雨ですね。

梅雨時なので仕方ないのですが、やはり雨に祟られている出張です。とはいえ、できるだけ屋根のあるところを移動して、傘を使わずに済ませたいと思いますが、そうも言っていられません。やはり傘の出番です。

台風が接近中ですが、それほど風もなく、傘が無駄になるような横風もなく、とはいえ雨の量がそれなりにあったので、服はずいぶんと濡れてしまいました。

それにしても、考えてみますと、このところ出張ではだいたい一日か二日は雨に祟られます。あたしは比較的晴れに恵まれるのですが、このところの出張はどうもそうではないことが多いです。

雨自体は決して嫌いではないあたしですが、仕事の時の雨は、やはり嫌ですね。濡れるのもそうですが、傘が邪魔になります。紙を扱う仕事ですから、雨はやはり避けたいところです。

とはいえ、今回も書店の方からいろいろとためになる話を聞かせてもらい楽しい出張でした。今回初めてお逢いした方もいらっしゃいましたし。あと一日、たぶん雨でしょうけど、ラストスパートです。

河出書房はカルヴィーノがお好き?

書店で面白そうな本を見つけました。

河出書房新社さんの『もうひとつの街』です。印象的なカバー画もいい感じですね。チェコの作品のようです。いわゆる海外文学の王道である英米やフランスではなく、東欧などの作品が紹介されるのはよいことだと思います。

で、この本を手にとってオビなどの文章を読んでいましたら、カルヴィーノとかボルヘスなどの名前が出てきて、そういう作品との関連、影響をうかがわせているのです。こういう名前がちりばめられると、ガイブン好きは食指が動きやすくなるのかもしれません。ただ、あたしの場合、「あれ、どっかで見たような……」という既視感が。

思い出しました。

地図集』です。この本のオビにもカルヴィーノとボルヘスが出てくるんですよ。そして出版社も同じく河出書房新社さん。

うーん、河出って、カルヴィーノとかボルヘス好きな編集者がいらっしゃるのでしょうか?

ちなみに、ただいま編集者(正社員、契約社員)募集していますね。

伊勢丹の二の舞?

大阪に来ております。やはり話題はグランフロントです。

が、あまりいい話は聞きません。紀伊國屋書店さんがどうの、というのではありません。グランフロントが、というレベルです。

こんな記事が既にネットに出ていますが、この客単価、本当なのでしょうか? これではコンビニよりも安いのではないでしょうか? とても鳴り物入りでオープンした商業施設だとは思えません。

書店の方と話していると、高級に作りすぎたのではないかという意見が複数聞こえてきます。それってグランフロントの目の前にある三越伊勢丹と同じこと、二の舞ってやつではないでしょうか? 大阪の人がケチだとか、そういうことを言いたいのではありません。どうも大阪の人は作り込んだ高級感を嫌う傾向があるような気がします。

とはいえ、人の流れが変わりつつあるのも確かなようで、いつまでも大阪人が高級品は買わないというわけでもないでしょうから、そのうちじわじわと売り上げも上がってくるのではないかと期待したいところです。そうなると、三越伊勢丹もまた盛り返せるかもしれないですね。

切なくて残酷な……

雨降りの休日、録っておいた映画の鑑賞です。今回はこちらです。

WOWOWでやっていた「恐怖ノ黒電話」です。暴力をふるう夫との離婚調停中の女性があるアパートに引っ越してきます。そのアパートには黒電話が置いてあり、それが突然鳴り出します。出て見るとちょっとおかしな女性からの電話。最初は以前の住人にかけたつもりの間違い電話だと思っていた主人公ですが、何度もかかってくるうちにそれが過去からの電話だと気づかされます。

そして、その電話の女性が行なうことによって現在が変わってしまい、アパートの住人や主人公の恋人も抹殺されてしまいます。そしてついには子供のころの自分に魔の手が伸びていることを知った主人公は、電話に出た幼い頃の自分にその女性を殺すよう指示し難を免れます。

途中までは離婚調停中の暴力夫が仕掛けたいたずらではないかという可能性を持たせながら進みますが,それでは辻褄の合わないことが起こり、過去の行為によって未来が変わるという状況になります。ただ、過去が変わる過去から見た未来であると現在の世界が変わってしまうという設定自体が荒唐無稽なので、ところどころおかしなと言いますか、無理のある進行も感じられます。

結局は精神を病んでいる主人公の妄想というオチになるのかと思いましたが、そうではなく、あくまで過去が未来に影響を及ぼしているというラインは守ったままです。グロテスクなシーンもほとんどなく、心理劇的な面白さは楽しめるのではないでしょうか?

