七転び八起き、否、七転八倒?

夕方、自宅の部屋の中で転びました。

じゅうたんの縁に足が引っかかったみたいです。手を突く暇もなく、二の腕やら膝やらをしたたか打ち付けてしまい、顔面も家具に強打しました。

幸いなことに血が出るような怪我はしなかったですが、体中が痛いです。たぶん気づいていないだけで、いろいろなところをぶつけているのでしょう。きっと明日になると腫れていたり、青紫色になっていたり、といった症状が出るのだと思います。

とりあえず今は、二の腕がしびれていて、手を突くのが辛いです。座っていて立ち上がる時など、人間で意外と手を突いて体重を支えるものなのですね。改めて知りました。

顔面の強打は、左の目の上、まぶたから眉毛にかけてを強く打ったようで、うっすらと腫れています。明後日から仕事ですが、ちょうどそのころには紫色になっているのではないかという気がします……

嗚呼。

部屋の中で転ぶなんて、年ですね。

ホラーと言うよりはサスペンス?

本日の鑑賞作品はこの二点です。

 

まずは前者。「カエル少年失踪殺人事件」は韓国の作品です。タイトルは牧歌的というか、一見殺人事件を主題としたコメディなのかと主マイしたが、そうではなく重苦しい社会派の作品でした。

あたしは知りませんでしたが、これは実際にあった事件の映画化で、韓国では三大未解決事件と呼ばれているものの一つだそうです。ストーリーは、ある日小学生の5人の男の子が山へカエル採りに出かけたまま行方不明になってしまうというものです。警察の杜撰な捜査のためもあり、5人の行方は杳としてわからず、そこへ左遷されてきたテレビ局のディレクターが、「犯人=子供の親」説を唱える大学教授と一緒になって、失踪児童のある両親を怪しいとにらみ、警察に家宅捜査までさせるほどの騒ぎとなります。結局、そこでは何も見つからず、教授は地位も名声もすべてを失い、ディレクターもうやむやのまま本社へ戻り数年が過ぎます。

台風の雨のため土砂が流れた山中で子供の骨が見つかり、事件は一気に解決かと思われますが、結局子供たちは殺されたということがわかるだけで犯人にはたどり着けません。しかし、ディレクターは小さな痕跡から犯人とおぼしき塗擦業者の男にたどり着くのですが、決定打に欠け事件はそのまま時効となりました。

実際の未解決事件が下敷きになっているので、映画の中で勝手に犯人逮捕ができないのは理解できますが、この映画のように、かなり疑わしい人物にまで迫っていたのでしょうか? そして映画の中の塗擦業者は真犯人だったのでしょうか? そういった消化不良感が残る作品です。

そして、前半の大学教授の推理、そしてその推理のせいで家庭を壊される被害者家族など、かなり重いテーマにもかかわらず、いかんせん、人物の描写に深みが足りないので、いま一歩という憾みが残ります。むしろ、被害者家族がさらなる被害に遭うという方にテーマを絞った方がよかったのかもしれません。

その次の作品は「トゥルース or デア 密室デスゲーム」です。これ、邦題には「密室」とありますが、全然密室ではありません。密室での完全犯罪とか、極限状態での恐怖体験とか、そういうものを期待してみると、やや肩透かしです。

卒業間近のパーティーでクラスメートのからかわれた少年。その少年から卒業後数ヶ月してバースデーパーティーへの招待状が届きます。招かれたのは卒業パーティーで少年をからかった男女合わせて五人。少年の実家は大金持ちで、森の中の広大な敷地を持つ家に招かれたのでした(ただし、舞台は母屋である大邸宅ではなく、森の中の管理人小屋)。

実はこの五人を招待したのは少年ではなく、その兄。少年がからかわれたことを気に病み自殺してしまい、その復讐を遂げようと5人を呼び出し監禁し、弟の死の真相を突き止めようというものです。

と、こう書いてしまうと、犯罪を犯しているとはいえ兄の方に同情してしまいそうですが、卒業パーティーでの一件も、「そんなことで自殺するか?」という程度のもので、卒業を前にしたパーティーであれば、あのくらいの悪ふざけはありがちではないかと思われます。むしろ兄の方が逆恨みしているように感じます。まあ、旧家、名家の誇りというのは庶民には理解できませんが。

で、殺されてしまう仲間もいますが、5人のうち二人はなんとか助かります。形勢逆転して、兄を柱に括り付け、パーティーで何があったかを兄に教えます。この真実を知ってしまうと、今度は逆に「やっぱり兄が恨むのもわかる」という気にさせられます。むしろ、生き延びた2人には、「お前ら殺されてしかるべきだろう」という思いがわいてきました。

結局のところ、登場人物のどれもが中途半端に悪人であり善人なので見終わってすっきりしませんが、世の中とはこういうものなのかもしれません。

恐怖の夜?

