Nancy Sensual World

このたび、「染井吉野ナンシーの官能世界」は引っ越しました。新しい世界はこちらになります。今後ともご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。 自動では新しい世界に飛びませんので悪しからず……

新着ニュース

まもなく自著も刊行予定

今日も朝日新聞です。

元フィギュアスケート選手の町田樹選手が本を紹介している記事です。

この町田選手、近々あたしの勤務先から書籍を刊行いたします。それが『アーティスティックスポーツ研究序説 フィギュアスケートを基軸とした創造と享受の文化論』です。

フィギュアスケート選手時代の写真ではありません。タイトルからもわかるとおり立派な研究書です。アーティスティックスポーツというと、少し前から名称が変わったシンクロナイズドスイミングが有名など思いますが、こういった、誰にでもわかりやすい数値で順位や勝ち負けが判定されるのではなく、芸術性や表現力などを競う競技はなかなか奥深いものがありますね。

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最近のRockfield's Diary

行ってから読むか、読んでから行くか?

ライティングクラブ』読了。もう少し、本にまつわる物語なのかと思ったら、母と娘の葛藤の物語でした。

 

前半の舞台はソウルの桂洞で、その周辺、北村とか苑西洞といったあたりもしばしば登場しました。そのあたりがどんなところなのか、ソウルには、ほんの短期の旅行で二度ほど行っただけなので、街の雰囲気とか様子がわからず、想像するだけですが、だからこそこのあたりを主人公のようにあてもなく歩いてみたいなあと思いました。

が、ネットで調べてみると、このあたりは冬ソナの撮影場所であったり、伝統的な韓国家屋が建ち並んでいる地区ということで、昨今は観光客にも人気の、とてもおしゃれなエリアなんだそうです。作品では、現在よりもう少し前の時代が設定されているので、そんなおしゃれな雰囲気は感じられず(コーヒーショップなどがところどころにあるくらい)、むしろ寂れた下町、あまり収入の高い人は住んでいない地区、という印象を受けました。

そんなギャップがあるからこそ、やはり実際にその血に行って見たいと思わせるのが、海外小説を読む醍醐味ではないでしょうか?

一方、少し前に読んだ『真ん中の子どもたち』では舞台が上海です。上海がソウルとは異なり何度か行っていますし、街もずいぶんとぶらぶら歩きました。ここ数年の、万博以降の発展した上海こそ知りませんが、やはり作品の時代設定が万博前なので、「あたしの知っている上海」という親しさを持って読むことができました。

こういう風に、知っている町の風景が描かれることを楽しむのも、海外諸説の楽しみだと思います。知っている町だから楽しく読める、知らない町だから行ってみたくなる、どちらも海外小説を読む楽しさだと思います。どっちの方がよいとか正しいとか、そういう問題ではないと思います。

もちろん、こういう感覚は海外小説だけではなく、日本の小説だって同じですので、知らない町を舞台にした小説を読めば、行ってみたいなあと思います。が、やはり海外の方が「行ってみたい感」は若干強い気がします(笑)。それはなぜなんでしょう?

新宿での戦利品、鹵獲品?

新宿の紀伊國屋書店の店頭で配布されていました。

左は人文書コーナーにあった、ハンナ・アーレントおペーパー。右は文芸書コーナーで開催中の筑摩書房と河出書房新社の文庫フェアの小冊子です。

二社の文庫コラボフェアでは、紀伊國屋書店のみの限定復刊を行なっている模様です。うーん、こういうことが出来るのは、大手出版社だからでしょうか? それとも紀伊國屋書店という大型ナショナルチェーンだからでしょうか?

小さな出版社が街の本屋さんと、こういうフェアをやったとしても「限定復刊」なんて出来ないですよね? とはいえ、最低限どのくらいであれば可能なのでしょうか? 制作部数とか販売できる店舗数とか、という意味です。

上の写真はアーレントのペーパー。広げると関連書籍の書影をカラーで掲載しています。書影も紹介文も各社のサイトからコピペすれば簡単にできそうですが、こういうものを作るのって、意外と手間がかかるものです。なかなかの力作です。

で、アーレントのチラシの表をよく見ると、隅っこにこんな文字がありました。「日本出版販売株式会社」とあります。出版界の二大取次の一つ、日販ですね。そこの人文書担当者が作ったペーパーのようです。日販の方、なかなかやるじゃないですか!

しかし、その上には紀伊國屋書店のウェブサイトでも展開しているようなことが書いてありますので、このペーパーもあくまで紀伊國屋書店向けに作ったものなのでしょうか? あるいはこの部分だけ消して、他の書店にも配布されているのでしょうか?

格差社会

下の写真、いわゆるフェア拡材です。

左は《エクス・リブリス》創刊50点記念フェアのリーフレット、右は《クレスト・ブックス》のフェア用小冊子。

大きさの違いもさることながら、《エクス・リブリス》は二つ折りの4頁、《クレスト・ブックス》は16頁立ての中綴じ小冊子、お金がかかっているのがわかります。出版社の地力の差って、こういうところに現われるのでしょうか?

いや、大きければよいというものではないですし、ページ数が多くてもかさばる、という問題がありますから、どちらがよいというのではありません。そもそも大手も大手、新潮社の看板シリーズと比べるのが間違っているわけでして……

あっ、ちょっと卑屈になりすぎました(汗)。

ただ、《クレスト・ブックス》の冊子の方には、今後刊行予定の作品について訳者が語っているコーナーがあります。これまでを振り返るのもよいですし、そういう拡材なら簡単に作れますが、今後を語るのはファンにとっては楽しみが増えるので嬉しい記事だと思います。《エクス・リブリス》もそういうところは見倣っていかないとなりませんね!