東京23区×格差と階級
橋本健二 著
田園調布や六本木ヒルズ、山谷地区やシャッター通り、ホームレスが住む公園まで。東京23区内をほんの数キロ歩くだけで、その格差の宇宙が体感できてしまう。東京は、世界的にみて、もっとも豊かな人々と、もっとも貧しい人々が住む「階級都市」だ。そんな23区の姿を、格差に関するさまざまなデータをもとに詳細に分析。その実態を明らかにするとともに、「階級都市」が潜む危うさを、どう克服すればいいのかについても考えていく。
橋本健二 著
田園調布や六本木ヒルズ、山谷地区やシャッター通り、ホームレスが住む公園まで。東京23区内をほんの数キロ歩くだけで、その格差の宇宙が体感できてしまう。東京は、世界的にみて、もっとも豊かな人々と、もっとも貧しい人々が住む「階級都市」だ。そんな23区の姿を、格差に関するさまざまなデータをもとに詳細に分析。その実態を明らかにするとともに、「階級都市」が潜む危うさを、どう克服すればいいのかについても考えていく。
本田済 著
哲学的であって通俗的、神秘的であって合理的。陰と陽による二元論で世界を把握しようとする思考様式が、先秦から清朝に至るまでの哲学、世界観、歴史観を貫いていることを示す、碩学による無二の思想史。易を知ることは、「中国的思考」の本質を理解することである。
藤井達夫 著
世界中をポピュリズムが席捲する中、わたしたちの民主主義はどこへ向かうのか。人々は政党や議会には期待せず、時に自らの自由の制限もいとわずにトップの強いリーダーシップを望むようになった。著者は古典から最先端の政治理論まで駆使し、選挙と政党を基盤にした「代表制」と民主主義とはイコールではないこと、現在の社会は「代表制」が機能するための条件を完全に失ってしまったことを明らかにし、一方で、中国統治モデルの可能性と限界も検討する。民主主義を再生させるヒントはここにある。
宝樹 著/稲村文吾、阿井幸作 訳
突然の事故をきっかけに、俺は人生のあらゆる瞬間に意識を移すことができるようになった。俺が叶えたいことはたったひとつ、子供のころに病院で出会った運命の少女のことだけだ……。自在に時を飛ぶ“時間の王”となった主人公の冒険と苦難を描く表題作、古代の蜀で、謎の女により不老不死にされた王が悠久の時をめぐる「成都往事」、店の名誉を守るため、三国時代の魏の曹操にラーメンを食べさせようとタイムトラベルした一行の奮闘を描く「三国献麺記」など、時間SFテーマの全七篇を収録。中国SFの超新星にして時間SFの名手が贈る、新時代の超絶エンタテイメント短篇集。
辻本雅史 著
長い戦乱をへて平和がもたらされた近世とは、世代から世代へと〈知〉を文字によって学び伝えてゆく時代の到来であり、そうした「教育社会」こそが、個性豊かな思想家を生みだした。朱子学から、山崎闇斎、伊藤仁斎、荻生徂徠、貝原益軒、心学、そして国学まで、〈学び〉と〈メディア〉の視点から広くみわたす江戸思想史入門。
呉座勇一 著
日本史を変えた「鎌倉殿」と「執権」という、2人の政治家――。源平合戦から承久の乱まで、武士中心の社会は、いかにして生まれたか? 朝廷と幕府の関係が劇的に転換する日本史上の画期を描き出す!
濱野ちひろ 著
犬や馬をパートナーとする動物性愛者「ズー」。大型犬を「僕の妻だよ」と紹介する男性。七匹のねずみと「群れ」となって生活する男性。馬に恋する男性。彼らはときに動物とセックスし、深い愛情を持って生活する。そんなズーたちと寝食をともにしながら、自身の性暴力体験を背景に、人間にとって愛とは何か、暴力とは何か考察を重ねる。人間の深淵に迫る、第17回開高健ノンフィクション賞受賞作。
劉慈欣 著/大森望、泊功、齊藤正高 訳
円周率の中に不老不死の秘密がある――10万桁まで円周率を求めよという秦の始皇帝の命を受け、荊軻(けいか)は300万の兵を借りて前代未聞の人列計算機を起動した! 第50回星雲賞に輝く「円」。麻薬密輸のために驚愕の秘密兵器を投入するデビュー短篇「鯨歌」。貧しい村で子どもたちの教育に人生を捧げてきた教師の“最後の授業”が信じられない結果をもたらす「郷村教師」。漢詩に魅せられた超高度な異星種属が、李白を超えるべく、あまりにも壮大なプロジェクトを立ち上げる「詩雲」。その他、もうひとつの五輪を描く「栄光と夢」、少女の夢が世界を変える「円円のシャボン玉」など、全13篇。中国SF界の至宝・劉慈欣の精髄を集める、日本初の短篇集。
柿沼陽平 著
始皇帝、項羽と劉邦、武帝ら英雄が活躍した中国の秦漢時代。今から二千年前の人々は毎日朝から晩まで、どんな日常生活を送っていたのだろう? 気鋭の中国史家が史料を読み込み、考古学も参照しながら、服装、食事から宴会、セックス、子育ての様子までその実像を丸裸に。口臭にうるさく、女性たちはイケメンに熱狂し、酒に溺れ、貪欲に性を愉しみ……驚きに満ちながら、現代の我々とも通じる古代人の姿を知れば、歴史がますます愉しくなる。
末木剛博 著
「東洋思想のなかに論理がどのような形で存在しているか、つまり、東洋思想がもつ合理性と不合理性と非合理性とがどのように関係しているか」。インド仏教、中国仏教、中国古典に形式論理を見いだすとともに、西洋思想とは異なる、非自我的な「楕円思考」を東洋の合理思想の根幹として明らかにする。