Rockfield's Diary
染井吉野ナンシーの官能ダイアリー
ロシア文学? ソ連文学?

今日の配本(20/02/07)

これは面白そうな一冊

明日配本の新刊『100語でわかる遺伝学』がちょっと面白そうです。
遺伝学なんて聞くと堅苦しい理系の本のようですが、目次を見ると意外と取っ付きやすそうな感じです。
もちろん、帯にも書いてあるとおり、ゲノムなど遺伝子工学の分野はホットなジャンルで、初心者向けの本もたくさん出ているわけですから、その中でこの文庫クセジュが抜きん出られるのかと問われると、あたしはこの分野の専門家ではないので何とも言えません。申し訳ないです。
で、上に述べた目次ですが、ひっくり返したら裏表紙、いわゆる表4に載っています。それが二枚目の写真です。
帯の部分に目次が載っていて、カバーには本書の梗概が載っています。
ところで本書ですが、文庫クセジュなので、クセジュの棚がある書店ではそこに並ぶことになるでしょう。棚がなくても判型から新書コーナーの片隅に置かれるのではないかと思います。でも、こういうテーマですから、人文など他のジャンルにも置けそうな気がするのですが如何でしょう?
置き場所いろいろ

結局どうすれば……

中公新書の新刊『移民の経済学 雇用、経済成長から治安まで、日本は変わるか』を読みました。移民は受け入れるべきか、受け入れるべきではないのか、様々な論点から解説してくれます。世界の研究動向を紹介した上で、日本の場合だとどうなるのか、経済学の専門家でなくともわかりやすく書かれていました。
しかし、データの取り扱い方によって移民のプラス面、マイナス面があり、ちょっとした変数によってまるで異なる結果が出てしまうようです。ですから、著者は移民賛成派、移民反対派それぞれが自分に都合のよいような結果を導き出せることを再三再四指摘して注意を促しています。
となると、門外漢で、「つまり、どうすればよいのかしら?」と思っているあたしのような人間からすれば「結論がないじゃ亡いか」と言いたくもなります。しかし通読した感じたのは、国はあくまでグランドデザインを描くにとどめ、細かなところは各地域の実情を踏まえて条例などを策定する方がよいのではないかと思いました。移民と言うとアジア、アフリカ、南米など発展途上国からやって来る得体の知れない人たち、というイメージが先行しがちですが、欧米から来る人だっていますし、来る人の教育レベルも千差万別ですから、そもそも移民という言葉で一括りにしてよいような問題ではありません。
そのことがわかっただけでも収穫かなと思います。ただ、グローバル化する社会ですから、異なる国の人が同じ場所に住むようになるのは世の趨勢だと思います。だったら反対するよりも共生するための方策を考える方が建設的かなと感じました。
なお、本書が巻末に挙げる参考文献はすべて欧文のものなのですが、一点だけ邦訳のあるものがあり、それがあたしの勤務先から出ている『移民の政治経済学』でした。是非とも併読していただきたいものです。