書を買って家に籠もろう!

世間ではゴールデンウイークが始まりました。いや、あたしの勤務先もカンレダー通りなのでゴールデンウイークですが……(汗)

今週は週初めから、朝の情報番組などでは盛んに「いよいよ今週末からはGWです。皆さん、お出かけの予定は立てられましたか?」といった女子アナたちのトークが聞かれました。ご丁寧に「今からでもまだ間に合う」といったイベントや旅行の情報を特集したりまでして、どれだけ国民を外へ連れ出したいのでしょうか?

外へ出ると交通費もそうですが、何かとお金を使う羽目になります。そもそも情報番組などで紹介しているもので、お金のかからないものってどれくらいあるのでしょう? ほとんどが財布の紐を緩めさせようという企画ばかりに感じます。

本当に一部の人を除いて、庶民レベルではまだまだ景気がよくなったとは言えない現状。外へ出かけるよりも、自宅に籠もって本でも読んでいた方がよっぽどマシだと思います。本を買うのにはお金がかかりますから、前言と矛盾しそうですが、本って、レクリエーションの中では格段に安いものだと思います。一回ディズニーランドへ行くことを考えたら、文庫本を何冊買えるでしょう? それに前に買ってあったけどまだ読んでいない本だって、家の中を探せば何冊かはあるはず。そう言うのをこの機会に読めばよいと思います。

と、出かけるな、家に籠もろうと訴えている舌の根も乾かないうちになんですが、あたしのGW初日は休日出勤でした。

上の画像のような催しがあったので、それに出かけて行きました。実は、昨日は日本翻訳大賞の授賞式もあったのですが、こちらがあったので翻訳大賞は参加できずじまいでした。

で、その会場で書籍の展示販売を行ないました。

新刊『ニュルンベルク合流 「ジェノサイド」と「人道に対する罪」の起源』の著者が来日しているのです。この本、上の写真でもわかるようにかなり分厚いです。値段も本体価格で5200円もします。

でも、東欧のある街とそこで交錯する人々の運命、それにニュルンベルク裁判を絡めつつ、著者のルーツに分け入るという、小説よりも小説のような一級のノンフィクションです。

訳者あとがきで本書にまつわるいくつもの「偶然」が挙がっていますが、昨日のイベントのコーディネータである沼野さんが昨年、原著者のこともこの本のことも知らずに著者の講演を聴く機会があったという偶然、その後たまたまうちの編集者に「面白い本があるから出してみたら」と提案した偶然、しかしその時点で既に企画が通っていて既に翻訳出版に向けて動いていたという偶然。

本書はそんな偶然が幾重にも折り重なった本であり、そういう偶然を引き寄せる力を著者が持っているのかも知れません。

文庫クセジュもあります!

日本経済新聞の、こんどは読書欄。津村記久子さんのコラムです。

ここに出てくる『モラル・ハラスメント 人を傷つけずにはいられない』は紀伊國屋書店の刊行物です。

紀伊國屋書店からは同著者で『モラル・ハラスメントが人も会社もダメにする』という本も出ていますが、同著者であれば、あたしの勤務先の文庫クセジュにも一冊あるのです。

 

それも同じタイトルで『モラル・ハラスメント 職場におけるみえない暴力』と言います。

三者三様、それぞれ着目しているところが異なりますので、関心のあるところを是非どうぞ。

たまには日経から

自宅では朝日新聞を購読しているので、そこからの記事紹介が多いですが、本日は仕事で出社しているので日本経済新聞を開いてみました。

すると、読書欄ではありませんが、こんな記事が載っていました。

 

行政改革の記事です。

であるならば『自民党と公務員制度改革』がお薦めです。本書の著者は、いみじくも日本経済新聞の記者の方。記事のタイトルになっている「橋本行革」も踏まえ、「戦後政治と向き合った福田康夫、麻生太郎、渡辺喜美、甘利明の「総合調整」を巡る戦いを、綿密な取材で浮かび上がらせ」た一冊です。

