新宿のフェア、2件

現在、東京の新宿駅を挟んで東西にある書店で、こんなフェアを開催中です。

まずは上の写真。ブックファースト新宿店の「書物復権」フェア。

「書物復権」とは人文系の出版社が集まって共同で復刊事業を進めている取り組みで、今年はなんと20年目。ということで、こちらブックファースト新宿店では20周年フェアということで、かなり大きなスペースで展開していただいております。

お店の方の話では、かなり売れ行きも好調だそうで、それを受け、ブックファースト青葉台店でも、新宿店に引き続いて「書物復権」フェアを開催することになったそうです。嬉しいことです。

続いては、昨日もご紹介した紀伊國屋書店新宿本店の《エクス・リブリス》フェア。

なんと、フェア用の小冊子がすっかりなくなっていました。これはすぐに補充しないと! にゃわら版も残り少なくなってきましたので、これも併せて補充ですね。

で、昨日の写真と比べると、少し本が減っているような気もします。やはり売れているのですね。これまた嬉しいことです。

  

ちなみに、《エクス・リブリス》を揃えたいのであれば、いま現在ではたぶん新宿本店が一番揃っていると思います。版元品切れ状態の『ジーザス・サン』『イエメンで鮭釣りを』『ブエノスアイレス食堂』も店頭で見つかるかもしれません。

 

ちなみに《エクス・リブリス》版の『通話』は既にないので、これについては《ボラーニョ・コレクション》版の『通話[改訳]』を展示しています。

新時代の台湾とは?

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実は、ガイブンは売れている?

このダイアリーでも何度も書いていますが、海外文学は売れない、と世間では言われています。全く売れていないのかと問われると、海外文学を刊行している出版社の人間としては「そんなことはありません、売れてるものだってありますよ」と反論したくなります。ただ、この反論のセリフ自体が既に「あまり売れているわけではないみたい」という感じがにじみ出てしまっているかもしれません。

ただ、それを言ったら、日本文学(古典文学とか近代文学ではなく現代作家の作品という意味)だって、村上春樹や東野圭吾など、売れるのは一握りの作家の作品ばかり、あとは又吉とか、メディアで話題になったものくらい。ほとんどの作品は初版で終わっているはずです。コミックだって、やはり売れているのは一部の作品です。作品それぞれに熱狂的なファンが付いているので、ある程度は売れるのでしょうが、それを越えて広がっているのかと言えば、それこそワンピースとか進撃の巨人とか、これまた一握りの作品だけではないでしょうか?

もちろん、同じ初版で終わっていると言っても、海外文学と現代作家やコミックとでは初版の部数が桁違いですから、冊数にしろ金額にしろ、やはり「海外文学は売れない」というセリフは正しいと言わざるをえません。

だから、書店では売れる売り場を作ろうとしたら、売れないジャンルを削るわけで、専門書のようにジャンルごと削られてしまうときもありますが、文芸書のコーナーで言えば、海外文学というのはいつだってリストラの最有力候補です。実際削られています。書店店頭から海外文学のコーナーは加速度的に減っています。辛うじて気を吐いているのはミステリーとファンタジーでしょうか。

しかし、売れないから書店店頭での棚こそ減っているものの、海外文学ファンが減っているのかと言われると、あたしはそうは感じません。むしろ海外文学を読みたいという熱い読者は爆発的に増えてはいないけれど、微増はしているのではないかと思います。

その理由は何故かと言われると、やはり面白い作品が翻訳紹介されているからではないでしょうか。お金と時間に限りがあるので、あたしもすべてを読めるわけではないですし、情報として知っているわけでもありません。でも時間とお金があったら読みたいと思わせる海外文学作品が両手両足では足りないくらいあります。恐らく、あたしみたいなガイブンファンは多いのではないでしょうか?

その結果どうなるか。多くの書店が海外文学の棚を縮小する中、しっかりと売り場を維持している書店、いわゆる「ガイブンに強い店」にファンが集中するのです。そういう店では「売れないガイブン」という言葉を尻目に、入荷初日から売れます。数日で二桁の売り上げ部数になるお店もあります。結局、「ここへ来ればガイブンが揃っている」ということでお客さんが集中するのでしょう。

そんなお店の一つが、紀伊國屋書店新宿本店です。まあ、ガイブンに限らず、ほとんどのジャンルで日本一の本屋だとは思いますが……(汗)

既にお伝えしていますが、いま同店では《エクス・リブリス》のフェアを開催中です。《エクス・リブリス》だけでなく、《エクス・リブリス・クラシックス》も含めた、在庫のあるものすべてが並んでいる大がかりなフェアです。

実は、新宿本店では数年前に、新潮社のクレストブックスとのコラボフェアをやらせてもらっています。お店としても「クレストブックスだけ、エクス・リブリスだけではつまらない」と考えての同時開催だったのですが、こういう取り組みもありだと思いますし、ガイブンファンには嬉しいところです。

