ビジネス書の出版社ではないのですが……

書店店頭でこんな本を見かけました。

日経プレミアシリーズの『資本主義がわかる本棚』です。著者は水野和夫さん。言わずもがな、エコノミストとして数々のベストセラーを世に送り出している方です。その水野さんが朝品新聞などに載せた書評を集めたのが本書です。

タイトルからもわかるとおり、資本主義、そして現代社会を理解するための本を精力的に紹介してきた水野さんの軌跡でもあります。ですから、あたしの勤務先とはあまり関係ないものだろうな、一冊くらいは紹介してくれているかな、といった軽い気持ちでページを開いてみたら驚きました。結構あるんです、うちの本が!

  

  

 

アダム・スミスとその時代』『ヴァスコ・ダ・ガマの「聖戦」』『革命と反動の図像学』『自民党と公務員制度改革』『古代末期のローマ帝国』『ローマ帝国の崩壊』『ビスマルク(上)』『ビスマルク(下)』『グローバリゼーション・パラドクス』『文明と文化の思想』です。

全部で9点10冊になります。本書で水野さんは約50点の本を紹介しているので、約20パーセントの占有率です。これはかなりの比率ですよね? ありがたいことです。

三大バイブル揃い踏み

本日の朝日新聞夕刊に、以下のような記事がありました。

早川書房の『キャッチ=22(上)』『キャッチ=22(下)』が紹介されています。この本の名前が挙がると、条件反射的に『カッコーの巣の上で』と『ライ麦畑でつかまえて』(あるいは『キャッチャー・イン・ザ・ライ』)の名前も出てくるのではないでしょうか?

  

なぜなら同書は、松岡正剛さんが「千夜千冊」で

1960年代のアメリカで若者たちのバイブルになりかかっていた文芸作品が3つある。精神病院を舞台にしたケン・キージーの『カッコーの巣の上で』、戦争状態という管理と論理の悪夢を描いたジョーゼフ・ヘラーの『キャッチ=22』、そして、J.D.サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』

と紹介した作品だからです。

言うまでもないことですが、『カッコー』と『ライ麦』はあたしの勤務先から新書判で出ていて、おかげさまでよく売れていますが、『キャッチ』だけがここしばらく品切れになっていたのです。ガイブン好きの方からは「キャッチ=22も、Uブックスで出してよ」という声が聞こえてきます。

が、なんと3月に早川のepi文庫で新版となって復活するようです。これで三大バイブル揃い踏みとなりますね!

キルケゴール、いま?

今朝の朝日新聞をめくっていて驚きました。

キルケゴールの記事。いま、キルケゴールがブームなのかと問われれば、記事を読む限り、そこまで来ているわけではないようですが、現代に改めてキルケゴールを読む意味、意義は十分に伝わってきました。

あたしもしっかりと読んだことはないのですが、昔からキルケゴールは気になっていた思想家の一人です。だから、かつて復刊されたときに買ったのです、著作集を。

上の写真が、それです。わが家の書架に鎮座しております。背がかなり焼けてしまっていますが……(汗)

ちなみに、現在、この全集は品切れで、あたしの勤務先で手に入るのは『ドン・ジョヴァンニ 音楽的エロスについて』くらいです。

  

死にいたる病 現代の批判』『誘惑者の日記』は「ほぼ在庫なし」といった状態なので、どうしても手に入れたい方は、店頭で見かけたときに迷わず購入されることをお勧めします。

B級ホラーの見すぎ?

