ウクライナ戦争における中国の対ロシア戦略 世界はどう変わるのか

ウクライナ戦争における中国の対ロシア戦略
世界はどう変わるのか

遠藤誉 著

習近平はプーチンのウクライナ軍事侵攻には反対だ。なぜなら攻撃の口実がウクライナにいる少数民族(ロシア人)の虐待で、その独立を認めたからだ。これは中国のウイグルなどの少数民族の独立を認めることに相当し賛同できない。しかしアメリカから制裁を受けている国同士として経済的には協力していく。これを筆者は【軍冷経熱】という言葉で表している。ロシアが豊富なエネルギー資源を持っていることも【経熱】の理由だ。ロシアがSWIFT制裁を受けていることをチャンスと捉え、習近平は人民元による脱ドル経済圏を形成しようとしている。中国はEUともウクライナとも仲良くしていたい。一方、ウクライナは本来、中立を目指していた。それを崩したのは2009年当時のバイデン副大統領だ。「ウクライナがNATOに加盟すれば、アメリカは強くウクライナを支持する」と甘い罠をしかけ、一方では狂気のプーチンに「ウクライナが戦争になっても米軍は介入しない」と告げて、軍事攻撃に誘い込んだ。第二次世界大戦以降のアメリカの戦争ビジネスの正体を正視しない限り、人類は永遠に戦争から逃れることはできない。

2022年4月19日

郊外のフェアリーテール キャサリン・マンスフィールド短篇集

郊外のフェアリーテール
キャサリン・マンスフィールド短篇集

キャサリン・マンスフィールド 著/西崎憲 編訳

ニュージーランドに生まれたマンスフィールドは、ヨーロッパに暮らす人々の優雅な幸福を活写する。同時に日常の翳に見え隠れする、死、階級差、裏切り、別離なども、彼女の眼は射抜いていく。小さなお菓子のような短篇には、毒や皮肉も混ざっていて、人間社会の普遍を描く。

2022年4月15日

編集者とタブレット

編集者とタブレット

ポール・フルネル 著/高橋啓 訳

原稿の束をかかえて帰る週末はもう終わった。タブレットにはいった原稿をもって家に帰るのだ。美味しいビストロで著者とランチをとりながらの打ち合わせももう終わりだ。ワインよりビールかコーラの若者中心で、店で打ち合わせをするとしてもスシ・レストランといった選択。古きよき時代の編集者ロベール・デュボワの進む道は ? 変わりゆく出版界をひょうひょうと描いた、シニカルで軽やかな傑作。

2022年4月13日

漢とは何か

漢とは何か

岡田和一郎、永田拓治 編

本書は、世界史的視野の中で再検討が迫られる漢王朝のイメージを、前漢から唐までの時間軸と、中国を中心とする空間軸から把握することを目的とする。漢王朝は中国史上のモデル・規範とされた点において、ヨーロッパにおける古代ローマと並び称される存在であるが、後世における漢王朝像を解明しなければ、なぜ中国史上で漢王朝がモデルとなったのかを知ることができない。本書では、各時代における漢王朝像を検討することで、中国史上において漢王朝がどのように認識され、規範化されていったのかを明らかにしていく。

2022年4月11日

動物奇譚集

動物奇譚集

ディーノ・ブッツァーティ 著/長野徹 訳

ソ連の畜産学研究所で行われた戦慄の実験を語る「アスカニア・ノヴァの実験」、一匹のネズミに手玉に取られる企業をコミカルに描く「恐るべきルチエッタ」、釣り上げられた奇妙な魚をめぐる怪談「海の魔女」、飼い主とペットの立場が入れ替わったあべこべの世界を舞台に、動物であることの体感をユーモラスに語る「警官の夢」、自然界の逆襲をアイロニカルに表現した「蠅」など、デビュー当時から最晩年に至るまでに書かれた〈動物〉が登場する物語を集め、ブッツァーティの作品世界の重要な側面に光をあてたアンソロジー。未発表作品2篇を含む、全36篇が初邦訳。

2022年4月11日

鎌倉幕府と室町幕府 最新研究でわかった実像

鎌倉幕府と室町幕府
最新研究でわかった実像

山田徹、谷口雄太、木下竜馬、川口成人 著

鎌倉幕府が滅亡したのは偶然が重なり合った結果だった。あるいは室町幕府は応仁の乱ののちも存在感を発揮し続けていた。いずれも、近年の日本史研究で議論されている論点であり、従来の日本史の常識を覆す研究が次々と発表されている。本書では、新進気鋭の中世史研究者たちが、それら最新の学説をまとめて二つの幕府の実像を明らかにする。巻末には、どちらの幕府が強かったかを議論する執筆者の座談会を収録。中世史ブームに一石を投じる、すべての歴史愛好家注目の一冊。

2022年4月11日

カラー版 地形と地理でわかる神社仏閣の謎

カラー版 地形と地理でわかる神社仏閣の謎

古川順弘、青木康 著

なぜ、出雲大社は海辺に建てられたのか。なぜ、空海は高野山を密教の根本道場の地に選んだのか。なぜ、日光に家康を祀る東照宮が建てられたのか。全国の有名神社仏閣のルーツや成り立ちの秘密を、「地形」や「地理」の観点から迫り、秘められた信仰と歴史の謎を解き明かす。豊富なカラー地図・地形図つきで解説します。

2022年4月11日

疾風怒濤精神分析入門 ジャック・ラカン的生き方のススメ

疾風怒濤精神分析入門
ジャック・ラカン的生き方のススメ

片岡一竹 著

精神分析の本質は病理的次元でなく倫理的な次元にある。そこでは病いに陥った人間が問題ではなく各人の生き方が問題とされる。精神分析を通して身体症状さえその多くが倫理的な意味をもっていることがわかる。哲学や思想や宗教と親和性のある精神分析の本質を、自らの経験をもとに分かりやすく書き下ろす。難解であるという定説を覆し不幸な受け入れられ方をした日本のラカン理解に楔を打ち込む一冊。

2022年4月11日

現代思想入門

現代思想入門

千葉雅也 著

デリダ、ドゥルーズ、フーコー、ラカン、メイヤスー……複雑な世界の現実を高解像度で捉え、人生をハックする、「現代思想」のパースペクティブ

2022年4月11日

横山光輝で読む三国志

横山光輝で読む三国志

渡邉義浩 著/横山光輝 イラスト

横山『三国志』を読み進めながら、吉川英治から湖南文山、羅貫中、陳寿までの『三国志』の独自性とその魅力を楽しく徹底解明。これまで誰も書くことのできなかった感動‼の“三国志”。連載開始50周年!! 横山「三国志」の名場面116ページ、著者撮影の三国志ゆかりの地写真など54点掲載。名場面もゆかりの地写真も、そして図版もすべて著者の心のこもった名文キャプション付き。

2022年4月11日