名は体を表わす?

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平匡は本当にプロの独身なのか?

ガッキー主演の「逃げ恋」にはまっています。ガッキー、何をやっててもカワイイです。いや、いまさらあたしが言うまでもないことですが……

ところで、原作は知りませんが、テレビの放送ではこのところ急展開です。新婚旅行という名の従業員慰安旅行、否、従業員慰安旅行という名の新婚旅行へ出かけた二人、よいムードになって帰路の電車内、とうとう平匡は気持ちが高ぶって、ついついみくりにキスをしてしまいました。

その後、家に帰って数日、二人仲良くソファーに座っておいしいワインを飲みながら、再び気持ちが高まって二度目のキス、そして遂に事に及ぶかというところで思い留まり……

ショックを受けたみくりは家出、というか母の骨折を口実に実家へ戻ってしまいます。が、二人の気持ちは悶々として、やはり一緒にいたいという気持ちが募るわけです。

はい、というストーリー展開なのですが、好きになってしまうのは人間だから仕方ない、ましてや相手がガッキーみたいなカワイイ子だったら十二分に理解できます。が、女性経験の全くないという設定の平匡が、ああいう状況でキスに及ぶのか、というのが最大の疑問です。

平匡などよりははるかに先輩であるプロの独身であるあたしに言わせれば、たとえ気持ちが高ぶったとしても決してキスはしない、そんなところへ踏み込むようなことはしない、それがプロというものです。

それともプロとはいえ、あの状況では仕方ないのでしょうか?

プロというのは、つまりはアマから移行したもの。最初からプロのレベルにいたわけではなかったはず。となると、アマの時代に人並みに恋をして経験を積んでいた可能性だってなくはない、となると平匡の行動も理解できるのかも知れません。

しかし、あたしのように、筋金入りの独身、プロどころか生まれながらに独身を運命づけられた存在としてのあたしとしては、理解できないのです。あそこは我慢というか、キスするなんてありえないでしょ、と思うのです。

ちょっとずつ顔を出しています

書店へ行くと、その書店独自のフェアだったり、他の出版社のフェアだったり、いろいろと趣向を凝らしてやっているのを見るのは楽しいものです。あたしの勤務先とはまるっきり関係のないフェアもありますが、ふと見ると、あたしの勤務先の本も何気なく並んでいたりすることがあるので、「あら?」と驚かされたりしてしまいます。

今回は、最近見かけたものからいくつか……

まずは紀伊國屋書店新宿本店でやっていた河出書房新社の『ダーク・ドゥルーズ』を中心とした関連書フェアの小冊子。その選書リストに『演劇とその分身』が掲載されていました。

 

続いては、未來社の『キンダートランスポートの少女』が原作の映画「ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち」をベースとした「戦争と子どもたち」フェアの小冊子です。

この冊子には『ムシェ 小さな英雄の物語』と『死の都の風景』が載っていました。

  

戦争と子どもと聞くと、ベタですが、あたしは『火垂るの墓』を思い出してしまいますし、ヨーロッパ限定であれば『サラの鍵』などが思い出されます。

 

次の写真は中央公論新社が他社とコラボしているフェアの冊子で、これはあたしの勤務先は関係ありません。左は創業130周年どうしということで、河出書房新社との文庫フェアです。右は読書の秋だからでしょう、筑摩書房との新書フェアです。かつてはこの手のフェアって一社単独でやっていたものですが、いまではこのような大手出版社も他社とのコラボを積極的にやっているんですね。多分に書店側からの希望、要望もあるのでしょうが。

最後に写真はありませんが、ブックファースト新宿店「スタッフ22人が選ぶ2016年の172冊」フェアに『翻訳のダイナミズム』『アメリカの資本主義』『イーヴリン・ウォー傑作短篇集』の3冊を選んでいただきました。

  

数多ある出版社の、数多ある刊行物の中から172冊を選んだときに、3冊がエントリーしているというのは、なかなかの高確率ではないでしょうか? このフェアは11月28日から12月31日までです。

これは誤解を招く表現では? と密かに思ってしまうあたしでした

神保町交差点にほど近い、専門書の充実した本屋さん、信山社。

その信山社が破産したというニュース、昨日の朝の朝日新聞で知りました。お休みしているとは聞いていましたが、周辺からも今回の件については何の情報も、噂話も入ってこなかったので、あたしにとってはまさしく青天の霹靂、驚き以外の何ものでもありません。

で、各種ニュースでも伝えられていますが、多くの人が見ていそうなYahoo!のキャプチャーが上の画像です。

岩波の書籍扱い 信山社が破産

このように書いてあります。どうでしょう? 一般の方はそれほどこのニュースに興味を示さないのかも知れませんが、ここだけを見ると、まるで「岩波書店の本を取り扱っていたから倒産した」みたいな印象を与えませんでしょうか?

いや、信山社と言えば岩波の本、岩波の本と言えば信山社、というのはあたしなどからすると常識に近いものがありますから、そういう多少なりとも知っている人なら「岩波書店の本を多数取り扱っていることで知られた信山社が破産した」と解釈できるでしょうが、上に書いたような誤解を多くの人に与えてしまいそうな表現ですね。

こういう売れ方! 追い風あり!

