今月のおすすめ本[16年2月]
蔵出し@BF新宿
ブックファースト新宿店で、毎年恒例(?)の蔵出し本フェアが始まりました。今年で何年目でしょうか? 各社の在庫僅少本が勢揃いしています。
上の写真のように、社によって出品しているアイテム数にはバラツキがありますが、最近は書店店頭で見かけなくなった本も、この機会に鎮座していますので、お近くへお越しの際は是非お立ち寄りください。
でも、あたしなどから見ると、「えっ、この本って在庫僅少だったの?」という驚きの方が大きいのが、このフェアでは毎回のこととなっています。自分の意識では「まだまだ現役で売れている」「買おうと思えばいつだって買える」と思っていた本がここに並んでいると、ちょっとしたショックを受けるものです。
というわけで、あたしの勤務先もこっそり(?)と参加しております。今回も選書したのですが、本当に倉庫に奇跡的に残っていたようなアイテムばかりになりました。ほぼ全点が1冊、数点ほど2冊並んでいるものもありますが、これで蔵は空っぽだと思ってください(笑)。
今日のネクタイ~壹佰貳拾壹本目。~二か月続けてネコ科?[2016.2]
こん**は、染井吉野ナンシーです。
寒い日が続いていますね? 先日の東京の大雪。あたしはいつものように早い出勤なので、駅構内への入場制限ということにはなりませんでしたが、ホームはいつもの数倍の人数、電車も2本やり過ごす、という感じでした。それでもいつもより20分か30分程度の遅れで会社に着けたのはラッキーな方でしょう。
さて、今回のコーディネートはこちら。
ヒョウ柄のブラウス、これはかつてご披露したことがありますよね? 覚えていますか? 以前の連載ページが音信不通なので、何本目のネクタイの時に披露したのか、あたしも覚えていませんが、とにかく既出のはずです。ちなみに、このブラウスで関西ツアーに行ったこともあります。
で、ネクタイのアップはこちら。
はい、肉球です。お気づきですか? 前回のネクタイと色違いです。今回のネクタイはブラウスと合わせて、ちょっとネコ科をフィーチャーしてみましたが、いかがでしょう?
いや別に、猫の肉球と言わず、ヒョウの肉球と言っても通じるのでしょうか? あたし、別に猫に詳しいわけではないので、ヒョウやトラやライオンといったネコ科の動物にはすべて肉球があるのか知りません。それにあるとしても、全部が全部このネクタイの柄のような形なのか……
こっそり重版してました(汗)
日本人の知らない、中国とアフリカ
一緒に並べてください
他社から最近刊行された本ですが、あたしの勤務先で出しているものと似たような傾向の本なので、是非とも併売をお願いします。
まずはこの二点。
『ショッピングモールから考える』と『ショッピングモールの法哲学』。
続いてはこの二点。
これはまだ捨てない!
昨日のダイアリーで書いた中国の本。
その中で取り上げた『通志堂経解』も儒教の重要な注釈書の叢書ですが、一般には清代に編まれた『皇清経解』の方が有名ですし、しばしば引用されます。正編と続編がありまして、やはりあたしの学生時代に影印版が刊行されたので、当然のことながら買っております。下の写真がそれです。
さて、あたしの家、別に中国の本だらけというわけではありません。日本の本だって持っています。単行本もありますが、数量(冊数)として圧倒的に多いのは文庫や新書です。まずは講談社の現代新書。
上の写真のように、たぶん小さな本屋の現代新書コーナーよりもたくさんありそうですが、お気づきのように、昔の装丁のものが多いです。いま、この装丁(カバー)を見ても、すぐに現代新書とわかってもらえるでしょうか? このカバーの方が好きだったという人も多いですよね。たぶん、このカバーはカラーなのでお金がかかるからやめたのだと思います。
お次は、現代新書と並ぶレーベル、中公新書です。
こちらも、ずいぶんな量ですね。あらためて眺めてみて、そう感じました(汗)。昔の中公新書はビニールカバーが掛かっていたんですよね。知っていますか?
