Nancy Sensual World

このたび、「染井吉野ナンシーの官能世界」は引っ越しました。新しい世界はこちらになります。今後ともご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。 自動では新しい世界に飛びませんので悪しからず……

新着ニュース

まもなく自著も刊行予定

今日も朝日新聞です。

元フィギュアスケート選手の町田樹選手が本を紹介している記事です。

この町田選手、近々あたしの勤務先から書籍を刊行いたします。それが『アーティスティックスポーツ研究序説 フィギュアスケートを基軸とした創造と享受の文化論』です。

フィギュアスケート選手時代の写真ではありません。タイトルからもわかるとおり立派な研究書です。アーティスティックスポーツというと、少し前から名称が変わったシンクロナイズドスイミングが有名など思いますが、こういった、誰にでもわかりやすい数値で順位や勝ち負けが判定されるのではなく、芸術性や表現力などを競う競技はなかなか奥深いものがありますね。

› 続きを読む

最近のRockfield's Diary

母は強し

イスラム国にとらわれたジャーナリスト、後藤さん。無事に解放されることを願っていますし、既に殺害されたとされる湯川さんも、まだ本当に殺されたという確証がないわけですから無事でいてくれればと思います。

が、この事件で一番印象に残っているのは後藤さんのお母さんです。

あらゆるニュースを渉猟しているわけではないので、たまたま見た場面だけの印象ですが、後藤さんのお母さん、息子の生死が一刻の猶予もならない状況でよくもあれだけ気丈に振る舞えるものだと思います。立派です。とにかく息子を助けるためだったら何でもする、という気持ちで動いているのでしょう。

あたしはもちろん子供がいるわけではありませんから、あのお母さんの気持ちはわかりません。そこでわが家の母親に聞いてみましたが、わが母曰く、とてもあんな風には振る舞えない、という答え。少なくとも、これまでテレビの前で話すような立場にいたわけでもない一般の人が、いきなり多くの記者やカメラ、マイクに囲まれて、ドギマギせずにあれだけしっかり話せるものなのでしょうか? そして、子供の生死が風前の灯火のような状況で、人前に出ることができるのか?

うちの母親は、自分だったらノイローゼになって取り乱し、とても人前に出るなんてできないだろう、と言っています。うちの母がフツーなのか、それとも実際に自分の子供がああいう目に遭ったら、どんな親でも、特に母親ならこれくらいの行動力は自然と発揮できるものなのでしょうか?

不思議です。そしてすごいと思います。人間を動物にたとえるのは失礼かも知れませんが、かつてテレビで見たアフリカの野生動物を思い出します。子供を連れたメス親は普段だったら絶対に立ち向かわない天敵にも子供を守るためだったら身を捨てて立ち向かったのです。それが子を持つ親、人も動物も変わらないものなのでしょうか? もちろん記者やテレビカメラは天敵ではありませんが。

あとはイタリアがあれば?

中公新書の新刊『フランス現代思想史』を読み始めましたが、とりあえずわかりやすく読みやすいです。サルトル以降のフランス思想史、使い古されたタームを使うなら構造主義とポスト構造主義を俯瞰する本です。

そういった西洋哲学史の知識はからきしなのでこの本で勉強したいと思いますが、個人的な印象としては先に読んだ、同じく中公新書の『フランクフルト学派』と対になる本ではないかという気がします。あたしごときの浅薄な知識ですが、『フランクフルト学派』がドイツ・アメリカの思想潮流を追っているのに対し、『フランス現代思想史』はフランスを扱っているわけですから。もちろん、『フランス現代思想史』は戦後を扱っていて、『フランクフルト学派』は両大戦間のころから扱われていますので、両者が扱っている時代はズレていますが、後半は一緒ですから、あながち的外れだとは思いません。

 

あとは「イタリア現代思想史」が揃えばよいのでしょうか? それとも既に手頃なものが出ていますか?