カテゴリーアーカイブ: 営業部だより
今日のネクタイ~壹佰拾肆本目。~[2015.8]
久しぶりに販売促進的なネクタイです(笑)。
『印刷という革命 ルネサンスの本と日常生活』が間もなく配本ですので、それに合わせて古書のページをデザインしたようなネクタイをしてみました。いかがでしょう? えっ、よくわからない?
では、拡大するとこんな柄です。何語が書いてあるのでしょうか? わかりますか? でもヨーロッパの古い図書館なんかに行くと置いてありそうな本のページですよね? というあたしは、ヨーロッパに行ったことはありませんが(爆)。
そんなことより、ブラウスが気になりますか? 風神雷神です。こんなブラウスを着ているか、このところの東京は天候が不順なのでしょうか? と、仲良しの書店員さんに言われました(汗)。
背中はこんな感じで、入れ墨のように全面に雷神です。
今日の配本(15/08/17)
こんな関連書籍はいかが?
本日の朝日新聞読書欄から。
新潮社から吉村昭の戦争作品集が刊行になったという記事。確かにこのところ書店を回っていても、文芸書コーナーで吉村昭の作品を良く目にします。吉村昭というと、このシリーズのように「戦争もの」というイメージを抱く方も多いでしょうが、『関東大震災』とか『三陸海岸大津波
』という作品で知っている方もいらっしゃるのではないでしょうか? 特に後者は東日本大震災以降よく売れていたという印象があります。
そんないくつかの顔を持つ吉村昭その人に興味を持たれた方にはこちら、『評伝 吉村昭』がお薦めです。吉村昭評伝の決定版と言ってよいでしょう。
続きましてこちら『ヴェール論争』です。同書は、あたしの勤務先の刊行物ではありませんが、たぶんこの本を理解するときのキーワードは「ライシテ」ではないかと思います。
ライシテと言えば、こちらの三冊が必読書です。たぶん、これ以外にライシテを扱った本はないでしょう。
『フランスにおける脱宗教性の歴史』『世界のなかのライシテ
』『ライシテ、道徳、宗教学
』です。またこの問題は、もう少し視点を変えると「シャルリ=エブド事件」とも関連してくるはずです。
あの事件も、今のところは一段落していますが、問題の本質が何ら解決されたわけではありませんので、『シャルリ・エブド事件を考える』『現代思想 2015年3月臨時増刊号
』などは、これからも必携、必読の資料になると思います。
明日から新刊続きます
今日で盆休みも終わり。
小学生や中学生はまだまだ夏休みが続くのでしょうが、最近は8月31日まで夏休みではないところも多いようですね。かくいう、あたしの姪っ子のところも、小学二年生ですが、25日だったか26日くらいから二学期が始まるそうです。そうなると、「さあ、夏休みの宿題、片づけなくちゃ!」という焦りも出てくるのでしょうか?
あたしの姪っ子が夏休みの宿題を既に終わらせているのか、まるで手つかずなのか、そのあたりは知りませんが、「サザエさん」のカツオのように、最後の二日くらいで親にも手伝ってもらって宿題を仕上げるというのは、半ばネタになっていて、実際にそんな子供がどれくらいいるのでしょうか?
あたしが子供のころは、夏休みの宿題に追われたという記憶はありません。前にも書いたように記憶がありますが、あたしは小さいころから計画的に物事を処理するタイプだったので、夏休みの宿題もきちんと計画を立てて、比較的に早めに終わらせていました。もちろん絵日記のように、毎日毎日最後までやらなければならない宿題は別ですが。
その最たるものが高校時代の夏休みの宿題で、高校時代というのは期末試験の後、終業式前の間に一週間くらいの試験休みというのがあり(←今も高校にはあるのかしら?)、あたしはその試験休み期間中に宿題を終わらせてしまうことが多かったです。終業式の日には終わった宿題を学校のロッカーに仕舞って、夏休みに突入です。もし終業式までに終わらなくても、7月中には終わらせてはいました。だいたい日々の宿題や課題も、休み時間や昼休みにやってしまって自宅には持ち帰らないというのが流儀でしたし……
閑話休題。
で、明日から仕事が始まりますが、長い休みの後にいきなり一週間まるまるというのは辛いですね。やはり肩慣らしも兼ねて、最初は3日くらいがベストです。ほら、子供のころも、夏休み明けは一週間か二週間、短縮授業だったじゃないですか! あの制度は今もあるのでしょうか?
