亜細亜旋風?

今年もTwitter文学賞が発表になりました。海外文学部門の結果、ご覧になりましたでしょうか?

 

ピンポン』が第二位、『10:04』が第九位をいただきました。どちらも《エクス・リブリス》の一冊、お陰様で同シリーズも海外文学ファンの方に厚く支持されているようで……

念のため、ベストテンを振り返っておきますと、

1)地下鉄道、2)ピンポン、3)13・67、4)穢れの街/廃都、三美スーパースターズ最後のファンクラブ、5)ネバーホーム、6)嘘の木、7)隣接界、湖畔荘(上・下)、ビリー・リンの永遠の一日、8)中国が愛を知ったころ、オープン・シティ、9)神秘大通り(上・下)、10:04、10)ギリシャ語の時間、母の記憶に、私の名前はルーシー・バートン

でした。4位が2作品あったら次は5位ではなく6位ではないか、という突っ込みは置いておき、あたしの勤務先のものが二つも入っていました。ありがたいことです。

この中で読んだことあるのは、その二作品を除きますと『13・67』『三美スーパースターズ 最後のファンクラブ』『中国が愛を知ったころ 張愛玲短篇選』『ギリシャ語の時間』です。自分の読書傾向だからかも知れませんが、今回のベストテンはアジア圏の作品が目立つような気がします。それだけ翻訳が日本で出版されたということ、そしてそれが読者に支持されたということなのでしょう。個人的にはとても嬉しい傾向です。

  

なお、第一位の『地下鉄道』、第五位の『ネバーホーム』も次に読みたい本の最右翼なのですが、これらを支持してくださった方なら、既に『地図になかった世界』は読んでいますよね? もし未読であれば、こちらも是非お薦めです。