2026年5月のご案内

2026年5月に送信した注文書をご案内いたします。

5月の最初は毎月恒例、「今月のおすすめ本」です。次に5月のNHK「100分de名著」がディケンズの『大いなる遺産』なので『チャールズ・ディケンズ伝』をご案内しました。そして春は語学書のシーズンなので今月も語学辞典のご案内です。そして朝日新聞読書欄に掲載された『権力者を訴追する』をご案内しました。

続いては、まだどういう本なのかイマイチ浸透していないような『税 起源・歴史・現在』を改めてご案内。次にピュリツァー賞が発表され、トランプ政権の内幕を暴いたワシントンポスト紙が受賞したので、第一次政権時とはいえ同テーマを扱った『ぶち壊し屋』をご案内しました。そして半ばにはこちらも毎年恒例、「今月のおすすめ本[語学書篇]」を案内しました。

今年の岸田賞受賞作『ロマンス』が刊行早々に重版が決まりましたが、更に再びの重版となり、『よだれ観覧車』も重版が決まりましたので、併せてご案内しました。また近刊『ビールと古本のプラハ』の事前受注だけでなく、好評の中公文庫との併売をお願いする同報もご案内しました。5月最後は、朝新聞読書欄で紹介された『女子サッカー140年史』、日本経済新聞で紹介された『ラストアイランド 北センチネル島』です。

フェア、フェア、フェア

営業回りで訪問した書店で、縁のあるフェアが開催中でしたので、ご紹介します。

まずは、10社合同で毎年行なっている《書物復権》のフェアです。2週間くらい前に出荷が始まった商品が並んでいます。

それにしても書物復権のフェア写真、二回撮ったのですが、どちらもピントが合わなかったのです。なぜでしょう。このフェアに、あたしは嫌われているのかもしれません。そんな疑いを抱いております。

そんな《書物復権》フェアのお隣で開催中だったのが、人文会が毎年作っている「高校生向けブックガイド」、その2026年版に掲載されている書籍を並べたフェアです。

人文会と言えば、一般的には小難しい本ばかりを出している出版社の団体と思われがちですが、探してみると若い方でも問題なく読める書籍も数多く刊行しているのです。そんな商品を集めたフェアになっています。

タイトルこそ「高校生向け」とありますが、もちろん中学生だって大歓迎、大学生以上の方にも是非手に取ってもらいたい書籍ばかりです。

さてさて、高校生向けのフェアの隣では、《世界のノンフィクションがおもしろい》フェアが展開中です。タイトルどおり、翻訳ノンフィクション作品を集めた、6社共同のフェアです。

フィクション、つまり小説はちょっと苦手だけど、ノンフィクションは大好きという方も世の中には多いものです。本屋には小説を探しに行くだけではありませんので、こういうフェアをのぞいてみるのもよいのではないでしょうか。

ノンフィクション作品は、非常に興味深いテーマの作品がありますし、間口もとても広いです。専門書だとハードルが高すぎるけど、これくらいの書きぶりだと読みやすい、そんな風に感じられるものも数多く並んでいます。こうして見ていると、世の中にはいろいろなものに興味を持ち、それを掘り下げ、とことん突き詰めて、こんな作品に仕立て上げてしまう人がいるんだなあと感心してしまいます。

ちなみに、これら三つのフェア、すべて紀伊國屋書店府中店で開催中です。

今日の配本[26/05/28]

冷戦と台湾海峡危機 一九五四~六五年

松本はる香 著

米国側史料はもとより新たに公開された台湾側史料を多数用いて、アメリカと台湾(米華)の関係を主軸に台湾海峡を挟んで中国と台湾の対立と分断が固定化されていく過程を描き、今日まで続く中国と台湾の対立の構図を明らかにする。

今日の配本[26/05/27]

東大の経済学
激流の150年史

前田裕之 著

東京大学に経済学部が誕生したのは1919年であるが、東大が1877年に発足して以来、経済学は講座の一角を占めてきた。本書では、東大の発足後、現在に至るまでの150年の間に、どんな経済学を研究や教育の対象にしてきたのか検証する。

待ってました?

