これからの大学について考えるなら

書店店頭に並んでいました。

「週刊 東洋経済」の増刊『本当に強い大学2017』です。やはり2018年問題を控え、大学の生き残りは深刻なようです。

また安倍首相が経団連創立70周年記念パーティーでしたあいさつの中で、やはり地方大学の許可について触れていたそうです。国を挙げて大学問題に取り組むつもりなのでしょうか?

でしたら、手始めに首相みずからが『消えゆく「限界大学」』などを読んだら如何でしょう? あたしはそう思います。

そんな本はありません!

中公新書の『応仁の乱』が人気です。いまだに売れ続けているようです。本屋へ行くとたくさん並んでいます。

 

ところが、そのすぐそばに『マンガで読む応仁の乱』という文庫本が並んでいるのを見つけました。「応仁の乱が人気なので、すぐにこういう二匹目のドジョウ狙いの本が出てきたか」と思ってよく見ると、作者はなんと石ノ森章太郎です。

いや、石ノ森章太郎はとっくの昔に亡くなっているはず、今回のブームに乗って新作なんて書けるわけがありません。と思って手に取って見ると、なんとそれは中公文庫版の「マンガ日本の歴史」の第22巻、『王法・仏法の破滅-応仁の乱』でした。もちろん作画は石ノ森章太郎です。なんのことはない、もともとあった文庫に、ほぼカバーと同じ大きさの帯を掛けただけなのです。

ズルい、と言うよりは、ウマい、という感じですね。でも、パッと見たお客様がその場では買わずに他のお店に行って買おうと思い、「文庫サイズで、マンガで読む応仁の乱ってありますか?」と聞いても、そんな本ありません。検索しても出て来ないのではないでしょうか?

しかし、面白いもので、中央公論新社のウェブサイトで同書を検索すると、上のような画像が現われますが、アマゾンで検索すると上のようにほぼカバーと同じ大きさの「オビ」が掛かった画像が表示されます。