シアター・ナイトメア

ロバート・イングランド主演の「シアター・ナイトメア」を鑑賞。

 

ロバート・イングランドと聞いてもわからない人も多いでしょうか? フレディ・クルーガーと言えばわかるでしょうか? そうです。あの「エルム街の悪夢」のフレディです。

ただ、本作は「エルム街の悪夢」の続編ではなく、全く別の作品です。R・イングランドは別人の役を演じています。どんな役を演じているかというと、シネコンで働く冴えない初老の元映画技師スチュアートです。フィルムの時代ではなくなってもうお払い箱になったものの辛うじてポップコーン売りで雇ってもらっているという、なんとも情けない状態です。かつての映画技師としての誇りも捨てきれず、また昨今のホラー映画の陳腐さにも嫌気がさし、とうとう自分が考えたストーリーのホラー映画を自分で撮ろうと考え実行に移します。それがシネコンにホラー映画を見に来た若者カップルを標的とした殺人ゲーム的なものだったというわけ。

事務室というかモニター管理室からシネコン内をすべて見ながら、カップル二人を主演に作品を作り上げていきます。女の子、アリーにはあらかじめちょっとした薬を飲ませておき、トイレに行ったときに倒れるよう仕向け、そのまま気を失った状態で監禁。そして男の方、マーティンを使って映画作りが始まります。アリーが捕らえられているのでマーティンは正体不明の犯人スチュアートのなすがまま。映画技師としてのプライドを理解しないスチュアートの現在の上司を半殺しの目に遭わせつつ、マーティンの前に送り込むとマーティンは彼が犯人かと思い込み、両者はもみ合いになって、マーティンは彼を撃ち殺してしまいます。もちろんスチュアートはこのシーンもモニターで観察しつつしっかり録画もしています。

ようやくアリーの元へたどりつき彼女を起こしますが、ずっと気を失っていたアリーはマーティンが話す顛末がすぐには飲み込めず、スチュアートが話すマーティンの殺人を信じ込み、スチュアートと一緒にマーティンから逃げ出します。あらかじめタイミングを見計らって呼んでおいた警官隊がシネコンに突入し、スチュアートに銃を向けているマーティンを射殺してジ・エンド。

警察もスチュアートの犯罪にまるで気づかずに映画は終わります。最後の方で証拠となる映像をチェックしている警察の様子が描かれるので、ここで犯罪がバレ、ドンデン返しでスチュアートが捕まるのかと思いきや、結局そこまでは行かず、彼は無罪放免。むしろアリーを助けたヒーローとなります。アリーも終始マーティンの言葉を信用せず、みすみす彼が撃ち殺されることになりながら、スチュアートに礼を言う始末。なんか完全犯罪と呼ぶにはものすごく穴がありそうなのに、まんまとスチュアートの狙ったとおりになってしまい、ちょっと嫌な気分が見終わりました。やはり犯罪者は最後は制裁を受けなければと思います。

が、この映画、なんとなく続きもあるような感じです。スチュアートはまだ作品が完成していないと言っていますから、まだまだ何人もの犠牲者を出しながら映画の完成に邁進するのでしょう。そして上にも書きましたが、何かちょっと引っかかっている風の刑事が本シリーズの中でスチュアートの犯罪に気づき最後に対決する、という大きな構想でもあるのではないか、そんな気がしました。

それにしても、エルム街ではこんなに痩せていたフレディがあんなにふっくらしてしまうとは……

今年のあたしを暗示?

正月恒例の箱根駅伝。今年は青山学院大学が初優勝。数年前に東洋大学が出した記録を大幅に上回るタイムで勝ったのだとか。あたしの母校・東洋大学は三位に沈みました。この結果が、なんとなくあたしの今年を暗示しているような気がします。

別に、東洋大学のOB・OGは万をもって数えるほどいるわけで、たかだか一回の箱根駅伝でその人たちの運命が決まるなんてことはあるわけないのですが、なんとなくそう感じてしまいます。

管見の及ぶかぎり、東洋大学はこの数年、箱根は勝てるけど他の大学駅伝には勝てない状態が続いていました。「箱根にだけ強い」「箱根でしか勝てない」と言われても、勝てるものがあるのだからそれはそれですごいこと、そんな風にあたしは思っていました。もちろん、他のレースでも勝てるに越したことはありませんが……

その箱根で敗れた。それも自分たちが持っているタイムの記録まで破られて。

なんでしょう? 箱根は勝てるという驕りがあったとは思えません。でも、心のどこかにそんな気持ちがあったのでしょうか? いや、メンバーが毎年替わるわけですから、そんな楽勝ムードはなく、毎年チャレンジ精神で臨んでいたと思うのですが。

得意分野でも一番を取れない、いつの間にか世の大勢が移り変わっていっているのに気づかないで、昔ながらのやり方を変えられない。今年の東洋大学がそうだったとは思いませんが、なんとなく、そんな風に感じてしまい、そしてそれが現在のあたし自身の姿のような気がして、なんとも憂鬱な正月となりました。そして明日から仕事が始まります。