今日の配本[26/09/29]

ホロコースト 新しい歴史(上)

ローレンス・リース 著/川喜田敦子 監修/大下理世 訳

本書は最新研究を踏まえ、ナチ体制とホロコーストの全体像を概説する画期的な通史。著者とそのチームが二五年間にわたって取材・収集した膨大な証言が随所に引かれ、生存者の証言はもちろん、加害側に立った人びとの告白、迫害を目撃した傍観者の声も多数採用されている。本書はそれら「証言のもつ感情的な力」と、ナチ国家の政策形成や権力政治に関する分析の双方を結びつけた、他に類を見ない歴史書と言える。

ホロコースト 新しい歴史(下)

ローレンス・リース 著/川喜田敦子 監修/大下理世 訳

著者は歴史家であり、BBC歴史番組で多数の受賞歴を誇る映像制作者でもあった。本書の記述の要所要所には、取材・収集した多様な証言が効果的に織り込まれ、まるで優れた映像作品を彷彿とさせる作りとなっている。あたかも証言者が目の前で語っているかのような視覚的、聴覚的なイメージが立ち上がってくるのだ。読者は、証言を通じてナチ犯罪の凄惨さを生々しく体感し、証言者の体験に心を揺さぶられる。それと同時に、証言からは証言者がナチ体制崩壊後に歩んだ道をうかがい知ることができ、それもまた時として読者に深い衝撃を与え、思索に向かわせる。

民族学
他者をめぐる知と実践の歴史

シルヴェーヌ・カムラン、ソフィー・ウダール 著/木山俊作 訳

本書は、その歴史を辿るにとどまらず、社会をどのように理解し、記述し、比較してきたのかという「知の方法」に着目する。民族学・民族誌学・人類学・社会学の境界にも目を配りながら、現地調査、コレクション、分類、比較、理論、そして現代社会への関与まで、民族学者の「道具箱」を開いていく。過去を振り返ることで、現代を理解するための民族学の可能性を描き出す入門書。

今日の配本[26/09/24]

ホラー映画のサウンドスケープ
〈否定の音楽〉論

木石岳 著

なぜ、あの音は怖いのか? 無調、反復、無音……ホラー映画にひそむ現代音楽の手法を解剖し、恐怖を鳴らす「音」の正体に迫る。

フランス語っぽい日々 リターンズ

じゃんぽ~る西、西村カリン 著

日本人の夫は漫画家、妻はフランス人ジャーナリスト。そんな日仏夫婦が漫画とコラムで日常をつづった前作から早6年、ついに第二弾が登場! 異文化・外国語学習・子育ての悲喜こもごもから、コロナ禍、オリンピック、大統領選、生成AI、死刑制度など時事・社会問題まで、「言語」をキーワードに、それぞれの視点から観察し、考察し、鋭く描いていく。もちろん、常にユーモア全開で! 外国語を愛し、外国語に苦しむすべての人に贈る、爆笑社会派エンターテインメント。

今日の配本[26/09/18]

チボー家の人々[新版]3
美しい季節

ロジェ・マルタン・デュ・ガール 著/山内義雄 訳/野崎歓 解説

第2部「少年園」からおよそ5年。ジャックは兄アントワーヌと親友ダニエルらに囲まれてエコル・ノルマル(高等師範学校)の合格発表を待っている。ジャックは見事な成績で合格を果たすが、実感がわかず、自らの進路に確信がもてない。

一握の塵

イーヴリン・ウォー 著/小山太一 訳

先祖代々の屋敷を愛する夫をよそに、田舎暮らしに退屈した妻は年下の愛人に走り、結婚生活の破綻は思いもよらぬ展開へ。英国上流階級の社交喜劇に侵入する一抹の恐怖。

今日の配本[26/09/11]

つぶやきのフランス語 文法ドリル

田中善英 著

初級文法に必要にして十分な全64項目、1600題。ユニークな短文の中に間違えやすい文法要素がギュッと詰まっていて、効率よく文法理解を深められます。1日5題ずつから始められ、1日1項目解けば約2か月でフランス語の初級文法をカバーできます。注意すべき綴りなどにはハシビロコウがワンポイント解説で注意を促してくれます。試験前にうろ覚えな部分を潰しておきたい方、学習にブランクがあってどこから手をつけたらいいかわからない方にもおすすめ。

ニューエクスプレスプラス 上海語[音声DL版]

榎本英雄、范暁 著

あたかも近未来都市のような、超モダンなビルが立ち並ぶ浦東、レトロな洋館が続く外灘、大勢の人でにぎわう南京路。上海にはいくつもの顔があり、北京とはまるで違った雰囲気が味わえます。標準中国語(普通話)も通じますが、上海人同士のコミュニケーションはやっぱり上海語。発音は標準中国語とまったく異なり、5つの声調と連続する音の変調によって独特なメロディとなります。現地に行かない限りなかなか聴くことのできないその響きを、付属の音声で堪能してください。

ニューエクスプレスプラス アラビア語[音声DL版]

竹田敏之 著

アラビア語は中東・北アフリカを中心に20以上の国と地域で話され、イスラームの聖典クルアーンの言語としてみれば世界語ともいえる言葉です。本書では、広大なアラブ世界で標準的な共通語の役割を果たす「フスハー」を学びます。その歴史ある文法体系は8世紀から変わらず、しっかり学べば14世紀分の文学作品を楽しむことさえできます。まずは独特なアラビア文字の読み方・書き方から始め、アラビア語圏での滞在の際に欠かせない会話表現を楽しみながら文法を学んでいきましょう。