おっと、また話がずれてしまいました。実はこの盆休み前に見本出しが続きました。3日連続でした。なので、明日から三日連続で新刊が配本になります。計6点です。新刊の刊行が集中するのは、書店での展開上あまりよくはないのですが、こればっかりは著者がいて編集という作業がある以上、営業の好き勝手になるわけではありません。やむを得ません。
ただ、今月の場合、どうなのでしょう? 皆さん、夏休みでさんざん遊んできて、体力だけでなくおサイフも相当お疲れモードではないでしょうか? そうなると、本にどれだけお金を使っていただけるのか、不安です。「良い本なら景気が悪くても売れる」というのは真実ですが、かつてほどの数字にはならないのもまた真実です。『火花』だけが本ではない、というところを見せたいものです。
モニュメンツ・メン
今朝の情報番組で、映画「ミケランジェロ・プロジェクト」が、11月にいよいよ日本公開と報じていました。
ミケランジェロ・プロジェクトって聞いても、たいていの日本人は知りませんよね? ウキペディアにも映画作品として立項されていますが、歴史事実についても書かれていますので、詳しく知りたい方はそちらをご覧ください。
で、簡単に言ってしまいますと、第二次世界大戦でナチ・ドイツによって強奪された各国に美術品を取り戻す活動のことで、そのために作られたのが「モニュメンツ・メン」というチームです。
まあ、戦争において略奪はつきものですから、ナチがそういうことを行なったというのも決して不思議ではありません。まして、ヒトラーはそれなりに芸術に関心を持っていた人物だったようですから、ヨーロッパの名品を自身の手元に置いておきたいと思ったとしても不思議ではないでしょう。しかし、盗られた方としてはたまったものではありませんし、ナチ・ドイツ崩壊の過程で、それらの芸術作品がどうなってしまうのか、非常に不安だったと思います。ヒトラーみたいなタイプの人は、自分と道連れに芸術品も葬り去ろうと考えがちで、事実、そのような歴史上の人物はたくさんいるわけですから。
ところで、個人的にはこの映画、ようやく公開になるのか、という思いが強いです。なぜなら、本当に日本で公開されるのか、ずいぶんと危ぶまれた時期もあったからです。リンクを貼ったページに、そのあたりの事情やこの作品の解説が載っていますので、興味がおありの方はどうぞ。
さて本題と言いますか、大切なお知らせですが、この映画の原作は『ナチ略奪美術品を救え』です。はい、あたしの勤務先の刊行物です。なかなかよいお値段ですが、そもそもがこんな大作映画になるというような娯楽作品ではなく、モニュメンツ・メンの活動を丹念に追った歴史ノンフィクションなのです。
ナチ・ドイツと略奪美術品と言いますと、先日このダイアリーでもご紹介した『ナチスの財宝』がありますが、同書は戦後から現在に至る、ドイツのトレジャーハンターのお話で、モニュメンツ・メンの活動を追ったものではありません。それでもナチスと略奪美術品について大まかなところは理解できると思います。またこれ以外にも、ナチと略奪美術品についてはいくつか書籍も出ていますので、書店でフェアをするのも可能だと思います。
ちなみにあたしの勤務先からですと、『ユダヤ人財産はだれのものか』『ヨーロッパの略奪
』といった書籍がございます。
ついつい手が伸びる小冊子
書店でのフェアではしばしば小冊子が置かれていることがあります。出版社が作ったものものあれば、書店さんが作ったもの、かなりお金のかかっていそうなものから、手作り感あふれるものまでさまざまです。こういった小冊子がよくはけるフェアはフェア自体もそれなりに盛り上がるものです。
「でも、小冊子って、結局もらっても、その後、見るの?」という疑問がわくのももっともです。確かに、持ち帰ったはいいけれど、どっかに行ってしまったチラシや小冊子も数え切れないほどありますが、自分の勤務先のフェアの参考にしたり、興味のあるフェアの場合、フェアが終わった後に、小冊子を参考に本を購入したりすることもあります。
そうです。小冊子にフェアの書目が載っていると、フェアが終わった後でも「あのフェアで見かけた本、どこの出版社の何ていう本だったっけ?」という疑問にもすぐに答えが出るので重宝します。
多くの書店の方曰く、フェアを終了すると「この前まであそこに並んでいた本、もうないの?」というお客様からの問い合わせが必ず数件はある。そういう時でも、小冊子があれば、お客ならフェアが終わっても本屋で探す手掛かりになりますし、問い合わせを受けた書店の方も探しやすくなるというものです。
そんな小冊子、最近手に入れたものはこちらです。
まずは、紀伊國屋書店新宿南店5Fでやっていた、『本を読むときに何が起きているのか』フェアです。あたしの勤務先の『テヘランでロリータを読む
』も選書されていました。
山本貴光さんによる小冊子がVol.1からVol.3まで置いてありました。これは非常に手作り感のあふれる冊子です。新宿南店以外の書店でもやっているのではないでしょうか?
