Nancy Sensual World

このたび、「染井吉野ナンシーの官能世界」は引っ越しました。新しい世界はこちらになります。今後ともご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。 自動では新しい世界に飛びませんので悪しからず……

新着ニュース

まもなく自著も刊行予定

今日も朝日新聞です。

元フィギュアスケート選手の町田樹選手が本を紹介している記事です。

この町田選手、近々あたしの勤務先から書籍を刊行いたします。それが『アーティスティックスポーツ研究序説 フィギュアスケートを基軸とした創造と享受の文化論』です。

フィギュアスケート選手時代の写真ではありません。タイトルからもわかるとおり立派な研究書です。アーティスティックスポーツというと、少し前から名称が変わったシンクロナイズドスイミングが有名など思いますが、こういった、誰にでもわかりやすい数値で順位や勝ち負けが判定されるのではなく、芸術性や表現力などを競う競技はなかなか奥深いものがありますね。

› 続きを読む

最近のRockfield's Diary

採算よりも浪漫を重視したい!

昨日の朝日新聞の夕刊一面。

日露首脳会談を前にして最近はテレビでも北方領土を取り上げることが多いようですが、こういう話題も首脳会談で取り上げられるのでしょうか?

このニュース自体は少し前から出ていましたね。稚内は沸いているようですが、どのくらい実現の見込みがあるのでしょうか?

それにしても、このニュースを見たり聞いたりしたら、ほとんどの人は「シベ超」を反射的に思い出すのではないでしょうか? あっ、シベ超ってわかりませんか? シベリア超特急のことです。一部の好事家には絶大な人気を誇る日本映画です(笑)。このニュース、水野晴郎に聞かせてあげたいものです。

それはともかく、本当に実現可能性はないのでしょうか?

昔であれば、列車なんかが通じたら、ロシアが軍隊を送り込んできて北海道はあっという間に占領されてしまう、といった懸念もあったでしょう。クリミア半島のことを考えると、ロシアという国は何をしでかすかわかったものではありません。しかし、このご時世、クリミアとは違い世界に冠たる先進国・日本に対してそんな暴挙ができるものでしょうか?

列車の軌道が云々と記事にもありますが、あたし自身は線路(レール)をつなげる必要はないと思っています。あくまでシベリア鉄道の終着駅は稚内でよく、札幌や、ましてや本州にまでそのまま乗り入れる必要はないと考えています。

「シベリア鉄道に乗りたかったら稚内まで行け」というスタンスです。レールをつながなければ、軌道の幅の問題は解決です。北海道的にも、稚内や札幌を素通りされるより、稚内の経済活性化のためには稚内を国際ターミナルに育てる方がよいのではないでしょうか?

最大のネックは、記事にもあるように稚内までの工事ではないでしょうか? 稚内を出発するとすぐに海です。まさか橋を架けるわけにはいかないですから海底トンネルですよね。青函トンネルよりも長いトンネル、技術的には可能でも、総工費はどれくらいになるのでしょう。その後も樺太を縦断してロシア本土へ向かうわけですが、凍てつく大地ですから、日常的なメンテも大変なのではないかと思います。

というわけで、実際問題として考えると、とても採算が合わない路線です。赤字を抱えるJR北海道にはとても負担できないでしょう。ロシアは日本のお金をあてにしているようですが、そこまで出すとは思えません。なにせ貨物輸送の需要もほとんどないようですから……

でも、この計画って採算ではなくて浪漫なんじゃないかと思うのです。稚内駅に豪華な特急列車が停まっている、行き先を見ると「モスクワ」とか、「ベルリン」、「イスタンブール」なんて書いてある……

それだけでも鉄道好きならワクワクするのではないでしょうか? もちろん撮り鉄が全国から稚内に集まるでしょうから、稚内の経済も多少は潤うと思います。日本国内の豪華列車の旅が話題になっていますが、「稚内発ベルリン行き」なんて、そんなのとは比較にならないくらいに浪漫をかき立てられませんでしょうか?