白水社としては、大手の新潮社、クレストブックスと一緒にやらせていただくなんて畏れ多い、という気持ちも多分にあるのですが、両シリーズのコンセプトが微妙に異なるので、やはり読者には楽しいフェアになったのではないかと思います。

で、両シリーズと言いましたが、海外文学で、まもなく、また一つ、新しいシリーズが始まるようです。国書刊行会から《ドーキー・アーカイヴ》全10巻が刊行スタートです。店頭に小冊子が置いてあったのでもらってきました。

なかなか面白そうなシリーズです。どれも読みたくなります。となると、来年あたり、国書のシリーズのラインナップが揃ってきたら、クレストブックス、エクス・リブリスと三つのシリーズで合同フェアができますかね?

ちなみに、新潮クレストブックスはサイトの説明では、

海外の自伝、小説、エッセイなどジャンルを問わず、もっとも優れた豊かな作品を紹介するシリーズ

とあります。白水社のエクス・リブリスは、

独創的な世界の文学を厳選して贈るシリーズ

というコンセプトです。そして国書刊行会のドーキー・アーカイヴ

知られざる傑作、埋もれた異色作を、幻想・奇想・怪奇・ホラー・SF・ミステリ・自伝・エンターテインメント等ジャンル問わず、年代問わず本邦初訳作品を中心に紹介する、新海外文学シリーズ

なんだそうです。

生涯未婚率

生涯未婚率とは、生命保険文化センターのサイトによると

生涯未婚率というのは、「45~49歳」と「50~54歳」未婚率の平均値から、「50歳時」の未婚率(結婚したことがない人の割合)を算出したものです。生涯を通して未婚である人の割合を示すものではありません。

ただし50歳で未婚の人は、将来的にも結婚する予定がないと考えることもできることから、生涯独身でいる人がどのくらいいるかを示す統計指標として使われます。

とあります。まあ、あえて調べなくとも、最近はテレビなどでもしょっちゅう聞かれる言葉ですので、意味はほとんどの方が正確ではなくとも知っていると思います。つまりは「50歳の時に結婚していなかったら一生結婚できない」ってことでしょ、なんて開き直ってしまいそうですが、これ、案外実感です。

かつて、あたしが大学院(修士)を出て社会人になったころ、既に若者の晩婚化は言われていましたが、それでも男性だって30歳までには結婚するもの、という常識とまでは言わなくとも、そんな社会の空気がありました。もちろん、女性の社会進出も進んでいましたから、結婚までの腰掛け、といった見方も薄れてはいましたが、それでも女性だって20代後半にはゴールインする、という感じが漂っていたように記憶しています。

いや、この記憶、曖昧です。まるっきり正確ではありません。

だって、あたしが当事者になったことがないので、そんな感じもどんな感じもまるでわからないのですから。それに、ほとんど友達らしい友達もいないあたしは結婚式に呼ばれることもほとんどなかったので、周囲が結婚ラッシュ、という時期もわからず今に至る、という具合です。

でもまあ、少なくとも現在ほどの晩婚化にはなっていなかったことだけは確かです。

で、あたしです。

この歳まで恋人がいたことがないので、「そろそろけじめをつけなければ」という思いに囚われたことはありません。20代後半というか20代は、体を悪くした父の介護でほぼ潰れてしまいました。最後の段階でははほぼ入院状態でしたが、いわゆるボケなので、体に病気があるわけでもなく、なかなか入院はさせてもらえません。なまじ体が動きますし年寄りと言うほどの年齢にもなっていなかったので、かなり厄介な障害者でした、父は。それを母と二人、5年以上、介護していたわけですから、恋愛や結婚どころではありません。

ただ、父が病気になっていなかったら恋人が出来たのか、と問われると、自信を持って「それはない」と断言できます。あたしが適齢期に恋人もできなければ結婚もできなかったのは父のせいではありません。むしろ逆で、できないことの言い訳に父を利用していた、と言えるかもしれません。

さて、それから時が過ぎ、かつては「50歳で結婚できていないからって、一生結婚できないとは限らないのでは?」と漠然と思っていたあたしですが、50が視界に入ってきた昨今、「いや、確かに50歳で結婚していなかったら、ほぼ間違いなくそのまま独身人生を歩むことになるな」というのが実感として理解できます。現にあたしがそうですから。

まさか、いまさら結婚して子作り子育てなんて無理でしょう? そもそも、高齢出産も可能になったとは言え、子供を作ろうと考えると、相当な年の差婚になりますが、そんなあたしを選んでくれる若い人がいるとは思えません。かといって、子供を持たない結婚なんて、あたしの場合、考えられません。やはり結婚するからには子供が欲しいと思います。

というわけで、可能性としては子持ちバツイチの人との結婚が一番高いと思うわけです。「えっ、自分の子供じゃなくてもいいの?」という疑問を持たれるかもしれませんが、確かに上の言葉と矛盾している感じもしますが、そこはあまりこだわっていません。あくまで子供が好きだということです。ちなみに、バツイチではなく、バツ2でもバツ3でも構わないのですが、さすがにそこまで離婚が多いと、やはりどこか問題があるのかな、という気もしてしまいます。

ただ、それを言うなら、たとえ複数離婚をしていても、裏を返せば複数結婚できたということ。つまり、しっかり誰かに愛されたということでしょう。あたしみたいに一回も結婚できない人間よりははるかにマシなのではないか、とも思います。

というわけで、リミットまであと少し!