こういうことになるわけよね

前のダイアリーに書いた、ヒトラー関連書籍の件。

例えば、並べるとこんな感じになります。

とりあえず、マンシュタインとハイドリヒを並べてみました。面陳もよいですが、最近の書店ではキューブ型の透明プラスチック什器を使っているお店も増えてきましたので、そういうところに立てて並べてみるというのも面白いかと思います。

こんな風な並べ方も出来ます。その他にも『ローズヴェルトとスターリン(上・下)』なんていうのもあります。

って言うか、そもそも上の写真のように「立てられる本」ばかりというのはどうなんでしょう? そりゃ、上製本でそこそこのページ数があれば立ちますけど、あたしの勤務先の場合、立ててもものすごい安定感のある厚みの本が多すぎませんかね?

既に棚から消えてしまっているのでしょうか?

作品社から『マンシュタイン元帥自伝』という本が出ました。

  

マンシュタイン本人のものですと過去に『失われた勝利(上) マンシュタイン回想録』『失われた勝利(下) マンシュタイン回想録』が中央公論新社から出ていますが、今回は自伝なのですね。

そしてそして忘れてはならないのが、あたしの勤務先から出した『ヒトラーの元帥 マンシュタイン(上)』『ヒトラーの元帥 マンシュタイン(下)』という評伝です。作品社の新刊の隣に、うちの本は並んでいるでしょうか?

やはり新刊でないし、上下本というボリュームのために棚から消えてしまっている書店も多いようですね。この機会にもう一度並べていただけると嬉しいです。

ちなみに作品社は、マンシュタインの前には『「砂漠の狐」回想録 アフリカ戦線1941〜43』というロンメルの本も出していましたね。あたしの勤務先と合せると、ヒトラーとその群像の一大フェアが出来そうです。

台湾華語は大人気

相変わらず『今日からはじめる台湾華語』が人気です。よく売れています。そもそも台湾華語自体が人気なようで、とうとう『デイリー日本語・台湾華語・英語辞典』という辞典まで発売されました。

 

この数年で一気に「台湾華語」を標榜する書籍が増えましたが、ザッと上げると『台湾華語&繁体字練習帳』『街ぶら台湾華語』『小道迷子の知ってトクする台湾華語』『おいしい台湾華語 好吃!台灣』『小道迷子の 台湾からようこそ日本へ〜台湾華語でおもてなし〜』などがありますがそんな中でもあたしの勤務先の一冊はよく売れていると思います。

 

  

これだけ出ている中で、なんであたしの勤務先の本が売れるのか、決して安いわけでもないのに、と思っていたのですが、他社の本をよくよく見ますと、台湾の注韻字母できちんと教えるタイプのものがほとんどないということに気づきました。大陸のピンインを使っている教材もありますが、やはり台湾の中国語を学びたい人にはピンインでは受け入れられないのかも知れません。

さて、「台湾華語」ですが、これは「台湾の中国語」ということで、本屋で見かける「台湾語」ではありません。むしろ大陸でも使われている中国語の標準語に近いものだと思っていただいた方がよいでしょう。

ですから、本屋で語学書の棚の端っこの方に、アジア諸外国語としてタイ語、ベトナム語、フィリピノ語と並んでいる中の「台湾語」のところに置かれるよりは(←こういう書店さん、多いです)、普通に中国語の棚に並べていただいた方がよいのかも知れません。中国語の中に広東語、上海語、台湾語などと分かれている本屋では台湾語の中に置かれていることが多いですが、これも台湾語ではないので正しいのかと言われると違いますし、しかし、台湾に興味があるからあえて台湾華語を学ぼうとしている人なら台湾語もマスターしようと思っているでしょうし、難しいところです。

刊行が楽しみ!