続きましては、小冊子ではなくチラシです。こちらは出版社がきちんと印刷したものですね。佐藤優さん選書による、文春新書の「戦後70年」フェアのチラシです。
このチラシの工夫している点は、単に佐藤さんが選んだ文春新書だけを並べたのでは宣伝物に堕してしまうので(←いや、フェアの冊子やチラシはすべからく宣伝物ですが……汗)、中を開くと関連年表になっているところです。もちろん年表の事項に関連する文春新書があれば、ちゃんと書いてあるところはさすがです。
でも、こういう感じですと、たとえば歴史の順番に読んでいこうと思うときの手掛かりにもなりますし、「ああ、これについても本が出ていたんだ」と新しく発見するところもあるでしょう。
やはりお客様に持って帰ってもらえるチラシや冊子、これからも工夫して作っていきたいと思います。
それぞれの海外文学入門フェア
苦手という人が多い海外文学。ファンタジーや推理・ミステリーはコンスタントに売れるのに、いわゆる純文学と言いますか、いわゆる海外文学はなかなか手が伸びないのが実情のようです。そんな状況を少しでも改善しようと、この夏提案している海外文学のフェアですが、今回は二店ほどご紹介します。
上の写真は紀伊國屋書店新宿本店です。二階の海外文学コーナの平台で展開中ですが、既にガタついていて数冊売れているようです。こちらのお店の場合、今回のような<入門>的な海外文学ではなく、本格的なものが日常的に売れているわけですが、夏休みになると、そういうコアなお客様だけでなく、たまたま来たから覗いてみた、という海外文学初心者の方も増えるでしょう。こういう手に取りやすい作品を目立つところに置いてみるのは、新しい読者開拓になるのではないかと思います。
続いては、あえてBOXではなく、棚で展開しているフェアです。新百合ヶ丘エルミロードにある有隣堂です。こちらは紀伊國屋書店とは異なり、日常的に売れるのは日本人の作家の作品のようです。だからこそ、時にこういう風に海外文学のフェアを織り交ぜで、お客様に新しい提案をしていくことが必要なのだと思います。ただ、そういう時に、いきなり分厚くて読みごたえのある海外文学では手も伸びないでしょうから、こういう作品でまずはウォーミングアップをしていただくのも一つの方法だと思います。
さて、両店の海外文学フェア、この夏、一人でも二人でも海外文学のファンを増やすのに貢献できれば嬉しい限りです。
だから、ヴァイマル時代が鍵なのよ!
先日の日本経済新聞に書評が載ったので注文が伸びている『独裁者は30日で生まれた』が増刷となりました。盆休みを挟んでしまいますが、26日に出来予定です。
やはり、鍵となるのはナチス・ドイツよりもヴァイマル共和国なのでしょうか? そう言えば、文庫クセジュに『ヴァイマル共和国』なんて一書もありますし。
くどいようですが、あれだけ民主的と言われた共和国、そして憲法から、ナチ政権が誕生してしまった歴史の皮肉。このあたりの本を読んでいると、あたしにはどうしても現代の日本とダブって見えてしまうところがあるのですよね。
那美さん、再び
もう一つ、朝日新聞夕刊から。こんどは広告です。
漱石の草枕をベースにした舞台のようです。となると、これでしょ?
『『草枕』の那美と辛亥革命』です。那美さんに興味を持った方なら、絶対面白く読めるはず! お芝居を観てから読むもよし、お芝居を観る前に読んでおくもよし、です。











