増補 木琴デイズ
平岡養一「天衣無縫の音楽人生」
通崎睦美 著
マリンバ奏者として活動していた著者は、あるとき平岡養一の木琴でしか弾けないという協奏曲の演奏を依頼される。戦前のアメリカでその木琴の音色が毎朝のなじみとなり、開戦により日本に帰国した後は「国民的音楽家」として人気を博した平岡。彼の愛器である1935年製の木琴に魅せられ、やがて遺族からその木琴を譲り受けることになった著者は、十歳のときに平岡と共演を果たしていた縁もあり、SP盤をはじめとする音源や資料を繙き、その生涯を追っていく。