小栗上野介
「逆賊」とされた開明派幕臣
塚越俊志 著
江戸幕府の末期を中枢で支えた幕臣、小栗上野介忠順。日米修好通商条約の批准書交換のため渡米し、最新知識を貪欲に吸収した。外国奉行、勘定奉行ほか要職を歴任し、行財政改革に辣腕を振るう。陸海軍の洋式化や横須賀製鉄所創設をはじめとする産業振興により、その後の近代化の礎を築いた。戊辰戦争では薩長への徹底抗戦を唱えたが退けられ、上州の領地に隠退。新政府軍に捕縛され、斬首された。幕府の命運に殉じた四二年の生涯。