世界カタコト辞典

開高健、小田実 著

本書は、開高健・小田実という稀代の旅作家=風来坊の二人が、地球の上をブンブン飛び回って集めた〝カタコト〟の結晶である。英仏独中は勿論、チェコ、ヘブライ、デンマーク語まで全18言語・63単語を道連れに、読者である我々もまたO(小田実)・K(開高健)コンビと共に世界一周をすることになる。そこで我々は知らない酒を飲み、独立運動に参加し、人類の悲惨な記憶とも向き合うことになるだろうが、最後はきっと二人と一緒にこう呟いているはずだ。「ほんとに言葉っておもしろいね」

今日の配本[26/09/03]

しあわせのみつけかた
人生を選び直すための《越境》

後藤愛 著

しあわせの定義が揺らいでいる。かつての良い学校、良い就職、良い結婚といった型どおりの幸福像が魅力を失ってすでに久しく、私たちは自分たちなりのしあわせを模索している。一方、日本社会には閉塞感や停滞感が漂い、生きづらさを感じている人も多い。日本を離れる人々が増えてきた。海外移住を指南する本も増えた。ミッドライフクライシスから子育てまで、様々な理由で日本を離れる人々。それぞれのしあわせのカタチを追いかけた異色のルポ!

今日の配本[26/08/27]

胡椒 暴虐の世界史

マージョリー・シェファー 著/栗原泉 訳

本書は、16〜19世紀にかけて、ヨーロッパ人(のちにアメリカ人)が胡椒取引の莫大な利益を求めてアジアへと進出し、「植民地主義と帝国主義という2本の邪悪な枝をからみ合わせて」いく過程を描いた歴史読み物である。

講義 戦後史を歩く 1945-2000
この国の軌跡

八柏龍紀 著

本書は1980年代から30年以上にわたり代々木ゼミナールで日本史を教えてきた著者による戦後史講義だ。毎年、受験直前の冬に語られた戦後の事績は、これから大人になる受験生に大きな感動を与えた。

もののはずみ

堀江敏幸 著

コーヒーミルやドアノブ、熊のぬいぐるみ、活版活字入れ、カフェ・オレ・ボウルなど、フランスの古物市で心を奪われた古いものたち。個性的な店主との会話から空想を広げ、ときには「もの」の歴史をひもとき、フランス文学へ誘う。

今日の配本[26/08/18]

リチャード獅子心王[新装版]

レジーヌ・ペルヌー 著/福本秀子 訳

彼を伝説化するエピソードには事欠かない。武人としての荒々しいイメージとは裏腹に、優雅な宮廷文化を解する優れた吟遊詩人としての顔ももっていた。本書では、そんな多面的なリチャードの人物像が、中世史の名案内役ペルヌーの筆により立体的に浮かび上がる。

今日の配本[26/08/06]

半自伝 このままでいいのか、いけないのか[新装版]

小田島雄志 著

シェイクスピア戯曲の個人完訳は、どんな人生からもたらされたのか? 生きた日本語による名翻訳が誕生するまでを綴る自伝エッセイ。

ニューエクスプレスプラス アイヌ語[音声DL版]

中川裕 著

アイヌ語は北海道を中心に、樺太、千島、古くは東北地方北部でも話されていた日本の先住民族アイヌの言葉です。言語系統は異なりながらも長年隣接していたため、「トナカイ」「ラッコ」「シシャモ」「コンブ」など、日本語にも様々な語彙が流入しました。母語話者は減少しましたが、近年は復興運動も盛んになっています。本書ではアイヌ民族の伝統的な文化や生活に関する知識も豊富に掲載しています。ますます使用される機会が増えつつあるアイヌ語をこの1冊で始めてみませんか。

ニューエクスプレスプラス ブルガリア語[音声DL版]

寺島憲治 著

東方正教会、オスマン帝国など、さまざまな国と言語に囲まれたブルガリア。豊かな文化を育む国のことばを始めてみませんか。

スタート!ドイツ語A1[音声DL版]

岡村りら、矢羽々崇、山本淳、渡部重美、アンゲリカ・ヴェルナー 著

「話す」「書く」「聞く」「読む」「文法」の全技能を鍛えていくドイツ語入門書。全18ユニット。自分や家族の紹介、買い物や仕事、身近なことについて、簡単な言葉でコミュニケーションできるようになります。著者は全員NHKドイツ語講座講師。ドイツ語を楽しく、しっかりと身につけることができます。新たな言語学習のスタンダード(ヨーロッパ言語共通参照枠)準拠。2色刷。

今日の配本[26/07/28]

人生について
日記抄

アンリ゠フレデリック・アミエル 著/土居寛之 訳

トルストイをして「生命、知恵、教訓、慰安」にみちた「最上の書物のひとつ」と言わしめ、ペソアをはじめ後年の作家たちにも深い影響を与えた『アミエルの日記』。日本でも戦前から広範な読者を得ていたことがよく知られている。凡庸な哲学教師の日記は、なぜこれほどの共感を呼びえたのか。その精髄を贈る。