新刊『ヒトラーの絞首人ハイドリヒ』の調子がよいです。いかにも悪人という面構え、一体誰が買っているんだろう、という気がします。ただ、ヒトラーの周辺人物としてそれなりに名前は知られているのに、彼の伝記というのは残念ながら日本では刊行されていません。数多あるヒトラー本、ナチス本、第三帝国本の中でちょこっと触れられているのがせいぜいでした。

 

ところが思わぬところで、ハイドリヒに関わる本が出ていることを教えてもらいました。『HHhH』です。

で、上の写真は紀伊國屋書店新宿本店の2階、海外ノンフィクションの棚です。『ハイドリヒ』と『HHhH』がしっかり並んでいます。この『HHhH』を読むと、ハイドリヒについて知りたくなってしまうそうです。うーん、知りませんでした。

さて、下の写真も同じく新宿の紀伊國屋書店。実は上の写真のお隣なんです。

新刊『わたしはこうして執事になった』の横に並んでいるのは、『おだまり、ローズ』です。著者はどちらもロジーナ・ハリソン。前著が仕えた奥様とのバトルが中心だったのに対し、今回のは彼女が見聞きした執事たちの物語です。

 

そうそう、NHKで「ダウントン・アビー」のシーズン5の放送がまもなくですね! 本書も二冊揃えて、また売れそうです。

大鷹が飛ぶ?

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年をまたいでガイブンがいっぱい!

一般の書店では海外文学の棚はそれほど広くありません。

なので、海外文学の新刊が続くと、十分に長い期間置いてもらうことができません。せっかく平積みや面陳してもらっていたのに、次の作品が刊行されると前の作品は棚から追い出されてしまいます。そして追い出された後になって新聞に書評が載る、というのがありがちなパターンです。

平積みや面陳している時期なら3冊から5冊くらいは置いてあったのに、追い出されて棚差しになったら1冊在庫していればいいところ。書評が出たときに悔しい思いをしている書店員の方も多いでしょう。

というわけで、あまり刊行スパンが短くなるのはよいことではないのですが、年末年始も海外文学の新刊が続きます。まずは『美女と野獣[オリジナル版]』です。これはあまりにも有名な作品なので解説の必要もないでしょう。

そして年末には『神秘列車』の甘耀明の長篇『鬼殺し(上)』『鬼殺し(下)』が刊行になります。長篇なので正月休みに読むにはもってこいでしょうか?

年が明けて、Uブックスでは、マヌエル・プイグの『天使の恥部』が復活します。もとは国書刊行会から刊行されていたのでしたっけ? ハンディーな新書サイズなので、国書刊行会版を買いそびれた方は是非!

その後には、ボラーニョ・コレクションの『ムッシュー・パン』の刊行が2月に控えています。これでボラーニョ・コレクションも残すところあと一冊となります。

「△△山の思い出」が現実に?

岸本佐知子さんのエッセイ集『ねにもつタイプ』に「△△山の思い出」という一篇があります。

今までに入った風呂で、いちばん思い出ぶかいのは、やはり何といっても△△山の「ロープウェイ風呂」だ。/脱衣場で服を脱いで乗り込むと、箱型の乗物の中が、そのまま風呂になっている。全部で四、五人乗りで、座席が向かい合わせになっており、内部の造りは普通のロープウェイとほぼ同じなのだけれど、ただ窓の下すれすれぐらいまでお湯が張ってあるところが違っていた。(同書P.31)

そんなにお湯が入っていたら。重量が重くてとてもロープでつり上げるなんてできないだろう、という現実的な突っ込みは置くとして、それでもこんなロープウェイが実際にあると信じてしまった人が少なからずいるのだとか……

が、最近知った以下の動画。

別府市のもの、あくまで公式の動画だそうですが、ここに映り込んでいるもの、もしかして岸本さんが思い出ぶかいと書いたものではないでしょうか?

いや、よく見ればロープウェイは映っていません。やはり重さがネックなのでしょうか? が、1:10あたりから映っているのはロープウェイではなくケーブルカー。もしこれがレールの上を走るのではなくロープに吊るされていたら、まさしく△△山のロープウェイ風呂ではないでしょうか?

と思いつつさらに先を視聴すると、エンディングも近い2:04あたりからのシーンでは、風呂場が吊るされているような画面が現われます。「とうとうロープウェイ風呂か!」と興奮した刹那、それは観覧車風呂であることが判明します。説明書きには

本動画は、“遊べる温泉都市”構想のコンセプトそのままに、温泉と遊園地を融合させた湯量豊富なアミューズメント施設「湯~園地」を描いたものであり、本ムービにおけるYoutubeでの視聴回数が100万回を達成した場合には、実際に別府市内での「湯~園地」計画を実行するという、世界初の視聴回数連動型公約ムービーとなります。

とありますが、これ既に100万回達成しちゃったようなのです。ということは、この動画のママのアトラクションは技術的に難しいのかも知れませんが、ロープウェイ風呂ならぬ、ケーブルカー風呂、あるいは観覧車風呂が実現するのかも知れません。

いや、それにしてもジェットコースター風呂とかメリーゴーラウンド風呂とか、果たして岸本さんはどれがお好みでしょうか?

そうそう、『気になる部分』もお忘れなきよう……

12月のWOWOWとあたしの勤務先

WOWOWの12月のラインナップに気になるタイトルが……

まずは映画「フランス組曲」です。イレーヌ・ネミロフスキー原作の邦訳『フランス組曲』はあたしの勤務先から出ています。12月7日が初放送で、12日と年明け1月20日にも放送されるようです。

続いては、阿部サダヲ、岡田将生、寺島しのぶが出演した舞台「ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン」です。こちらはご存じ、松尾スズキさんの戯曲で、書籍版『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン』はもちろん、あたしの勤務先の刊行物です。こちらは12月24日の放送です。

 

ちなみに、WOWOWでは他にも舞台の放映があります。劇団☆新感線の作品がいくつか放送されるようですが、その中で12月29日放送予定の『薔薇とサムライ』もあたしの勤務先から発売しています。