さて、現代新書、中公新書ときたら岩波新書でしょうが、岩波新書は何か所かに分かれて並べているので、割愛。その代わり岩波文庫です。これも数か所に置いていますが、下の写真は主に中国古典を並べている書架です。
どんどん増えていく本に書架が足りなくなり、廊下にも薄型本棚を置き、そこに文庫や新書を並べているのですが、下の写真のように、それもそろそろいっぱいです。一応は、各社のレーベルごとに並べているのですが、買う頻度が異なるので、ゴチャゴチャになっている棚もあります。
レーベルで並べるべきか、内容で分類するべきか、実はしょっちゅう悩んでいるのですが、やはりレベールごとの方が並べたときにきれいかな、それに各社微妙にサイズが異なるので……
上の写真も薄型の本棚。これはベッド脇に置いてあるものです。これがあっという間にいっぱいになってしまったので、一つ上の書架を買って廊下にまで所蔵するようになったという次第。
これらの本、多いのはやはり中国関係のものです。やはり中国からは離れられません(笑)。あとは、最近よく読むようになった海外文学も多いです。日本人の小説もちょっとはあります(汗)。これらの本を売るつもりはありませんが、いくらくらいになるのでしょうね? たぶん「キログラムでいくら」なんでしょうね? それに、そもそも昨日書いた中国の本って売れるのでしょうか? いや、買ってくれるのでしょうか、ブックオフとかで? 楽天やヤフーのオークションに出すべきでしょうか?
多言語混在の文章を……
昨日書いた温又柔さんのトークイベントに関するダイアリー。
話題の一つにスイッチングがありました。文学用語としての使い方が正確なのかはわかりませんが、あたしの理解する限り、昨日のトークの中では英語とスペイン語が混在した文学作品のことを指しているように受け取りました。確かに、アメリカ文学などでは、ところどころ他の言語が混じっている作品があるようです。
ただ、それが翻訳になってしまうとすべて日本語になってしまうので(翻訳ですから当たり前ですが)、原文にある英語と他の言語の混在をうまいこと翻訳でも表現できないかと管さんも苦労されているようです。日本でそういう作品を和訳するときは、英語以外の部分をゴシック体の書体にする、関西弁など日本の方言を使う、といった方法が試みられているようですが、いまひとつしっくりこないようです。
さて、温さんのエッセイ『台湾生まれ 日本語育ち』の中には温さんの家族が使う中国語が織り交ぜられています。特にお母さんは生粋の台湾語を話しているようですが、残念ながら本書では日本語訳されています、これをなんとか原語のままで表現できないものか?
もちろん現在のPCは多言語混在がある程度は可能なので、文字としては多言語で表現することが可能です。でも日本語の文章の中に、簡単な英語ならまだしも、フランス語やドイツ語、あるいは中国語や韓国語が数行にわたって挿入されていたらどうでしょう? その後にポイントを少し小さくして和訳を載せておけば大丈夫でしょうか? それも一つの方法ではあると思います。
ただ、ウェブ(電子書籍)ならばもう少し面白いことができるのではないかなという気もします。たとえば、今回のエッセイで温さんのお母さんのセリフ部分、本文は日本語で書かれていますが、そこをクリックすると(カーソルをそこへ移動させると)、台湾語(中国語)の音声が流れるなんて面白い仕掛けだと思います。電子書籍ならそんな芸当は朝飯前でしょう。可能なら、温さんのお母さんに吹き込んでもらった音声でやれるなら面白いところです。
ふと、そんなことを考えたりしました。
中国の本をどうするか
ふと、自宅の書架に並んでいる本を眺めてしまいました。
あたしの自宅には、学生時代に買い揃えた本がいまだにそのまま置いてあります。主に中国で刊行された書籍で、「中文書(ちゅうぶんしょ)」と言います。洋書は欧米からの輸入書のことを言いますが、それの中国版です。学問的に言えば「原書」ということになるわけですが、やはり文系学部は本が多くなりがちです。