川崎の老人ホームで入居者が立て続けに転落死するという事件。

当初は事故かもしれないという可能性もありつつも、あまりにも不自然な点が多すぎるということで、事件である可能性が高いような報道ぶりで、案の定、ここへ来て犯人が逮捕されました。最初は否認していたようですが、その後の報道では犯行を認めているとか。

この事件、お金が盗まれたりもしていたので、その可能性はほぼないとわかってはいましたが、あたしは実は、この老人ホームに取り憑いている悪霊の仕業ではないか、そういう可能性はないのだろうか、とも思っていました。

悪霊が入居者を導いてベランダを乗り越えさせたのか、あるいは結果的に犯人として逮捕された男に取り憑いて殺人を犯させたのか、そのあたりはわかりませんが、そういう可能性ってまるっきりないのかな、と思ったのです。

それこそ「くだらないホラー映画の見すぎだ」と笑われてしまいますが、実際のあの男がやっていたとしても、悪霊に取り憑かれていたとしたら、それをどうやって証明するのでしょうね? 警察としては彼がやった犯行の証拠を集めるのは簡単でしょう。実際にやっているわけですから。でも、その逆に男の方が「確かに自分がやったけど、それは悪霊に唆されたからで自分の意志ではない」ということを証明するのって、現在の科学では無理なのではないでしょうか?

とまあ、そんなことを思いながらこの事件の報道を視ていたわけです。悪霊ですから、ある日突然自分に取り憑くことがあるかもしれません。取り憑いた悪霊のせいで、あたしが何か犯罪を犯してしまったら、あたしはどうやって自分の無実を証明できるのでしょうか?

いや、悪霊に取り憑かれての犯行って、無実なのでしょうか? 辛うじて、精神障害のような理由で罪を問えない、という可能性があるかもしれませんが、うーん、そのあたり裁判所なり、精神科医はどういう風に判断してくれるのでしょうか?

実際問題、ホラー映画を見ていると、特にサイコ系のホラーだと、それって悪霊でも何でもなくて、あなたの妄想でしょ、と言えるようなシチュエーションの作品が多いので……

春のBOXフェア

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いま、台湾が熱い

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白水社的アフリカ?

まもなく配本になる新刊『中国第二の大陸 アフリカ』は、中国を捨て、アフリカに移住した中国人を描いたノンフィクションです。ですから、中国モノではあるのですが、舞台はアフリカです。一般に「中国とアフリカ」と聞くと、金にものを言わせた、現地の人の暮らしを考えない乱開発、新たな植民地化、といったイメージがつきまといますが、そうではない中国とアフリカの関係が垣間見えると思います。

  

ところで、あたしの勤務先ではこれまでもアフリカに関係する書籍を出しているのですが、何故かアフリカを真正面から取り上げると言うよりも、別な角度、切り口から捉えたものが多いような気がします。今回のものもそうですが、過去にも『サッカーと独裁者』『北緯10度線』を出しています。

この三者で取り上げられている国ですが、『中国第二の大陸 アフリカ』では

モザンビーク、ザンビア、セネガル、リベリア、ギニア、シエラレオネ、マリ、ガーナ、タンザニア、ナミビア

『サッカーと独裁者』では

エジプト、スーダン、チャド、ソマリア、ケニア、ルワンダ、コンゴ、ナイジェリア、コードジヴォワール、シエラレオネ、リベリア、ジンバブエ、南アフリカ

『北緯10度線』では

ナイジェリア、スーダン、ソマリア、ケニア、エチオピア

といった国々です。こういうアフリカに対する視点も面白いのではないでしょうか?

アメリカの黒人、そして奴隷

自民党の丸山議員の失言問題。

余計なお世話かもしれませんが、こちらの本をお薦めします。

懸け橋(上)』『懸け橋(下)』です。副題は「オバマとブラック・ポリティクス」ですから、まさにうってつけではないでしょうか?

ただ、この手の本は小難しくて読んでられないというのであれば、こんな小説もあります。

地図になかった世界』です。ウェブサイトの内容紹介には

南北戦争以前、「黒人に所有された黒人奴隷」たちを描いた歴史長篇。日々の暮らしの喜怒哀楽を静かに語り、胸を打つ。ピュリツァー賞ほか主要文学賞を独占した話題作。

とありますから、こちらもアメリカの黒人社会や奴隷について知るにはふさわしい本ではないでしょうか?