マオとミカド 日中関係史の中の「天皇」

マオとミカド
日中関係史の中の「天皇」

城山英巳 著

「天皇陛下によろしく」……。毛沢東や周恩来ら中国共産党の歴代指導部は1950年代以降、訪中した日本の要人に必ずこう語り掛けた。日中戦争の記憶も生々しいこの時期、激しい反日感情を圧してなぜこうしたメッセージを発したか? 1920年代から50年代にかけての米ソ日中の史料や証言を掘り下げて解明していくのが本書の基本視角だ。

2021年5月22日