冷戦と台湾海峡危機 一九五四~六五年
松本はる香 著
米側史料や新たに公開された台湾側史料を多数用い、米華関係を主軸に海峡を挟んで中台の対立と分断が固定化されていく過程を描く。
グン・アヨルザナ 著/阿比留美帆 訳
現代モンゴルの長編小説が日本初上陸。仏教僧院で起きた不可解な銃撃死事件。警察犬トレーナーのセルジャムツは、故人の親友サマンダと出会い、事件の謎を追う。やがて死の謎は禁忌とされる忿怒尊《シュグデン》の信仰が関わっていたことが徐々に明らかになる……。現代モンゴルを代表する人気作家による、分断された民族の歴史の記憶とアイデンティティを問いなおす壮大な物語。
穆時英 著/柏葉海人 訳
1930年代の上海、迫り来る戦乱を前に、きらめく光と喧噪、目くるめく色彩に満ちた十里洋場の金字塔は、その基層にダンスホールのリズムに泡影のごとく消えいく人々を包摂して鳴り響き、天に向けて怒りと苦悶の叫びを上げていた。30年代上海の空に彗星のごとく輝いた海派文学の旗手、穆時英の代表作五編を収録する。
森本あんり、渡辺靖 著
「宗教化」するトランプ政治。米・イスラエルによるイラン攻撃……。アメリカは、いま何に突き動かされているのか? 移民・女性・若者へと広がる予想外の浸透。ヒンドゥー教徒やイスラム教徒までもが支持するという現実――。宗教学の碩学・森本あんりと、現代アメリカ研究の第一人者・渡辺靖が、建国の理念から現代の混乱まで六章にわたり徹底討議。
張天翼 著/濱田麻矢 訳
大学生から70代まで、それぞれ異なる漢字だが同じ「リーリー」という読みの名を持つ6人が、女性であるがゆえに遭遇する、ありふれた、しかしのっぴきならない現実とは。どの「彼女」が体験する痛みと哀しみにも共感が呼び覚まされる、現代中国の新鋭作家による話題の短編集。
松谷満 著
参政党、国民民主党の躍進と高市政権の誕生を支えた「民意」の源流を追う! 日本政治の“右傾化”を支える、みえざる「右派市民」の実像とは? 1万人の調査から浮かび上がるのは、必ずしも世間で語られるような“安倍信者”ではなく、シニア層主体でも、“弱者男性”でも“情弱”でもなく、保守層ともネット右翼とも異なる彼らの多様な姿だった。止められない分極化の時代に、それでも共存と対話の可能性を探る。
中島恵 著
日本にいる中国人は一体どんな仕事をしているのか? 彼らの意外な稼ぎ方を、豊富な取材をもとに紹介する。生命保険会社の優秀営業担当、大手企業のシステム開発請負といった「日本企業で働く在日中国人」から、料理店経営、医療通訳に起業家、コンビニ店経営やYouTuberまで――在日中国人の働き方も多様化してきている。彼らはなぜ日本で働くのか、そして日本についてどう思っているのか。いまや100万人規模となった、在日中国人の最新のビジネス事情を明かす。
トレイシー・シュヴァリエ 著/木下哲夫 訳
画家フェルメールに淡い思いを寄せ、名画のモデルになった少女フリートの運命は? 17世紀オランダ・デルフトを舞台に、神秘に包まれた巨匠の光と影に迫る。
ロジェ・マルタン・デュ・ガール 著/山内義雄 訳/野崎歓 解説
第一次世界大戦前後、ヨーロッパの大変動期を舞台に若者たちの青春と悲劇を描く。時を超えて胸を打つ永遠の大河小説。解説:野崎歓。