ことばを学ぶとはどういうことか 外国語学習の本質

ことばを学ぶとはどういうことか
外国語学習の本質

松田真希子 著

外国語の学習は、多くの人に「良いこと」と信じられているが、正しい発音や流暢さ至上主義、ネイティブ志向、努力神話……等、学習者に劣等感や罪悪感を生む「呪い」も孕んでいる。本書はそうした言語学習の副作用を指摘し、言語やことばをインストールできるシステムではなく、社会的な活動のための人間らしい営みとして捉えなおす。

2026年3月13日

イランとアメリカ、そしてイスラエル 「ガザ以後」の中東

イランとアメリカ、そしてイスラエル
「ガザ以後」の中東

高橋和夫 著

ガザ戦争は3回目の停戦合意後もイスラエルの空爆による死者を出し続けている。ハマスと戦うイスラエル、その後ろ盾となるアメリカ、ハマスを支援するイラン。イランとアメリカの複雑な関係にイスラエルが加わりますます混迷を深めている。核開発問題でトランプ大統領は再びイランを攻撃するのか。いくつかの流れが合流して中東を激動させる。国際政治の構造変化を軸に歴史、宗教、民族から最新動向まで中東研究の第一人者が解説。イラン、アメリカ、イスラエルをめぐる壮大な変遷史!

2026年3月13日

試合/獰猛なる野生児 ボクシング小説集

試合/獰猛なる野生児
ボクシング小説集

ジャック・ロンドン 著/牧原勝志 訳

結婚のため引退する若いボクサーの最後の試合を描いた「試合」。運に恵まれなかったボクサーの父親に人里離れた山の中で育てられ、訓練を受けた息子が主人公の「獰猛なる野生児」。表題2作を含む全4編を収録。各ボクサーの覚悟と悲哀、その心情を細やかに描いた傑作ボクシング小説集。抜群のストーリー展開と緊迫感ある打ち合いのシーンが読みどころの本作を、ボクシング経験者によるリアルすぎる新訳で贈る。

2026年3月13日

オールド台中食べ歩き 歴史小説家が案内する老舗屋台の味

オールド台中食べ歩き
歴史小説家が案内する老舗屋台の味

楊双子 著/木内貴子 訳

『台湾漫遊鉄道のふたり』で日本のみならず世界で多くの読者を魅了した楊双子。小説に次々と登場する台中の美食が気になっていた読者も多いはず。満を持して、楊双子による台中の屋台グルメエッセイが登場。「オールド台中」を体現する老舗屋台を厳選し、台中らしい食、台中ならではの食を紹介する。もちろん楊双子の筆にかかれば、単なるグルメガイドでは終わらない。老舗の諸説ある歴史を探り、料理が誕生した背景を検証し、台中の歴史や文化までを浮かび上がらせる。

2026年3月6日

名前のないカフェ

名前のないカフェ

ローベルト・ゼーターラー 著/浅井晶子 訳

街角に戦争の名残をとどめるウィーンで、孤児院で育った男が開いた小さなカフェ。メニューはラードを塗ったパン、赤白ワイン、ビール、コーヒー、塩づけキュウリと、わずかばかり。市場で身を粉にして働く者、盛りをすぎたプロレスラー、ロシア生まれの女癖の悪い画家などそれぞれ孤独を抱えた人々が、束の間の居場所を求めて集まるが……。

2026年3月6日

時間と自由

時間と自由

ベルクソン 著/平井啓之 訳

時間を、時計のような区切られた点の集まりではなく、意識の内的持続の中に見る。ノーベル文学賞受賞哲学者の代表作。

2026年3月6日

馬賊の「満洲」 張作霖と近代中国

馬賊の「満洲」
張作霖と近代中国

澁谷由里 著

日露の脅威がせまる清朝末期の混沌に、馬賊は生まれた。混乱の中、軍閥の長となり中原への進出をうかがい、覇権を目指した「東北王」張作霖もそんな一人だった。虚飾にとらわれた従来の張作霖像を解体し、中国社会が包含する多様性にねざす地域政権の上に馬賊を位置づけ、近代へと変貌する激動の中国と日中関係史を鮮やかに描き出した意欲的な試み。

2026年2月28日

中国の神獣・悪鬼たち 山海経の世界

中国の神獣・悪鬼たち
山海経の世界

伊藤清司 著/慶應義塾大学古代中国研究会 編

妖怪・悪鬼が跋扈する「外なる世界」と古代中国人はどのように向きあっていたのか。来歴不明の古書『山海経』を手がかりに、古代人が生活空間の外に広がる山川藪沢=「外なる世界」に住まう超自然的存在をいかに恐れまた活用していたのかを探る。1986年刊行の名著を新装新組で復刊、現在の研究状況の概説および補論2編を付す。

2026年2月28日

張作霖 満洲の覇者、未完の「愛国」

張作霖
満洲の覇者、未完の「愛国」

澁谷由里 著

馬賊の頭目から満洲の覇者となり、日本軍に爆殺された張作霖(一八七五─一九二八)。その生涯は、近代国家・中国が生まれゆく道と日本の大陸進出とが交差するところに存在した。大元帥・張作霖は覇権の先に何を見ていたのか。袁世凱、段祺瑞、孫文など同時代の群像や関東軍との関係を丁寧にひもとき、乱世の生涯を描ききる。

2026年2月25日

江戸町奉行所 与力・同心の世界

江戸町奉行所 与力・同心の世界

滝口正哉 著

百万都市を一手に支配した江戸町奉行所の「実働部隊」が、与力と同心だ。治安維持をはじめとする幅広い分野にわたる彼らの業務の実態と、組屋敷での生活、そして深い教養と豊かな人脈に裏打ちされた知られざる文化活動に光を当てる。そして明治維新後の新時代と格闘しつつ、「江戸」を回顧し、語り継いだ彼らの実像に迫る。

2026年2月25日