Nancy Sensual World

このたび、「染井吉野ナンシーの官能世界」は引っ越しました。新しい世界はこちらになります。今後ともご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。 自動では新しい世界に飛びませんので悪しからず……

新着ニュース

まもなく自著も刊行予定

今日も朝日新聞です。

元フィギュアスケート選手の町田樹選手が本を紹介している記事です。

この町田選手、近々あたしの勤務先から書籍を刊行いたします。それが『アーティスティックスポーツ研究序説 フィギュアスケートを基軸とした創造と享受の文化論』です。

フィギュアスケート選手時代の写真ではありません。タイトルからもわかるとおり立派な研究書です。アーティスティックスポーツというと、少し前から名称が変わったシンクロナイズドスイミングが有名など思いますが、こういった、誰にでもわかりやすい数値で順位や勝ち負けが判定されるのではなく、芸術性や表現力などを競う競技はなかなか奥深いものがありますね。

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最近のRockfield's Diary

新業態が続々

昼前に、新宿の小田急百貨店にオープンする「STORY STORY」の内覧会へ行って来ました。

えっ、それって何ですか?

と思う方もいるかと思いますが、これは有隣堂の新しいお店です。今日が内覧会、明日が正式オープンです。あえて有隣堂を名乗らなかったのは、行ってみればすぐにわかります。これまでの有隣堂とはひと味もふた味も異なる店舗です。最近はやりのセレクトショップ的な本屋さん、と言ってしまえば身も蓋もありませんが、そこにカフェも併設し、ライフスタイル全般を自分なりにプロデュースするための手助けをする、そんなコンセプトなんでしょうか?

はっきり言ってしまうと、同じ場所に春先まであった三省堂書店とはまるっきり違います。什器が変わったとか、棚の配置が変わったとか、そういったレベルの変化ではありません。「前の本屋さんがなくなって、また新しい本屋さんができたのね。改装していただけかしら?」といった感覚で三省堂時代のお客様がこのお店に来たら驚くでしょう。もしかすると、「あれ、本屋さんはどこへ行っちゃったの?」と思うかも知れません。それくらいの違いがあります。

もちろん基本は本屋ですから、本もたくさん置いてありますが、品揃えはまるで変わってしまっています。ターゲットとしている客層が三省堂とは異なっているのでしょう。これが吉と出るのか凶と出るのか? 恐らく三省堂時代のお客さんの何割かは離れて行ってしまうでしょう。その代わり、三省堂時代には取り込めなかったお客さんを取り込めるのではないかと思います。その差し引きがプラスになるのかマイナスになるのかは、にわかにはわかりませんし、これからの運営でプラスにもマイナスにもできるのだと思います。出版社としては少しでもプラスにできるように応援するのが役割だと思います。

さて、明日オープンと言えば二子玉川もそうですね。「二子玉川ライズ」です。

えっ、あそこに本屋なんかオープンするの?

という印象をお持ちの方も多いかと思います。蔦屋家電というのがちょっと遅れて5月3日にオープンするのです。こちらは店舗名が家電となっていますが、やはりあのツタヤですから書籍も取り扱う予定だそうです。二子玉川には紀伊國屋書店、文教堂書店が既にありますが、これだけ大きなショッピングモールができると、さて人の流れが変わるのでしょうか? 紀伊国屋と言うよりも、玉川高島屋も戦々恐々なのでしょうか? それとも二子玉川という街の集客力が上がることによる効果を期待しているのでしょうか?

しかし、有隣堂といい、ツタヤといい、どちらもフツーの本屋ではないところが、この業界の厳しさを象徴しているのでしょうか? あっ、そうだ、国立のPAPER WALLにも行ってこないと!

イメージ喚起

いよいよ明日配本の『歩道橋の魔術師』は台湾の呉明益の作品です。

「アジアものはちょっとなあ」と思いの方、確かに欧米のものとは異なったタイプの作品ではあります。大して読んでいないド素人のあたしの感覚では、欧米の作品はカラッとしていて、アジアの作品はジトッとしている、そんな印象があります。何て言うのでしょう、アジアって一部の国を除くと独立を果たしてまだ100年もたっていない国が多く、それはつまり「苦難の道のり」が各国それぞれにまだ生々しく残っていて、文学もそれを抜きには語れない、という面があるからではないか、そんな風に思います。

そういう意味では東欧もそういった感じを受けなくもないですし、共産主義の苦難の道のりがあった国々が多いですよね。ただ、アジアと東欧はやはりちょっと違っていて、これもド素人感覚ですが、東欧の場合はジトッとではなく、ジメッとしていると言えばよいのか、うまく言えませんが、アジアは熱帯や亜熱帯のスコールのような湿度、東欧は霧に覆われたような大気の湿度の高さ、といった感じです。わかっていただけましたでしょうか?

さて『歩道橋の魔術師』です。

この作品は取り立てて「台湾苦難の近現代史」を描いている作品ではありません。描かれている時代は1970年代、80年代の台北ですのでちょっと前の時代です。強引に日本に置き換えるとするなら、昭和30年代、40年代くらい、いわゆる「三丁目の夕日」的な、ちょっとノスタルジーを感じさせる時代です。著者もそんな少年のころの追憶をもって本作を描いていると思われます。ですので、これは既に書きましたが、あたしが読んだ本で言えば、『花まんま』などの朱川湊人の一連の作品に通じるなあ、と感じました。彼の作品が好きな人には面白く読めると思います。

そして、もう少し作品に親しんでもらいたいと思い、舞台になっている中華商場(既に取り壊され、現在の台北には残っていません)をググってみますと、画像などが結構ヒットするものです。動画もあり、既に以下のようなものを紹介しました。

しかし、これ以外にも中華商場の動画ってあるようなので、以下に並べてみます。

下の動画は中華商場取り壊しの時のものでしょうか?

著者・呉明益の動画もありました。