本日は、『チボー家の人々』第一巻の配本日です。これまでと同じUブックスではありますが、装丁を一新し、本文も新組となっております。そして旧版が全13巻だったのに対し、今回スタートした新組版は全10巻となります。

ここ数年、旧版の全13巻は歯抜けになっていて、そうなると読者の方も買う意欲がなくなるでしょうし、揃わないのであれば書店も書棚に置こう、並べよう、在庫しておこうという気にはならなかったと思います。しかし、このたび久しぶりに全巻が揃うことになるのです。

それも写真を見ておわかりのように黄色い本として復活です。高野文子さんの『黄色い本 ジャック・チボーという名の友人』を思い出された方も多いでしょうし、同作を読んで『チボー家の人々』を読んでみたくなった人も多いのではないでしょうか。

ところで先週は『真珠の耳飾りの少女』の配本に合わせて、同柄のネクタイを締めていましたが、さすがにチボー家のネクタイなどないので、せめて色だけでも合わせようと考え、黄色い本ならぬ、黄色いネクタイを締めております。

今日の配本[26/05/25]

チボー家の人々[新版]
1 灰色のノート

ロジェ・マルタン・デュ・ガール 著/山内義雄 訳/野崎歓 解説

第一次世界大戦前後という全ヨーロッパの大変動期を舞台に、時代に敏感に反応する誠実さゆえに起こる若者たちの悲劇を描く一大叙事詩。「第一部 灰色のノート」は、チボー家の次男ジャックの家出で幕を明ける。

絶賛販促中!

たまには、否、いつも一生懸命販売促進に勤しんでおりますが、今日はもう一段ギアを上げてみました。どういうことかと言いますと、こういうことです。

本日は『真珠の耳飾りの少女』の配本日です。なので、あたしも真珠の耳飾りの少女のネクタイを締めて、営業しておりました。ある書店では「気合いが入っているね」と言われました。情熱が伝わっているのであれば重畳です。

ちなみに今日はあくまで配本日であって、発売日ではないので、書店の店頭に並ぶのは都内の大型店で今日の夕方、たぶん明日か週明けには書店に並ぶと思いますので、いましばらくお待ちください。

そしてフェルメールのこの絵、この夏に日本に来るのですよね。大阪中之島美術館で展覧会が予定されています。

さて、もう一つ販促の話題を。

光文社新書で『シモーヌ・ヴェイユ思想入門』が発売になりました。そこで同じ新書サイズの文庫クセジュの『シモーヌ・ヴェイユ』を是非とも併売してほしいのです。

ヴェイユは哲学・思想好きな人であれば名前は知っている人物ですが、一般の知名度はまだまだのところがあると思います。ただ、本はそれなりに刊行されています。今回紹介しているような入門書、概説書だけでなく、ヴェイユの著作の翻訳も刊行されています。特にアニバーサリーな年ではないですが、ヴェイユフェアなど、よいかも知れません。

今日の配本[26/05/22]

真珠の耳飾りの少女[新版]

トレイシー・シュヴァリエ 著/木下哲夫 訳

画家フェルメールに淡い思いを寄せ、名画のモデルになった少女フリートの運命は? 17世紀オランダ・デルフトを舞台に、神秘に包まれた巨匠の光と影に迫る。

ドストエフスキーの世界観

ニコライ・ベルジャーエフ 著/斎藤栄治 訳

自由、悪、革命、大審問官──魂の近親者ベルジャーエフがドストエフスキーから論じるロシア精神と人類に課された普遍的問題のすべて。

翻訳フェア

海外文学は売れないと言われつつも、一生懸命売ろうとしてくれている書店員さんがいます。今日は新宿の紀伊國屋書店でこんなフェアを見かけました。

それがこちら。「翻訳フェア」という、極めてシンプルでストレートなタイトルのフェアです。中心に鎮座するのは、先日平凡社から刊行された『日本文学の翻訳者たち』、そしてその横にはあたしの勤務先のヒット作『「その他の外国文学」の翻訳者』と左右社の『英米文学のわからない言葉』です。

そして、その周囲にはさまざまな海外文学作品が並んでいます。見ているだけで楽しくなってきます。でも海外文学は食わず嫌いならぬ、読まず嫌いの人も多いと思います。

ハン・ガン作品がノーベル賞をきっかけに大ヒットしたように、ちょっとしたきっかけがあれば読もうと思っている人は多いはずです。これからもそういうきっかけを作り出していきたいものです。