週末は中華三昧!

この土日はどちらも新宿でイベントでした。土曜日は既に書きましたが、映画「ブラインド・マッサージ」の上映と、その後の飯塚容さん、豊崎由美さんのトークイベントでした。そして昨日の日曜日、こんどは新宿駅の反対側、西口にあるブックファースト新宿店で、甘耀明さんと東山彰良さんのトークイベントでした。

  

甘耀明さんと言えば、日本では『神秘列車』が既に刊行され、先日には長篇の『鬼殺し(上)』『鬼殺し(下)』が刊行されたばかり、その『鬼殺し』のオビに推薦文を寄せてくださったのが東山彰良さんです。そんなお二人のトークですから、『鬼殺し』を読んだ方も、これから読まれる方も、そして東山さんのファンの方、特に台湾に関心をお持ちの方であれば、間違いなく楽しめるトークになったはずです。

というわけで、あたしも三冊、サインをいただきました。

そしてもちろん東山さんにも、『』と『ありきたりの痛み』にサインをしていただきました。

 

さらに打ち上げでは、訳者の白水紀子さんとも、いろいろ面白くて興味深い台湾の話をいたしました。実に愉しかったですし、早く『鬼殺し』を読み終わらないと、と思った次第です。

東山さんの話の中、台湾の作品にもマジックリアリズム的なものがあり『鬼殺し』もその一つではないかとの指摘、あたしは頭の中では昨年来日した閻連科さんの神実主義を思い出していました。閻連科さんは講演の中で注目している作家として台湾では甘耀明さんを挙げていました。閻連科さんの作品と甘耀明さんの作品、どちらも荒唐無稽な面がありつつも、鋭く社会をえぐっているところが共通するのではないか、そんなことを考えていました。