今日の配本[26/07/10]

隅から隅まで外国語
黒田龍之助エッセイ・セレクション111

黒田龍之助 著

知らない言語の話でもクスッと笑えるエッセイ集。目次や著者略歴だって楽しい。外国語の世界を旅する白水Uブックス新レーベル創刊。

101語でわかるパタフィジック

コレージュ・ド・パタフィジック 著/合田陽祐 訳

パタフィジックの創始者アルフレッド・ジャリの詩的発明を継承しつつ独自の活動を展開してきた、20世紀後半の前衛集団、コレージュ・ド・パタフィジック。だがその全体像はこれまで十分に紹介されてこなかった。本書ではその全貌に迫るべく、ジャリはもちろん、デュシャン、クノー、ヴィアン、エーコ、覆面作家ジュリアン・トルマらに加え、文学実験集団ウリポなども紹介し、「想像上の解決」「クリナメン」「例外」などの中心概念を解説する。さらに役職制度や機関誌『ヴィリディス・カンデラ』、奇想天外なエピソードの数々まで、100と1語を通してパタフィジックの迷宮をたどる。

今日の配本[26/07/08]

ニューエクスプレスプラス ドイツ語[音声DL版]

太田達也 著

EU内で最大級の母語話者数を擁し、ゲーテの文学からモーツァルトの音楽まで、豊かな文化を育んできたドイツ語圏。過去の文化面だけでなく、現代の国際政治・経済・学問・産業のどの分野においても、大きな存在感を放ち続けています。そんなドイツ語圏の魅力に、ことばから直に迫ってみませんか。格変化や人称変化などの一見難しそうな文法も、本書では実際に使える・言いたくなる会話表現をもとに、聴いて話して楽しく学ぶことができます。音声はダウンロードでお聴きいただけます。

今日の配本[26/06/30]

ハイデガー伝
カトリシズム、革命、ナチズム

ギヨーム・パイヤン 著/亀井大輔 訳

哲学者はナチズムになぜ心酔したのか? ハイデガーの変転する運命を辿り、政治的実存を探究。彼の闘争がわかる、決定版の伝記。

ダーク・ダーク

サマンサ・ハント 著/壁谷さくら 訳

暗く切実な感情が渦巻く出来事を、凝った構成、不気味な筆致で描き出す。一見落ち着いた日々のなか、満たされない思い、人生に対する葛藤や社会への諦念を抱く人々の孤独と狂気がリアルに迫る、ダークでシュールな十篇。

今日の配本[26/06/25]

ミハイル・バフチン論
「ロゴス圏」探求のために

大石雅彦 著

そのバフチンを新たに読み直すために本書が立てる軸は、出来事、言語、身体である。バフチンの著作をよく知る読者の目には、不穏なほどに穏当に映るだろう。マレーヴィチをロシア・アヴァンギャルドから解放し、博覧強記のエイゼンシテインのイメージ論を詳らかにした著者は、最新の研究成果を余すことなく織り交ぜ、バフチン思想が展開する時・場の知的・文化的背景を繙きながら、「バフチン以後」の直接ないし間接的にバフチンに関係する、あるいはまったく関係しない思想(家)や創作(物)を縦横無尽に交錯させることで、大胆かつ細心、緻密でありながら野蛮に、まだ見ぬ「バフチン」を立ち上げる。

今日の配本[26/06/24]

地獄の歴史

ジョルジュ・ミノワ 著/川那部和恵 訳

本書は、口承文明から古代オリエント、ギリシア・ローマ世界、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、さらには近代・現代に至るまで、人類が思い描いてきた地獄の歴史をたどる通史である。宗教・哲学・文学・芸術を横断しながら、地獄という概念が時代と社会のなかでどのように生まれ、変容してきたのかを描き出す。

今日の配本[26/06/23]

私の女の実

ハン・ガン 著/斎藤真理子 訳

ノーベル文学賞作家ハン・ガンの初期から近年に至るまで、未邦訳の小説を斎藤真理子個人訳で贈る《ハン・ガン コレクション》第1巻。『菜食主義者』の前身である表題作をはじめ、変化していく社会の中で個人が抱える闇と傷を凝視した、生命力みなぎる初期の短篇8篇。

今日の配本[26/06/22]

ビールと古本のプラハ[新版]

千野栄一 著

古都プラハは、多くの作家、詩人、音楽家などを輩出した芸術の都としても知られ、ビアホール、カフェ、そして古本屋の文化が花開いた。かつてこの町に学び、暮し、町と人を知悉し愛する著者は、今もしばしばこの町を訪れる、常に三つの目的を持って。一つは様々だが、あとの二つ──おいしいビールを飲むこと、古本屋を巡ること──はたえず変らない。

今日の配本[26/06/17]

言葉から社会を考える
この時代に〈他者〉とどう向き合うか

東京外国語大学言語文化学部 編

あらゆるものが国境を越えて移動する今日、未知なるもの、異質なものとの遭遇は避けられない。それは時に幸せな出会いとなり、時に恐ろしい衝突や摩擦を生んできた。言語を取り巻く視線は、どこに立脚しているのか? 英語や地域共通語と母語の狭間で、日常の言葉はどう語られるのか? 社会的優位性をもたない言語をいかに保持するのか?

今日の配本[26/06/12]

ロングアイランド

コルム・トビーン 著/栩木伸明 訳

物語のはじまりは1976年のロングアイランド。アイリーシュは夫のトニー、十代の娘、息子とともに新興住宅地で暮らしている。ある日のこと、見知らぬ男が彼女を訪ねてきて、平穏な日々に激震をもたらす。トニーがその男の妻を妊娠させたので、赤ん坊が生まれたら連れてくるというのだ。「留守なら、玄関先に置いて帰るからそう思え」と。赤ん坊の姿を絶対に見たくない、と夫に宣言したアイリーシュは、その夏80歳の誕生日を迎える母親に会うために、アイルランドへの帰郷を決める。姉が急逝したあの夏以来、じつに25年ぶりの帰郷である。