Nancy Sensual World
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まもなく自著も刊行予定

元フィギュアスケート選手の町田樹選手が本を紹介している記事です。
この町田選手、近々あたしの勤務先から書籍を刊行いたします。それが『アーティスティックスポーツ研究序説 フィギュアスケートを基軸とした創造と享受の文化論
』です。
フィギュアスケート選手時代の写真ではありません。タイトルからもわかるとおり立派な研究書です。アーティスティックスポーツというと、少し前から名称が変わったシンクロナイズドスイミングが有名など思いますが、こういった、誰にでもわかりやすい数値で順位や勝ち負けが判定されるのではなく、芸術性や表現力などを競う競技はなかなか奥深いものがありますね。
最近のRockfield's Diary
今日の配本(15/03/06)
落ち着いてはいけない!
シャルリ・エブド襲撃事件や「イスラム国」、このところイスラーム社会が注目を浴びています。それを反映するように新刊書籍もたくさん刊行されています。特に新書のような手軽なタイプの本がかなりたくさん発売されています。書店で話を聞くと、やはりあれだけの事件があった直後を中心によく売れたそうですが、最近になって少し落ち着いてきたようです。
多くの人が興味を持ち、そのような書籍を購入してくれたことは嬉しいことだと思いますが、ここへ来てちょっと落ち着いてきているというのが気になります。もちろん、あたしの勤務先から「シャルリ・エブド」関連の書籍が出るのがこれからなので、まだまだホットな話題でないと困る、という現金な理由もあります。
でも、個人的にはそれだけが理由なのではありません。フランスの風刺画の問題も、風刺画というフランスの伝統や言論の自由という側面もあれば、ヨーロッパにおけるイスラム教という問題、移民問題など、実にいろいろな問題を抱えています。「イスラム国」にしても、残虐なテロ集団という面だけでなく、どうしてあのような組織が生まれたのか、何が彼らをあのような行動に駆り立てるのか、といったもっと考えなければならない問題があります。
これまで日本は中東諸国とは友好関係を築いてきた、と言われてきましたが、実は中東諸国から友好的に思われていたのではなく、ほとんど意識されていなかったというのが実情だったのではないでしょうか。日本はキリスト教社会ではありませんから、日本と中東諸国が宗教的な対立を生むことはほとんどなかったので、その点では欧米諸国よりは好ましく思われていたかも知れませんが。
しかし、今回の件で、少なくとも安倍政権は、自分たちは欧米社会の側、キリスト教社会の側に立っていると宣言したような形になっていますので、これからは中東諸国としっかり向き合わないとならないのではないでしょうか? さらに、ここにイスラエルという国が絡んでくるから厄介です。なにはともあれ、真剣に中東について考える必要が生まれたということで、そうなると向き合うための知識を得るためには書籍が一番でしょう。このところ陸続と発売された書籍もよいですが、それらを読み終わったら、次は歴史とか文化などを深く広く知るための書籍が必要になるはずです。そうなれば、あたしの勤務先のような出版社の出番です。
書店店頭での売り上げが落ち着くのは仕方ありませんが、日本人としてこれからもこの問題について関心を抱き続けることが大事なのではないでしょうか? だとすると、書店でも大きなスペースを取っての展開、フェアは難しくても、息長くこの問題を店頭でも訴え続けていってくれたら、と切に願います。
併売とは?
岩波新書から『袁世凱』という本が出ました。もちろん、当然、あたしは買いました。書店店頭でも、新刊コーナーや岩波新書コーナーで積んであるのをよく見かけます。
袁世凱と聞くと、光緒帝の百日維新を裏切って西太后に与した裏切り者、清朝の大官僚でありながら革命派と取引して清朝の幕引きを図った裏切り者、善玉の孫文に迫って大総統の地位を掠め取った悪玉、といったような印象が一般的ではないでしょうか? 確かにそういう面はあるでしょうが、あの時代の清朝の官僚として、中国(という概念はなかったかも知れませんが)をなんとか維持させるにはどんな方法があったのかと考えると、袁世凱も複雑な人物なんだろうと思います。
そんな袁世凱ですから、単著も含め関連書籍はいろいろあります。岩波新書ですから、基本は新書コーナーに置かれているはずですが、その新書でも何冊かは一緒に並べるとよさそうな本があります。が、そんな中から一冊を選ぶとすると、同じ岩波新書の『李鴻章』だと思います。著者も同じです。
しかし、何店かの書店を回っていて、この2冊を併売しているところ、並べて置いている店舗を全く見かけません。フツーに、今月の新刊として『袁世凱』を含む岩波新書が数冊並んでいるところがほとんどです。文庫・新書の並べ方としてはこれが標準でしょうし、新聞などの広告も今月の新刊として掲載していることが多いので、買いに来たお客さんにとっても見つけやすい並べ方だと思います。
でも、文庫とか新書の新刊って、結構いろいろなジャンルのものが一時に出るもので、福数冊を買って行く人が多いとは思いません。『袁世凱』を買うような人なら、その周りに中国近代史の新書が並んでいればついでに買って行ってくれる可能性も高いのではないでしょうか? と思います。
もちろん数点ある新刊それぞれに関連書を並べていては、新刊コーナーがいくらあっても足りないでしょう。ですから関連書はせいぜい1冊か2冊でよいと思いますので、一緒に並べてもよいのではないでしょうか? が、岩波新書の『袁世凱』を買う人であるなら、既に『李鴻章』は買っている可能性が高いから、あえて並べていないのでしょうか? このあたりの事情はわかりません。単に『李鴻章』という関連書があることに気づいていないだけの可能性もあるでしょうし、気づいてはいるけれど、いろいろな事情からあえて併売していないだけもかも知れません。
あたしはもちろん『李鴻章』も買ってますし読んでいますから、『袁世凱』の横に置かれていたとしても手を伸ばすことはないのですが、意外と『李鴻章』をまだ買っていない人、知らなかった人、買いそびれていた人っているのではないでしょうか?





