一握の塵
イーヴリン・ウォー 著/小山太一 訳
先祖代々の屋敷を愛する夫をよそに、田舎暮らしに退屈した妻は年下の愛人に走り、結婚生活の破綻は思いもよらぬ展開へ。英国上流階級の社交喜劇に侵入する一抹の恐怖。
イーヴリン・ウォー 著/小山太一 訳
先祖代々の屋敷を愛する夫をよそに、田舎暮らしに退屈した妻は年下の愛人に走り、結婚生活の破綻は思いもよらぬ展開へ。英国上流階級の社交喜劇に侵入する一抹の恐怖。
ロジェ・マルタン・デュ・ガール 著/山内義雄 訳/野崎歓 解説
前巻「少年園」からおよそ5年。ジャックは兄アントワーヌと親友ダニエルらとともにエコル・ノルマル(高等師範学校)の合格発表を待っている。ジャックは見事な成績で合格を果たすが、実感がわかず、自らの進路に確信がもてない。オペラ座界隈の酒場で合格祝いの席が設けられ、こうした店に不慣れなジャックは落ち着かず、かたやダニエルは新入りの若い娘リネットに目をつける。
朱和之 著/前野清太朗 訳
台湾出身の音楽家・江文也をモデルにした音楽小説。東京で声楽家、作曲家として活躍し、波乱万丈の人生を送った。戦前から戦後にかけて東アジアをかけめぐった芸術家たちの境遇や葛藤、置かれた状況を等身大に描く。
范曄 著/李賢 注/渡邉義浩 訳
大好評「後漢書」シリーズ第11巻は「列伝」の7巻目。皇甫嵩が黄巾の戦いを平定したのち、群雄割拠の後漢は、袁紹が官渡の戦いで曹操に敗北し終焉へと突き進む。後漢を事実上滅ぼした董卓は、『三国志』よりも、さらに悪が強調される。
峯田淳 著
「体重が500グラムも減っている」――獣医師は猫の500グラムは人間にすると10倍の5キロ、とも言った。勧められた検査の結果、10年連れ添った愛猫はガンと判明する。無我夢中で過ごした闘病47日間、その間に胸をよぎった出会いの思い出、孤独な少年期にそばにいてくれたかつての飼い猫のこと、そして考えた猫という存在の意味。言葉はなくても大事な何かを教えてもらえた、そんな「猫のいる人生」。
ミランダ・ジュライ 著/岸本佐知子 訳
アーチストとして成功し、ハンサムな夫と可愛い子とともに暮らす45歳のわたし。新たな自分に出会うための単独ドライブ旅行をきっかけに、人生が思わぬ方向に転がりだす。はたして自由を目指す旅路の先に見えたものとは――。中年期の魂のジェットコースターを描き切り、全米図書賞ファイナリストにも輝いた著者最高傑作。
渡辺尚志 著
江戸時代、税の中核は年貢だった。大名領が石高で表されるように、年貢は社会全体のありようまで規定していた。だが、その実体はあまり知られていない。検地によって面積と地味を定め、毎年の検見で作柄を調査し、負担額が決まる。いつ払うか、貨幣で払うか現物で払うか、どこに納めるか等にも細かな規程があった。一方で領主・百姓双方の思惑によって丁々発止の交渉が繰り返された。年貢の成立から終焉までを巨細に解説する。
水谷千秋 著
第25代武烈天皇の崩御後、即位したのは、北陸に本拠をもち「第十五代応神天皇五世孫」を称する人物だった。この人物、継体天皇は本当にそれまでの王家の血を引いていたのか――。なぜ、奈良盆地ではなく淀川水系で即位したのか――。謎多き大王である継体天皇を新しい視点で描いた『謎の大王 継体天皇』。著者が最新の研究を踏まえた決定版を世に送る。
片山杜秀 著
敗戦後の日本の最大の課題は「安全保障」だった。東西冷戦のなか、軍備放棄、平和憲法に始まり、講和条約、安保闘争、核武装論、そしてアメリカとの対峙――。最高の知性たちが戦わせた白熱の論議から、いまに通じる論点を取り上げる。緊迫度を増す現代にこそ読み返したい「日本人の選択」。