Nancy Sensual World
新着ニュース
まもなく自著も刊行予定

元フィギュアスケート選手の町田樹選手が本を紹介している記事です。
この町田選手、近々あたしの勤務先から書籍を刊行いたします。それが『アーティスティックスポーツ研究序説 フィギュアスケートを基軸とした創造と享受の文化論
』です。
フィギュアスケート選手時代の写真ではありません。タイトルからもわかるとおり立派な研究書です。アーティスティックスポーツというと、少し前から名称が変わったシンクロナイズドスイミングが有名など思いますが、こういった、誰にでもわかりやすい数値で順位や勝ち負けが判定されるのではなく、芸術性や表現力などを競う競技はなかなか奥深いものがありますね。
最近のRockfield's Diary
在庫が……

世界史の本を紹介させたら日本一(?)な印象もある出口治明さんの新刊『「都市」の世界史』は世界の十都市を取り上げて、出口さんがその来歴などを語るという一冊です。
なぜ、パリは「花の都」と呼ばれるほど美しい都市になったのか。なぜ、イスタンブルは「世界帝国の都」になったのか。なぜ、ローマは「永遠の都」と呼ばれるのか。イスタンブル、デリー、カイロ、サマルカンド、北京、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ベルリン、ローマ、世界を牽引してきた10の都市の歴史から世界史を知る一冊。
PHP研究所のサイトでは、本書について上のように書いてあります。取り上げられている都市の一つにベルリンがありますが、参考文献には『 ベルリン陥落1945』が挙げてありました。
いやー、残念。この本、現在品切れなんです。復刊のリクエストも時々寄せられるのですが……
絵本とおともだち、だったのか?

二子玉川の高島屋で「絵本とおともだち」というフェアをやっていました。
基本的には児童書出版社、福音館書店の「こどものとも」と、そこから生まれた絵本のフェア、という感じでした。本の展示即売だけでなく、ちょっとした体験ができるコーナーもあり、子どもには楽しい催しではないでしょうか? また「絵本ができるまで」として原稿やゲラの実物の展示も行なわれていました。入場は無料で5月7日までです。
で、絵本です。
記憶が残っていないだけなのか、あたしは幼いころに絵本を読んだという記憶がほとんどありません。もちろん全く読んだことがないというのではなく、いくつか記憶に残っているものはあります。会場で展示されていたものの中では『三びきのこぶた』と『おおきなかぶ』くらい、他の本は幼少時においては見たことも読んだことも全くないものばかりでした。
なにせ『ぐりとぐら』ですら、全く読んだことがないので、あたしの幼少時の絵本体験ってどんなだったのだろうと思います(汗)。
もちろん他にも読んだような記憶のある絵本はありますが、そもそも子供が絵本の出版社を意識するなんてことはありません。いや、親だって、出版社を意識して絵本を買い与えている人は多くはないでしょう。たまたまあたしの場合、福音館の絵本とはあまり縁がなかっただけなのかも知れません。
なので、いまだに出版社は知らないのですが、『手ぶくろを買いに』とか『ベロ出しチョンマ』などは、読んだことのある絵本として覚えています。確か、『ベロ出しチョンマ』は細かなストーリーは忘れてしまいましたが、悲しいお話だったような記憶があります。
まあ、こんな絵本体験の記憶しかありませんが、その後もずーっと本は好きで、いろいろ読んできました。かなりジャンルに偏りはあると思いますので、有名なものとか、その当時においては必読と言われたようなものをことごとく外しているかもしれません。それでもこうして出版社で働いているわけですから、人生って不思議なものです。
作品よりも著者本人の方が……

昨晩は下北沢のB&Bで、《エクス・リブリス・クラシックス》の新刊『キャサリン・マンスフィールド傑作短篇集 不機嫌な女たち』イベントでした。同書の訳者・芹澤恵さんと対談相手に山崎まどかさんをお迎えして、あっという間の二時間でした。
ところで、マンスフィールドはニュージーランド出身の作家で、同シリーズでは『潟湖(ラグーン)』のジャネット・フレイムもニュージーランド出身で、いみじくも同シリーズにニュージーランドの女性作家が似た里が収録されるという結果になりました。
が、作品世界は好対照です。『不機嫌な女たち』は誰もがきっと共感したり、「うん、うん」と思わず頷いてしますようなエピソード、オチが秀逸で、昨晩のトークでも、登場人物の気持ちを直接表現するのではなく、情景描写によって示すような書き方をしていて、非常に洗練された作品群である、との発言がありました。当時は相当玄人ウケしたようです。昨晩のメモを見返してみますと、梯子の外し方がうまい、といった発言もありました。
さて、本書ですが、編集を担当した鹿児島有里さんによりますと、芹澤さんの翻訳作業は比較的スムーズに進んだそうですが、どの作品を収録するかの選択に時間がかかったとのことです。
と言うように、本書は日本版独自の短篇集となっています。2015年にマンスフィールドの未発表原稿が数編見つかり、せっかくだからその中からも選ぼうということになったそうです。今回の翻訳のコンセプトが「女たち」に決まっていたので、大人向けに書かれていた一編「ささやかな過去」を収録したそうです(それ以外の作品は子ども向けだったそうです)。ただし、収録された本作は、マンスフィールドには珍しく、自伝的要素の強い作品で、これまで発表された作品の中にはなかったものだそうです。
ところで芹澤さん、山崎さんという女性お二人が、女性作家の、女性をテーマにした短篇集について語る、ということだからでしょうか? 会場のB&Bは予約で満席(40名弱)、なおかつ、その中に男性は3名しかいない、という極めて女性比率の高いイベントになりました。ただし、高校生や大学生のような若い層は見当たらず(もし会場にいらっしゃっていたらゴメンナサイ)、20代後半から30代と言ったところが中心だったでしょうか? やはり、『不機嫌な女たち』の世界を理解するには、多少の人生経験が必要なのかも知れません。だからこそ、背伸びしたい女子高生なんかにも読んでもらいたいし、たぶん、きっと、楽しめること間違いなしだと思います。
さて、今回のダイアリーのタイトルですが、いろいろな女性の機微を描いているマンスフィールドなんですが、実は本人の34年という短い人生の方がよほどドラマチックです。伝記は出ているようですが、ドラマとか映画にはなっていないようです。トークの中でも「BBCあたりが絶対映像化すべき」という話題も出ていました。ちなみに、マンスフィールドの記念館が日本にあります。





