Nancy Sensual World
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まもなく自著も刊行予定

元フィギュアスケート選手の町田樹選手が本を紹介している記事です。
この町田選手、近々あたしの勤務先から書籍を刊行いたします。それが『アーティスティックスポーツ研究序説 フィギュアスケートを基軸とした創造と享受の文化論
』です。
フィギュアスケート選手時代の写真ではありません。タイトルからもわかるとおり立派な研究書です。アーティスティックスポーツというと、少し前から名称が変わったシンクロナイズドスイミングが有名など思いますが、こういった、誰にでもわかりやすい数値で順位や勝ち負けが判定されるのではなく、芸術性や表現力などを競う競技はなかなか奥深いものがありますね。
最近のRockfield's Diary
午前様?
本日は、多摩地区の某書店の人文書勉強会。テーマは仏教について、でした。
都心部の大型店と異なり、地元密着の小規模店にとって、人文書をはじめとした専門書をどう売るかはなかなか難しい問題だと思います。正直に言ってしまえば、しっかり揃えるだけのスペースが取れないのであれば、全く置かないというのも一つの選択肢だと思います。それでも書店の側がそのジャンルを強化したいというのであれば、協力したいと思うのが出版社の「さが」です。
さて、その仏教のお話。広く宗教と考えてもいいかと思いますが、そうなるとキリスト教やイスラム教などをどこまでフォローするかという問題にぶつかります。最近は若い僧侶のエッセイのようなものも売れていますが、あれらは宗教のコーナーでよいのか、という悩みもあります。
個人的な印象から言ってしまえば、宗教の教義について知りたいというのであれば専門書、人文書のコーナーだと思いますが、宗教に癒やしを求めたいというのであれば自己啓発や文芸・エッセイのコーナーでよいのではないかと思います。もちろん仏教の場合なら、日本史の棚に入れ込んでしまうというのも中小規模店ならではの並べ方だと思います。逆にキリスト教やイスラム教も昨今の中東情勢などと絡んでくると、むしろ時事、国際問題のコーナーの方がフィットするのではないでしょうか?
たぶん、1000坪クラスのお店でなければ、宗教だけを切り取ってしっかりとした棚作りをするのはスペース的に難しいと思います。それよりも、上に書いたように他のジャンルとの親和性や関連性を考えて並べる、棚を作っていく方がお店の人も仕事をしていて楽しいのではないでしょうか?
若い僧侶のエッセイなど、主たる読者は女性だと思います。「女性エッセイ」という棚の分類にしてしまうと漏れますが、「女性向けエッセイ」という分類なら作家、評論家、エッセイストの作品と一緒に並べられるでしょう。そういう工夫も楽しいのではないかと思いました。
とまあ、そんなこんなで打ち上げにも出ていたら、あやうく午前様になるところでした。
今日の配本(12/11/29)
売れ方
刊行以来、『2666』が絶好調で売れています。この出版不景気の世の中で、本体価格6600円、900ページ近い厚さ,1.2キロという重さ、それでもそんなことはハンディとせず、むしろ通常の海外文学作品よりもはるかに売れています。ただ、そこにちょっとした傾向が見えるのも事実です。
都心部、地方都市でも中心部の大書店では、それこそ入荷する側から売れている、高い本なのでおっかなびっくり発注したけど見事売り切って、むしろ追加が欲しいくらいという書店がいくつもあります。9月下旬に刊行した本書、9月、10月の2か月(実質1か月ほど?)の実売で10冊以上売っている書店が十指に余ります。これは異例なことであり、異常なことだと思います。
その逆に、小さい書店、ほとんどうちの本が配本されない書店ではお客様から問い合わせを受けることもないような感じのようです。これはかなり極端な現象ではないでしょうか?
このような高い本なので、読者の思考回路としては「近所の小さい本屋では置いていないだろうな」→「こんど都心の大型店へ行ったときに買おう」という流れになっているのだと思います。また「高い本だからどうせならきれいな本を買いたいな」→「都心の大型店なら何冊も置いてあるからきれいな本を選べるな」という思考回路も働いているのではないでしょうか?
つまりは書店の二極化です。
こういう場合出版社としてはどうしたらよいのでしょうか? より売れる都心の大型店偏重で販促した方がよいのでしょうか? あるいは中小規模の書店に営業した方がよいのでしょうか? 難しいところですね。
地域のお客様と繋がり、地味とは言え日頃しっかり売ってくれている中小規模書店を排他したくはありませんし、かといってこれだけ高価格の本ですと、無理に営業して置いてもらうのもためらわれますし、難しいところです。