こんど『フランス語動詞活用ドリル虎の穴』というフランス語の参考書が出ます。「虎の穴」って何? というツッコミが来そうですが、コミックではありませんし、タイガーマスクリスペクトでもありません。純然たるフランス語の学習書です。

装幀は上の画像のような感じです。タイトル以上に装幀も、これまでのあたしの勤務先の学参っぽくありません。でも店頭ではものすごくお客様の目に飛び込んできそうな感じです。

「何これ?」と思わず手に取ってもらうこと、それが本にとっては大事なことです。でも、中味までふざけたものでは意味がありません。そこは大丈夫、しっかりした出来映えです。

ただ、やはり装幀やタイトルに奇を衒っただけありまして、たぶん、あたしの勤務先で初めての試みだと思いますが、ページの真ん中を折って使う学参なんです。他社ではこういうタイプの学参、単語集とか熟語集で見たことがありますが、あたしの勤務先では初です。

英語ではありそうですが、諸外国語ではほとんど見かけたことがありませんので、上の画像のように裏表紙に使い方を明示してあります。店頭でどんな反応が巻き起こるか、今から楽しみな一冊です。

「世界で一番簡単」と「日本で一番売れている」

朝日新聞に載っていた幻冬舎の広告。

世界一簡単なフランス語の本』が載っています。著者の中条省平さんは、あたしの勤務先でも何かとお世話になっている著訳者のお一人です。

それはともかく、この広告の文章に「フラ語」という言葉が出て来ます。本のタイトルはオーソドックスに「フランス語」ではありますが、イマドキの若者にアピールするには「フラ語」の方がよいのでしょうか?

 

しかし、「フラ語」と言ったら『フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!』をはじめとした、あたしの勤務先の「フラ語」シリーズです。

世界一簡単な」のと、たぶん「日本で一番売れている」ので相乗効果を期待したいところです。

ヒト・本・旅

昨日午後は神楽坂の出版クラブで梓会のセミナー。今回は出口治明さんの講演でした。

さすがに出口さんのお話は面白く興味深くあっという間の一時間半でした。

それにしても、出口さん学長をされている立命館アジア太平洋大学がそんなに人気な大学になっているとは! 海外からの評価もかなり高いようですし、驚きました。

正直なところ、出来た当初は「あんな田舎に大学なんか作ったって、ろくな学生が集まらないだろうなあ」というのが大方の予想だったのではないでしょうか? あたしもそうでした。しかし海外からの留学生も取り込み、多文化、多宗教な環境でタフな学生が育っているようです。秋田にある国際教養大学と似た感じなのでしょうか?

なんというのでしょう、偏差値とかそういうのではなく、今の時代に合った確固とした理念や理想を掲げた大学運営が支持されているのでしょう。コンセプトとしては似たような高校が軽井沢にあったと記憶しています、確かアイザックだったような……。

それはともかく、出口さんのお話でいくつか印象に残ったものを……

まず大事なことというのでしょうか、キーワード的に上げていたのが「ヒト・本・旅」です。つまりは人脈と知識と経験ということのようです。うーん、本を読むのは好きですが、人づきあいが苦手、出歩くのも好きではないあたしなど、まるでダメですね。

また、好きな人物としてはぶっちぎりでフビライ・ハンだとのこと(出口さんはクビライ・カーンと発音していました)。ヨーロッパでは十字軍など他宗教に不寛容な施策を行なっていた時代に、彼は宗教など見えないものはどうでもよい、何をやるか何ができるかだけで人を使ったところがスゴい、との評価。ちなみに「日本史では」とか、「現代なら」といった質問をよくされるそうですが、フビライにしろ、近現代の人物にしろ自分は会ったことがなく、書かれたものなどでしたか知らないのだから、日本か世界か、今か昔かなどという区分けは意味がない、とも。

と、初めに書いたように、あたしは外向的ではないので、せめて本を読むくらいは人一倍やらなければと思った次第です。

月末には重版出来予定

土曜日に移った朝日新聞の読書欄にこんな記事が載っていました。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ 2 百年の秘密/あれから』と著者であるケラリーノ・サンドロヴィッチさんが紹介されています。

となると、あたしの勤務先の新刊『ナイロン100℃ シリーワークス』も一緒に売れるのではないでしょうか?

と言いたいところなんですが、現在同書は品切れで重版中(涙)。月末までには出来予定なので、しばしお待ちを!