自宅通学だったので、大学からそれほど近いところに住んでいたわけではありません。気軽に大学の研究室や図書館に本を閲覧しに行くこともままならなかったので、よく使う本は自宅に持っていないと予習復習もできないからということで買い集めていたらかなりの量になっていたのです。
上の写真は中華書局の評点本二十四史です(薄かったり濃かったりする緑色の本)。あたしが学生のころに「清史稿」が刊行されたので二十五史という呼び方もされるようになりましたが、あたしが学生のころはもっぱら二十四史で通っていたものです。中国史を学ぶ人が一般的に使う中国の正史と言えばこれになります。スライド式本棚を使って、なんとかここに収めてあります。
後輩に聞くと、その後かなり値上がったようですが、あたしが学生のころは、『史記』全冊が数千円だったと記憶しています。古代史を専攻していたので最初は前四史と呼ばれる『史記』『漢書』『後漢書』『三国志』から買い揃え、最後にはすべて揃えてしまったというわけです。
ちなみに、中華書局からはこれに準拠した人名作品や地名作品も出ていまして、それも主だったところは持っています。二十四史の左手に少し黄色い本が見えると思いますが、それは『資治通鑑』です。『通鑑紀事本末』や『左傳紀事本末』などの史書も持っています。
上の写真は『二十五史補編』です。二十五史の足りない部分を後世の学者が補った著作を集めたものです。それだけでもこのくらいのボリュームになってしまうわけですが、中国の学者たちはそれでも足りずにまだまだ補います。そして完成したのが下の写真に写っている『二十五史三編』です。
上の写真では濃い青色の『二十五史三編』の下に『佩文韻府』が見えます。その左は『説郛三種』、さらにその左に見える灰色の本は『永楽大典』です。上段、『二十五史三編』の左には『四庫全書総目提要』など『四庫全書』に関する本です。さすがに『四庫全書』は持っていません!
中国史で一番使うのは最初に挙げた評点本の二十四史ですが、それとは別に故宮の中、武英殿に収められていた武英殿本二十四史というのもありまして、その影印本が学生時代に刊行されました。上の写真がそれです。これは評点本のように活字、句読点付きのものではなく、原書をそのままリプリントしたものです。文字の校勘などで武英殿本が引用されることもしばしばあるので、こちらも結局買ってしまいました。
四書から一転、上の写真は、上段は『説文解字詁林』です。『説文解字』の古今の注釈を集成したものです。下段は清人十三経注疏シリーズです。清朝考証学の成果、儒教の基本文献である十三経の注釈を活字、句読点付きで刊行したシリーズで、不定期に刊行されていたのですが、現在では完結しているのでしょうか? よくわかりません(汗)。
上の写真は、日本史にも名称くらいは出てくる中国の百科事典、『太平御覧』、その右は現代中国語訳の『史記』、そして一番右側にあるのが『通志堂経解』です。清代前の儒教の経典の注釈書です。
最後の写真はやはり中華書局の「新編諸子集成」というシリーズ。基本的には上の新人十三経注疏と同じく、清代の学者の、こちらは周秦諸子の著作への注釈書になります。儒教の注釈もあるので、清人十三経注疏とダブルものもあります。このシリーズも不定期刊行で、既に完結しているのか否か、今となってはわかりません。
とまあ、シリーズもの、叢書を中心にちょっと紹介しましたが、これ以外にも単行本がありますし、ここで挙げていないシリーズ・叢書もあるので、たぶん万近い冊数になっているのではないかと思います。これらの本、どうしましょ? どうしたらよいのでしょう? 中国の本ですから古本屋でも買ってくれないでしょうね。
















