公と私

公と私

溝口雄三 著

中国における「公」と「私」は、日本語における「オホヤケ」と「ワタクシ」と同じものを指すのか――。社会における基本的な二つの位相や領域、政治的な場面における基本的な二つの態度は、中国と日本でいかに異なっているのかを、古代中国から近代にいたる、言葉の歴史を辿ることで、「公共性」をめぐる議論に一石を投じる。

2026年6月14日

フォークランド戦争

フォークランド戦争

北川敬三 著

台湾有事が予測されるなか、フォークランド戦争が注目を集めつつある。この戦争は第二次世界大戦後、唯一の陸海空全ての次元で戦われた総合的な近代戦であり、仮に台湾で開戦されれば似たような作戦が展開されると想定されているからである。そこで、フォークランド戦争を政略、戦略、作戦、戦術、術科/技術の五つのレベルで分析し、それらを作戦術で結びつけて考察。なぜ戦争が起き、勝敗が分かれたのかを立体的に描き出し、そこから我々が何を学ぶべきかを導き出す迫真の戦記。

2026年6月12日

科学否定論はなぜ人をひきつけるのか 地球平面説から反ワクチンまで

科学否定論はなぜ人をひきつけるのか
地球平面説から反ワクチンまで

松村一志 著

地球平面説、気候変動否定論、ホロコースト否定論、反ワクチン運動など、科学や歴史の通説を真っ向から退け、専門家を疑う陰謀論が世界中に広がっている。「真理」や「正しさ」を下支えする制度を根底から突き崩す科学否定論。荒唐無稽に思えるが、その主張には「エビデンス」があり、反駁するのは意外にも難しい。真実を求める人々がなぜ否定論にのめり込んでしまうのか。現代社会に渦巻く不安や不信感の正体とは何か。その背景を読み解き、いま大きく揺らぐ私たちの知の土台を考える。

2026年6月12日

噓で満ちていく社会 データで読み解くフェイク時代の構造

噓で満ちていく社会
データで読み解くフェイク時代の構造

山口真一 著

AIの進歩によって、映像、音声、文章のフェイクはますます自然で巧妙になっている。もはやフェイク情報は、特別な誰かだけが騙されるものではない。誰もが受け取り、信じ、そして知らぬ間に広めてしまう可能性がある。データと実例をもとに、フェイク情報が社会に広がるメカニズムと、AI時代に必要な情報との向き合い方を明らかにする一冊。

2026年6月12日

太平記史観 日本人の歴史認識を支配した物語

太平記史観
日本人の歴史認識を支配した物語

谷口雄太 著

『太平記』。それは武士像はじめ、日本人の歴史認識を縛ってきた物語である。新田義貞と足利尊氏は同格?→違う。新田が明確に格下両氏は別の一族?→誤り。実は同じ一門。中世から現代まで、数多の作品の種本になり続ける『太平記』。武士像はじめ、実は日本人の歴史認識を縛ってきた物語である。その虚実に加え、「史観」の影響力を気鋭が最新研究で暴く!

2026年6月12日

軍師の日本史

軍師の日本史

呉座勇一 著

軍師はいなかった! 実際の黒田官兵衛は現地指揮官、本多正信は行政官僚、山本勘助は足軽大将クラス。現在の人物像はいつ生まれたのか? 最新研究の実像に加え、虚像の変遷から日本人の理想像の特徴まで暴く画期的論考!

2026年6月11日

ロングアイランド

ロングアイランド

コルム・トビーン 著/栩木伸明 訳

物語のはじまりは1976年のロングアイランド。アイリーシュは夫のトニー、十代の娘、息子とともに新興住宅地で暮らしている。ある日のこと、見知らぬ男が彼女を訪ねてきて、平穏な日々に激震をもたらす。トニーがその男の妻を妊娠させたので、赤ん坊が生まれたら連れてくるというのだ。「留守なら、玄関先に置いて帰るからそう思え」と。赤ん坊の姿を絶対に見たくない、と夫に宣言したアイリーシュは、その夏80歳の誕生日を迎える母親に会うために、アイルランドへの帰郷を決める。姉が急逝したあの夏以来、じつに25年ぶりの帰郷である。

2026年6月8日

黄金の軍鶏

黄金の軍鶏

フアン・ルルフォ 著/杉山晃 訳

ガルシア=マルケスをはじめ数多の作家に影響を与えたラテンアメリカ文学ブームの先駆者にして、メキシコの国民的作家フアン・ルルフォ。デビュー作『燃える平原』、不朽の名作『ペドロ・パラモ』に続く、その文学的終着点が、本邦初訳でついに登場。

2026年6月4日

継体天皇 六世紀に現れた世襲王権の「始祖王」

継体天皇
六世紀に現れた世襲王権の「始祖王」

河内春人 著

5世紀以前、複数の王族集団から適格者が即位していた大王。だが6世紀初頭、北陸からヤマト王権の有力豪族の招聘によって、王権との血縁が不確かな継体天皇が即位する。彼はどのような背景を持ち、なぜ即位できたのか。あるいは新王朝だったのか――。王位継承後、朝鮮半島の新羅、九州の国造磐井など敵対勢力と向き合い、反乱を収め権威を確立していく。血統重視の世襲による天皇家を創った「始祖王」継体天皇と、6世紀の倭の実態を描く。

2026年5月23日

アーリア思想史

アーリア思想史

青木健 著

「西洋哲学史」「インド思想史」「中国思想史」……これらを題した書物は無数にあるのに、なぜ西アジアや中央アジアを冠する思想史はなぜ存在してこなかったのか?

2026年5月23日