もちろん時にはパリやロンドンまでの臨時特急が走ったって構わないでしょう。いったい何日かかるのか、旅行代金はいくらなのか、そんなことはどうでもよくて、たぶん本当に豪華な客車であれば金を出す富豪はたくさんいると思います。

映画原作なので、オビを新しくしました

ブラインド・マッサージ』を原作とした映画が年明けに公開になります。

中国内外で数々の映画賞を受賞している作品です。これがようやく日本でも公開されるというわけです。

で、当初は下の写真のようなオビだったのですが、映画公開に合わせて、オビを新調しました!

それが下の写真です。まあ、映画原作にはありがちなものですが、映画の原作はこれです、というのがはっきりわかる方がやはりいいですよね。

 

棚差しでも少しは目立つようになりましたかしら?

学費よりもその後が心配、不安

ノーベル賞を受賞した大隅教授が、ノーベル賞の賞金、約1億円を利用して基金を作るというニュース

この数年、ノーベル賞を受賞した日本人研究者が口々に今後が心配、研究環境が劣化しているということを述べていることは気になっていました。こういう基金を作るという動きも大隅教授以外でもあるようです。基金を作って、お金がない学生の研究支援を図るということのようで、これで少しでも研究者の環境がよくなれば、と思います。

が、果たしてそれで済むのだろうか、という思いもあります。

あたしなど研究者を自称してはならないわけですが、一応は大学院を出ています。修士だけですが、世間的には「院卒」です。ドクターへ進んで研究者の道を目指さなかったのか、と問われれば、まるっきり考えなかったということはないですが、ある時点で諦めざる得ませんでした。

あたしは大学から、そのまま大学院へ進んだわけですが、その時点であたしの母校の大学院は修士までしかありませんでした。現在はドクターもありますが、その当時は修士までで、自分が修士在学中に博士課程ができる可能性は低かったです。

ですから、研究者を目指すのであれば、修士を出た後、他大学の大学院に入り直す必要があったわけです。それなら最初から博士課程のある大学院へ進めばよかったのでしょうが、その選択をしなかった時点で、あたしの道は半分くらい決まってしまったと言えるかもしれません。

自分の話が長くなりましたが、研究者支援ということに話を戻すとここからが本題です。大学院の学費は、育英会の奨学金も取れ、また学内の制度で一年目は学費免除の資格を取れたので、なんとかなりました。ニュースを見る限り、この時点の経済的支援がメインであるように聞こえます。

確かに、お金の心配をせずに研究に打ち込めれば安心です。でも、これって、結局はかかるお金を支弁してくれるというだけですよね? あたしの場合、そして多くの人の場合、より問題なのは家族を養わなければならない、生活していかなければならない、ということだと思います。

あたしは大学院一年の時に父が病気を発症し働けなくなりました。有給を消化して早期退職という形になりましたので、あたしが修士二年の時には、すぐにでもあたしが就職して両親を養わなければならない可能性が大いにありました。実際のところ二年生に進級するか中退するかという判断も迫られました。

が、あと一年ということで修士だけは修了しましたが、そこから先、さらに進学するなんて許されない状況でした。特にその数年前に、まだ父が病気を発症する前だったので、ローンを組んで自宅を購入したので、毎月のローンの支払いがありまして、父の年金はほぼそれに消えてしまいました。

そんなわけなので、あたしが働かないとわが家の生活は立ちゆかない状況でした。両親を養う必要がなく、自分だけが暮らしていければ、後は好きなだけ研究に打ち込めるような環境にいる人が果たしてどれだけいるのでしょう?

大学、大学院まで進むと「両親の援助はあてにできない」という話をよく聞きますが、当てにせず自分だけ生活できればよいというのは、あたしに言わせればかなり恵まれた環境です。「親の金を当てにする」のではなく、「親を養う」必要がある立場の人も多いと思うので、そこまでいくと、こういう基金がどこまで助けてくれるのか……

それに、そもそも研究者って、どれくらい研究すれば食べていけるようになるのでしょう? 文系など「大学院は出たけれど……」という人がそこらじゅうにいそうですけど。