Rockfield's Diary
染井吉野ナンシーの官能ダイアリー
東へ西へ、北へ南へ

やんごとなき

今朝の朝日新聞のテレビ欄。
エリザベス女王関連の番組が放送されるようです。そうすると思い出されるのが『やんごとなき読者』という小説です。この「やんごとなき読者」というのは、もちろん女王その人です。
とにかく抱腹絶倒な小説ですが、本好きであれば是非読んでいただきたい作品です。
イギリスの人気劇作家・脚本家によるベストセラー小説。主人公は現女王エリザベス二世。それまで本にはほとんど興味がなかったのに、ある日飼い犬が縁で、すっかり読書の面白さにはまってしまう。カンニングする学生のように公務中に本を読みふけるわ、誰彼かまわず「最近どんな本を読んでいますか」と聞いてはお薦め本を押しつけるわで、側近も閣僚も大慌て。読書によって想像力が豊かになった女王は、初めて他人の気持ちを思いやるようになるものの、周囲には理解されず、逆に読書に対してさまざまな妨害工作をされてしまう。孤独の中で女王は、公人としてではなくひとりの人間としての、己が人生の意味について考えるようになっていたのだが、王宮中に、「陛下はアルツハイマーかもしれない」という噂が広まっていき……。本好きなら、読むことと書くことの本質を鋭く考察した台詞や思索の数々にうなずかされる部分も多い。実在の女王が主人公という大胆な設定で、ひとりの人間が読書によって成長し、ついには80歳にして新たな生き甲斐を発見していく姿を描いた、感動の一冊。
上掲は、ウェブページにある内容紹介ですが、海外小説なんていうことを気にせず、予備知識なしでもスイスイ読んでいけますので!
まだまだポピュリズムが熱い。新書ばかりでなく単行本だって!

日本経済新聞で『ポピュリズム デモクラシーの友と敵』が紹介されました。
トランプ大統領の誕生、イギリスのEU離脱、ヨーロッパ各国での極右政党の台頭などなど、こういった大きなニュースだけでなく、小さいものまで数え上げたらポピュリズムに関するニュースを聞かない日はありません。やはり現在もっともホットなテーマなのでしょう。
そんな中、ちくま新書から『欧州ポピュリズム EU分断は避けられるか』という本が出ました。巻末の参考文献には、上掲『ポピュリズム』も載っています。
新書コーナーで『ポピュリズムとは何か 民主主義の敵か、改革の希望か』『ポピュリズム 世界を覆い尽くす「魔物」の正体』などと一緒に『欧州ポピュリズム』を並べるのではなく、社会の棚にこういった新書を持ってきて展開してみては如何でしょうか?
あと一か月です!

「暗黒女子」というか「妄想女子」?

WOWOWで放送された「暗黒女子」を録画しておいたので視聴。原作小説は未読ですが、映画化にあたって多少の改編はあったようですね。結末は変わっているのでしょうか?
いきなり驚いて、そして思い出したのはこの作品、千眼美子となる前の女優・清水富美加が主役だったのですね。そしてW主演として西野七瀬のドラマにも登場していた飯豊まりえ。
とりあえず、主要キャストの生年月日を出しておきますと、清水富美加(1994年12月2日)、飯豊まりえ(1998年1月5日)、清野菜名(1994年10月14日)、玉城ティナ(1997年10月8日)、小島梨里杏(1993年12月18日)、平祐奈(1998年11月12日)です。作品中では清水と飯豊が高校3年生、平が1年生、それ以外は2年生という設定ですが、清野菜名がどう見たって飯豊まりえよりも年上に見えてしまう! まあ、仕方ないですね、実際に四つも年上なんですから。
それはともかく、ストーリーはなかなかよくできていたと思います。金持ちだけが通う超セレブな女子高で、その経営者の娘・飯豊まりえが主宰する文学サークル。しかし、学園の太陽、女神と呼ばれる飯豊が謎の自殺を遂げてしまい、学園内では文学サークルのメンバーによる他殺説が流れています。文学サークルを引き継いだ飯豊の親友・清水がサークルの定例会として闇鍋パーティーを開き、そこでメンバーに飯豊の死をテーマとした作品を作らせ朗読をさせます。それぞれがそれぞれを犯人だと思い込んだ作品を次々に朗読していき、最後の最後に清水が、飯豊から届いたという作品を朗読して……
結末はなんとなく予想できます。メンバーがそれぞれを犯人だと思い込む作品を書いてきたわけですが、AがBを、BがCを、CがDを、DがAを犯人だと推理していて、都合よく四者四様の作品が出来てくると清水はあらかじめ予想できたのでしょうか? そこが非常に都合よく出来ているなあと感じた部分です。ある一人に犯人予想が集中したらどうなっていたのでしょう?
さて最後に、飯豊の裏の顔が暴かれますが、これが暴かれた時点で、清水だけがいい子ちゃんキャラで終わるなんてありえません。最後の最後に清水がどんでん返しを見せてくれるはずというのは予想でき、その予想はほぼそのまま当たりました。
飯豊が実は死んでいなくて、病院に運ばれて一命を取り留めたけれど、そこを抜け出して男性教師の許へ奔ったということらしいですが、飯豊の自殺は屋上からの飛び降りです。これで死なずに済むかどうかは、かなり危険な賭けではなかったでしょうか? そしてこの一件も、学園経営者の父は世間体を憚り、学園には飯豊はそのまま亡くなったとして処理してしまいます。経営者だとそんなことができてしまうのか、という感じです。
最後、清水がどう振る舞ったか、何をしたのかは、クライマックスに入るとおおよそ予想できます。皆を支配し、いつまでも主人公で居続けようとする飯豊と、その無二の親友であり参謀役でもある清水。しかし、最後に自分も主役になりたい、なれると思った清水の思考回路はわかりますし予想ができます。つまり清水の裏切りです。
できることなら、そこでもうひとひねり、つまり、そんな清水の腹の内まで読み切った飯豊が、清水の裏をかき、やはり最終的な勝利を収める、そんなストーリーでもよかったのではないかな、とも思います。
で、結局のところ、こういうことを書くとファンの方に叱られそうですが、飯豊まりえが学園の女神と言われるほど魅力的な美人なのかという疑問があります。でも、ここが一番肝心なのではないかと思います。
あたし、飯豊まりえって決して嫌いではありませんし、可愛いなあと思います。でも、彼女って圧倒的な美人という感じではないですし、映り方というか撮り方では非常に平凡な顔立ちにも見えます。もちろん、時々ハッとするほど可愛いのですが。
つまり彼女の魅力って、そういう身近さといいますか、高嶺の花的な美しさではなく、親しみの持てるかわいらしさだと思うのです。映画の中では、お金持ちのお嬢様であるのに誰にでも優しく気さくな存在と描かれていますが、学園を支配する圧倒的なオーラが感じられなかったのが残念です。あの役は飯豊まりえが演じるべきではなかったのではないか、そんな気がします。
余談ですが、映画の予告編のキャプチャを見て、乃木坂46の「バレッタ」noMVを思い出したのはあたしだけでしょうか?