さあ、四連休です。特に出かける予定はありません。録っておいた映画鑑賞です。本日はこちらです。

フライトナイト/恐怖の夜」です。恐怖の夜というサブタイトルからは、ある一夜をクローズアップした作品のような印象を受けますが、決してソウではありません。かつてのヒット作のリメイクと言うことですが、オリジナルを見ていないので比較も出来ませんが、これはこれで楽しめました。

それにしても、主人公の友人はどうして隣人がヴァンパイアだとわかったのか、そのあたりは不明です。そして遂に信じることになった主人公に対し母親やガールフレンドはもちろん最初は信じません。が、普通のホラーなら、なかなか周囲の人には信じてもらえないジレンマを主人公が抱えるものですが、この映画の場合、あっさり隣人が正体を現わし、母親、恋人ともに逃げ出す羽目になるという流れ。これはちょっとわかりやすいけれど、セオリーからは外れている気がしました。でも、案外、実際にこんなことが起こったら、こういう流れになるのだろうなあという気はします。

視覚的な怖さもなければ、徐々に迫ってくる怖さもなく、なんとなくアメリカの学園ドラマの要素も散りばめられていて、お気楽に見られるホラーでした。

季節はずれの雪

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そして恩師を思い出しました

文春新書の『習近平の密約』読了。前後して刊行された講談社現代新書の『「反日」中国の真実』と併読するとよいかと思います。

 

文春の方は習近平時代とこれからの日中関係を、講談社の方は習近平時代に至るまでの日中関係を取り上げているというのが大雑把な違いでしょうか? ですから一部重複するような記述も見られます。

で、後から読んだ文春新書ですが、加藤氏の「あとがき」に次のようにありました。

強がっているように見えても、実は多くの矛盾を抱え、もがき苦しんでいるのが内情である。

こういう中国の真の姿、多くの日本人には理解されていないのでしょうか? あたしなどほんの数回の中国旅行の体験しかありませんが、それでも中国人がみずからのメンツのために振り上げた拳を下ろせないでいる様子が理解できます。

反日デモなども、ある程度は現状に対する不満(←決して日本に対する不満だけでなく)のガス抜きとしての効果があるわけで、ガス抜きとして機能している限りは当局も目をつむっているのでしょう。ですから、適度に、あくまで適度に日本がそういう刺激を与えてくれることは中国政府にとっても実は好ましいのではないかと思います。

もしこれで日本がまるっきり中国人の心を逆なでするような行為をしなくなったりしたら、民衆の不満は日本へ向かわず政府に向かうでしょうから、そうなってはマズイと中国政府は思っているはずです。もちろん、その逆に日本があまりにも挑発的な態度を繰り返せば民衆の激高も手が付けられなくなりますし、政府としても日本に対して強く出ないとならなくなるので、これも困る状態でしょう。そこらあたりのさじ加減をわかって日本政府が対応できていればよいのですが……

さて、この「あとがき」にはもう一つ、こんな注意を引く文章がありました。

習近平政権の掲げる強国化路線が確実に進み、日本を大国と見なさなくなったとき、「反日」デモも起きなくなる。

この文章を読んで大学時代の恩師の言葉を思い出しました。あたしが学生の頃は中国はまだ改革開放を始めたばかりで、日本の戦後間もない頃の雰囲気でした。むしろ台頭著しかったのは韓国です。韓国も日本に対する対抗意識はものすごく、現在と同様な嫌日感情がありました。

そんな情勢下、あたしの恩師は、韓国がさっさと経済成長を遂げ、日本を完全に追い抜いてくれればよい。そうすれば嫌日感情なんてなくなるから、と語っていました。日本に反感を持つのは、それはまだまだ自国が日本にかなわない、日本に負けているという事実を素直に認めたくない気持ちの裏返しなわけで、名実共に誰が見ても日本より優れているとなったら、そんなわだかまりはなくなるというものです。

あたしの恩師はそんなことを教えてくれました。恩師亡き今、上掲の文章を読んで、中韓の違いはあるものの、恩師の謦咳に接したような気がしました。