風の神のいたずら

風の神のいたずら

朱和之 著/前野清太朗 訳

台湾出身の音楽家・江文也をモデルにした音楽小説。東京で声楽家、作曲家として活躍し、波乱万丈の人生を送った。戦前から戦後にかけて東アジアをかけめぐった芸術家たちの境遇や葛藤、置かれた状況を等身大に描く。

2026年9月3日

後漢書 列伝[七]

後漢書 列伝[七]

范曄 著/李賢 注/渡邉義浩 訳

大好評「後漢書」シリーズ第11巻は「列伝」の7巻目。皇甫嵩が黄巾の戦いを平定したのち、群雄割拠の後漢は、袁紹が官渡の戦いで曹操に敗北し終焉へと突き進む。後漢を事実上滅ぼした董卓は、『三国志』よりも、さらに悪が強調される。

2026年8月30日

猫のいる人生

猫のいる人生

峯田淳 著

「体重が500グラムも減っている」――獣医師は猫の500グラムは人間にすると10倍の5キロ、とも言った。勧められた検査の結果、10年連れ添った愛猫はガンと判明する。無我夢中で過ごした闘病47日間、その間に胸をよぎった出会いの思い出、孤独な少年期にそばにいてくれたかつての飼い猫のこと、そして考えた猫という存在の意味。言葉はなくても大事な何かを教えてもらえた、そんな「猫のいる人生」。

2026年8月30日

はいつくばって

はいつくばって

ミランダ・ジュライ 著/岸本佐知子 訳

アーチストとして成功し、ハンサムな夫と可愛い子とともに暮らす45歳のわたし。新たな自分に出会うための単独ドライブ旅行をきっかけに、人生が思わぬ方向に転がりだす。はたして自由を目指す旅路の先に見えたものとは――。中年期の魂のジェットコースターを描き切り、全米図書賞ファイナリストにも輝いた著者最高傑作。

2026年8月29日

年貢 せめぎ合う江戸時代の領主と百姓

年貢
せめぎ合う江戸時代の領主と百姓

渡辺尚志 著

江戸時代、税の中核は年貢だった。大名領が石高で表されるように、年貢は社会全体のありようまで規定していた。だが、その実体はあまり知られていない。検地によって面積と地味を定め、毎年の検見で作柄を調査し、負担額が決まる。いつ払うか、貨幣で払うか現物で払うか、どこに納めるか等にも細かな規程があった。一方で領主・百姓双方の思惑によって丁々発止の交渉が繰り返された。年貢の成立から終焉までを巨細に解説する。

2026年8月29日

増補決定版 謎の大王継体天皇

増補決定版 謎の大王継体天皇

水谷千秋 著

第25代武烈天皇の崩御後、即位したのは、北陸に本拠をもち「第十五代応神天皇五世孫」を称する人物だった。この人物、継体天皇は本当にそれまでの王家の血を引いていたのか――。なぜ、奈良盆地ではなく淀川水系で即位したのか――。謎多き大王である継体天皇を新しい視点で描いた『謎の大王 継体天皇』。著者が最新の研究を踏まえた決定版を世に送る。

2026年8月24日

大論争 この国の守り方 戦後日本の戦争論

大論争 この国の守り方
戦後日本の戦争論

片山杜秀 著

敗戦後の日本の最大の課題は「安全保障」だった。東西冷戦のなか、軍備放棄、平和憲法に始まり、講和条約、安保闘争、核武装論、そしてアメリカとの対峙――。最高の知性たちが戦わせた白熱の論議から、いまに通じる論点を取り上げる。緊迫度を増す現代にこそ読み返したい「日本人の選択」。

2026年8月24日

世界をつくった奴隷の歴史

世界をつくった奴隷の歴史

布留川正博 著

アフリカから一二〇〇万もの黒人が強制連行され売買された大西洋奴隷貿易。ほかにも古代ローマ、イスラーム世界、ブラジルやアメリカ、中国、そして日本を含め、あらゆる文明において奴隷制が存在した。歴史上、奴隷制は一八八八年を最後に廃止されたが、今でも多くの地域に自由を奪われた人々がいる。世界史は、惨たらしい扱いを受けた貧しい奴隷たちの歴史と共に形づくられてきた。強制労働、虐待、性的搾取――隠された支配と抵抗の痕跡を辿り、いまなお続く人類史の欺瞞を暴く。

2026年8月24日

イギリス帝国 支配と残影

イギリス帝国
支配と残影

木畑洋一 著

「陽の沈まぬ帝国」と呼ばれた、史上最大の植民地支配国イギリス。政治・経済の覇権国として現代世界に与えたその影響は計り知れない。前史となる北米大陸への植民からブレグジット、ガザ戦争までを射程に、統治に用いられる暴力の系譜、中心-周縁の非対称的な支配構造、帝国解体後なお各地に残り続けるその影を描ききる。

2026年8月24日

漢字と音読みの謎を解く 呉音・漢音・唐音の奥深い世界

漢字と音読みの謎を解く
呉音・漢音・唐音の奥深い世界

中澤信幸 著

中国語に由来する、日本の漢字の音読み。たとえば「行」という字にはコウ、ギョウ、アンと読み方が三種類もある。なぜこんなに複雑なのか――。遣唐使がもたらした漢音、仏教用語に多い呉音、同じ仏教でも禅宗にまつわる唐音。これらの音が日本に伝来した時代や経路、定着した経緯を、音韻史の専門家がわかりやすく解説。現在の体系ができあがった歴史的背景を明らかにする。ややこしくて面白い、音読みの世界への招待。

2026年8月23日