振り返って昨日の夕刊から

朝日新聞は自宅で講読しているので簡単に写真が撮れますが、それ以外の新聞は会社に行かないと見られません。が、今日は別件があって会社にちょっと行って来たので、他紙の状況を確認してみました。

まずは日本経済新聞。夕刊一面にカラー写真入りです。

続いて読売新聞。こちらも夕刊の一面、カラー写真も。

毎日新聞は一面ではなく、中面で伝えていますが、写真はモノクロでした。

中国のメディア事情

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2016年5月21日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

記事は最高の広告?

昨日、台湾の新総統就任式が行なわれ、夕刊にも大きく記事が載っていました。

上の写真は昨日朝日新聞です。夕刊のトップニュースですね。何を語るのか、そして中国共産党がどう反応するのか、興味深いところです。

そんな就任式を受け、今朝の朝刊では紙面の複数箇所で台湾新総統就任のニュースが取り上げられています。

そんな今朝の朝日新聞に、しっかり広告が!

記事と連動する広告、他社の事例を見ていて「こういう広告は効果的だろうなあ」と常々思っていたのですが、少なくとも今朝の朝日新聞を読んでいる読者にはバッチリだったのではないでしょうか?

広告自体はずいぶん前から決まっていましたが、果たして記事の方で蔡英文就任のニュースがどれくらいの大きさで扱われるのかはわかりません。小さなベタ記事ではせっかく出した広告の効果もあるのかないのか。できるだけ大きな記事が出ることを内心期待していたわけですが、これだけ扱ってもらえると、広告も大きさ以上の効果を上げられたのではないでしょうか?

さあ、週明けからの注文殺到(?)に期待です。

来日を機に、ミルハウザー・フェアなどは如何?

いよいよ初来日が迫ったスティーヴン・ミルハウザー。それに間に合うように新刊の『魔法の夜』が明日、配本になります。都内の書店なら明日の夕方、あるいは土曜日には並び始めるところもあると思います。地方の書店だと週明けになってしまうでしょうか。全国一斉発売ではないので、タイムラグはご寛恕ください。

さてその新刊、なにせ、上のようなカワイイ装丁。あたしは既に読みましたが、非常に読みやすい作品であり、ストーリーも面白いです。特に大きな事件が起きるわけではないのですが、なんとも言えない時間の流れ方を感じました。

さて、作家の来日というのはノーベル賞作家でもなければ、それほどニュースになることはありません。せいぜい来日後一週間か二週間くらいのうちに新聞の文化欄や文芸欄で記事が出るくらいでしょうか。出ないかもしれません。

とはいえ、海外文学好きにとっては大きなニュースですし、なかなか著者に接する機会というのはないわけですから、大きな話題ではあります。

で、せっかく来日もする、新刊も出るということで、「ミルハウザー」フェアをやります、という書店がチラホラとあります。ありがたいことです。というわけで、「じゃあ、うちも」と思ってくださった書店の方のために、ミルハウザーの翻訳されている作品を紹介いたします。

まずは単行本から。

 

ある夢想者の肖像』と『ナイフ投げ師』の2点です。

続いて新書、白水Uブックスでは以下の4点です。

 

 

イン・ザ・ペニー・アーケード』『バーナム博物館』『マーティン・ドレスラーの夢』『ナイフ投げ師』となります。本当ならあともう一点、『三つの小さな王国』があったのですが、これは現在品切れとなっています。あしからず。

ただ、少し前までは在庫があったので、書店によっては店頭に残っているところがあるかもしれません。探してみてください。

って、これはお客さん向けのセリフですね。「フェアをしませんか?」というのはあくまで書店の方に対するセリフですから、すみません、文章の対象がゴッチャになってしまいました(汗)。

ちなみにフェアを提案するくらいですから、上に挙げた書籍は在庫はしっかりありますし、各取次の倉庫にも揃えてもらっているはずです。「はずです」という書き方なのは、取次倉庫の担当があたしではないので、確実なことが言えないからです。ただ取次の倉庫になくても、出版社在庫はあるのでドシドシ注文をお出しください!

さて、最後にもう一つ。

以前は単行本で『エドウィン・マルハウス』という作品も出していたのですが、これはしばらく前から品切れでした。しかし、6月上旬に河出文庫で復活します。お楽しみに!