続いての鑑賞作品はこちらです。

七つまでは神のうち」です。神隠しをモチーフにした作品ですが、途中までは時系列が入り組んでいるので、ちょっと理解しづらいところがあります。また神隠しってそんなものなのかもしれませんが、どうしてこの状況でいなくなる、さらわれるのか、理解できないところがあります。

最後の最後に神隠し事件の真相が種明かしされるわけですが、つまりは子供を亡くした両親の復讐劇。そもそもの事件も実に哀しく切ないもので、両親の気持ちも理解できます。ただ、そうなると一連の神隠し事件はこの両親が起こしたことになりますが、どうもおかしな展開もありますし、事件に巻き込まれる方にしても、怪しいことに遭遇した時の人間の行動として理解できないところが多々あります。ちなみに、この両親も死んでいて、どうやら幽霊が一連の犯罪を起こしているようなんですが……

とはいえ、最後まで見終わると、やはりこの作品は哀しくて切なくて、そして残酷です。文庫本ではもう少し結末が異なるようですが、映画のラストは救いがないですね。結局誰一人救われないまま終わります。子供を持つ親が見たら、かなり胸に突き刺さる作品になっていたかもしれませんね。

で、主演の日南響子は映画の中ではトラウマを抱えた女の子を好演していたと思いますが、ブログにアップされている写真などを見ると作品中の人と同一人物とは見えないですね。

名刺を印刷したい

会社にはパソコンもありますし、プリンタもあります。あたしの勤務先のプリンタはコピー機、ファクス、スキャナ兼用の、いわゆるデジタル複合機でかなり高性能です。もちろんフルカラーです。が、仕事の上ではちょっと使いづらいところがあります。

それは名刺サイズの印刷ができないのです。

なんだ、そんなこと? だったらA4判に名刺が10枚面付けされた用紙を使えばいいじゃん。

それはもっともなご意見ですが、意外とこれが面倒くさいというか、うまくいかないんです。つまりA4の用紙の名刺のスペースの部分にきれいに収まらないんです。どうしてもプリンタはローラーで紙を引き込み、送り出していますから多少ずれてしまうのは理解できますが、これまで何度かやったことがありますが、結構ずれてしまい、10枚のうち使い物になるのは半分くらい、という有り様でした。

なんで名刺にこだわるの、と聞かれれば、それはPOPを作りたいからです。書店の店頭で、本に注目を集めたい時に置いてもらうPOPです。勤務先のプリンタでもはがきサイズはプリントできますから基本ははがきサイズのPOPを作るのですが、大きなフェアでもなく、日常的な新刊、売れ行き良好書にはそれでは大きすぎることがままあります。はがきサイズに2面付けをして半分に切ることもありますが、数枚ならまだしも大量のはがきサイズPOPを裁断するのは大変です。

そんなとき、家電量販店のプリンタ用紙コーナーで見つけたのが名刺用紙です。上に書いたようにA4判に10枚の名刺がレイアウトされている商品もたくさんありますが、既に名刺サイズにカットされているものも多数売っていますし、和紙のようなデザインなど、かなり種類も豊富です。50枚とか100枚単位で売っているものすらあります。これを買って、そのままプリントすれば、ずれる心配はないのでは、と考えるのも道理というものでしょう。

ところが、ところがです、この名刺サイズをプリントできるプリンタがほとんどないのです。ちょっとネットを検索してみたのですが、こんな記事が見つかりました。gooの質問コーナーへの投稿です。細かな事情はわかりませんが、たぶんあたしと同じような気持ちを抱いているのではないかと思われます。既にアンサーが寄せられているので読んでみましたが、結局はA4判の名刺用紙を使いましょうというのが世間の趨勢のようですね。

また投稿者(質問者)が述べているように、売っている用紙は名刺サイズがそれなりにあるのに、プリンタの仕様では「カードサイズ対応」というのが主流というのも納得がいかないと言いますか、腑に落ちないところです。

長丁場

本日は午後からYA出版会の例会。その後、6時半から場所を新宿三丁目に移して、都内近郊の書店員さんをお招きしての勉強会、懇親会でした。ようやく帰宅しましたが、もうじき日付が変わりそうです。降りしきる雨の中、わざわざいらしていただいた書店員さんにはいくら感謝しても足りないくらいです。

それにしても、YA本を店頭でどうやって売っていくか。

難しいです。

最後は現場の担当者のやる気に還元してしまうのは簡単ですが、そうではなく、もっと工夫の余地はないものか、あるいは現場の人がやりたくなるようなきっかけを作る、提案することはできないか、そんな風に感じます。

とりあえず、フェアにしろ棚にしろ、注文をもらって置いてもらうのは、実は案外簡単なのかもしれません。一回くらいなら親しい書店員さんも協力してくれる可能性はあります。でも、それでは単に置きました、並べましたというだけで、その次の、そしてもっとも肝心な売れました、というところには繋がりません。

いや、売れましたの前に、書店員さんがよし売ろうという気になってくれる「売ります」の段階が抜けているのではないかと感じます。これまで書店でいろんなフェアをやってきて、やはり結果の出るフェアというのは、話の初めから書店員さんの乗りも違いますし、たぶん荷物が入荷した時の書店員さんの昂揚感も異なるのだと思います。だからこそ、フェアが始まった頃に訪問すると、いの一番に「始めたよ」「やってるよ」「もう売れたよ」といった言葉が返ってくるのだと思います。

そんなワクワクを書店員さんに与えることができているのか、感じてもらえているのか,YA出版会が問われているのはそこのところなのではないか、という思いを抱いた勉強会でした。