!

いくつかの書店で、彩流社『実験する小説たち』を中心としたフェアが行なわれています。[梅田蔦屋書店の模様はこちら

 

同書の著者・木原さんと言えば、つい最近、あたしの勤務先からも『10:04』が刊行になったばかり。刊行と同時にフェアの場所に一緒に並べていただいているお店も多いようです。

あたしが目にしたところでは六本木の青山ブックセンター。そこにこんな小冊子が置いてありました。

折りたたんである冊子を広げるとこんな感じです。

木原さんによる推薦コメントです。いやー、読んでいない本ばかり。情けない……(汗)