今日の配本(24/08/30)

母の舌

エミネ・セヴギ・エヅダマ 著/細井直子 訳

「移民文学の母」と称され、20カ国以上で刊行されるトルコ出身のドイツ語作家、初の邦訳となる短篇集!ビューヒナー賞受賞の言葉も収録。多和田葉子さん推薦。

分離独立と国家創設
係争国家と失敗国家の生態

ジェイムズ・カー=リンゼイ、ミクラス・ファブリー 著/小林綾子 訳

ソマリランドからイスラム国、満洲まで、国家とは何か、どのような条件が揃えば国家たり得るのか? 100の問いで考える。

続ドイツ史1866-1918(上)
民主主義を前にした権力国家

トーマス・ニッパーダイ 著/大内宏一 訳

前巻でドイツ帝国の社会・経済・宗教など文化史を論じ、本書で政治史を扱う。政治に関わる各分野の状態史・構造史が比重を占める。

仏検対策2級問題集[三訂版]

モーリス・ジャケ、舟杉真一、塩谷真由美 著

過去問一新、必須の文法と、CDでもDLでも聴ける豊富な聞き取り練習、よくわかるヒントどんどん進む仏検対策の決定版。

今日の配本(24/08/28)

禁書目録の歴史
カトリック教会四百年の闘い

ロビン・ヴォウズ 著/標珠実 訳

神学者の深い学識と真摯な気持ちの結果が、なぜ文化的な発展を阻害したとされるに至ったのか。現代への警告ともなる、検閲の歴史。

脱成長と食と幸福

セルジュ・ラトゥーシュ 著/中野佳裕 訳

地球の健康も考え、脱成長しながら豊かに食べてゆく方法──「節度ある豊かさ」で生きのびる技法を、幸福と食の観点から示す。

アメリカを変えた夏 1927年

ビル・ブライソン 著/伊藤真 訳

リンドバーグが飛び、アル・カポネが暗躍し、ベーブ・ルースが打つ! 情熱と楽天主義と悪徳に満ちた「大国」の姿を色彩豊かに活写。

今日の配本(24/08/09)

ジョヴァンニの部屋

ジェームズ・ボールドウィン 著/大橋吉之輔 訳

生誕100年記念復刊。同性愛をテーマに内なる自己との出会いの衝撃を描いた、米国で再注目される黒人作家の代表作。金原瑞人解説。

オランダ語の基礎[新版]
文法と練習

クレインス桂子、クレインス・フレデリック、河崎靖 著

初級オランダ語文法を詳しい解説とともに学べる、中級も見据えた1冊。豊富な練習問題・自然なテキストで確実に基礎を身につけます。

ニーチェをドイツ語で読む[新装版]

細見和之 著

対訳を多数掲載した画期的なニーチェ入門書。「超人」などのキーワードを、和訳だけではわかりづらいニュアンスまで丁寧に解説。

今日の配本(24/08/08)

イラストと楽しむフランスの慣用句

トリコロル・パリ 著/ドミニク・ル・バグス イラスト

「キリンのたてがみをとかす」「自分の帽子を食べる」「お腹にちょうちょがいる」ってどんな意味? ドミニク・ル・バグスさんが描くクマのおじさんを案内役に、フランスの日常会話でよく耳にするユニークな言いまわしの数々をご紹介。フランス語を学ぶ人に役立つのはもちろん、そうでない人にも、ユーモアのセンスを忘れずにちょっとひねりを加えた言いまわしで乗り切ろう!というフランスのエスプリを楽しめる一冊になっています。『おしゃべりがはずむ フランスの魔法のフレーズ』の改訂版。

今日の配本(24/07/31)

雄鶏の家
ウクライナのある家族の回想録

ヴィクトリア・ベリム 著/山川純子 訳

「私」は、ロシア人の父とウクライナ人の母のもと、ソ連時代のキエフ(現キーウ)で生まれ育った。15歳のとき母とともにアメリカに移住、現在はベルギーのブリュッセルに暮らす。2014年、ロシアによるクリミア侵攻は「私」と家族を恐怖に陥れた。当初、複雑な思いで見ていたマイダン革命に次第に共感を抱くようになった「私」は、祖国の現在の姿をこの目で見たいと願うようになる。

今日の配本(24/07/26)

ウクライナ大飢饉
スターリンとホロドモール

アン・アプルボーム 著/三浦元博 監修/真壁広道 訳

ウクライナでは1932年から33年にかけて、400万人前後が餓死したといわれる大飢饉「ホロドモール」があった。飢饉はソ連全土を襲ったが、とくにウクライナやウクライナ人が多数住む北カフカースなどの被害が甚大だった。ソ連は当時もその後も長らくその事実を否定していたが、飢饉の原因は今日ではほぼはっきりしている。無謀な農業・産業政策と、ウクライナ農民の抵抗と民族帰属意識を弱体化させようとする意図が絡み、人為的につくられたものだった。大量の餓死は、未必の故意による人災以外のなにものでもなかった。さらに戦後、ソ連支配が強化されるウクライナで、ホロドモールの記録が隠蔽、改竄され、記憶からも抹消された経緯から、「民族復興の物語」としてのホロドモールに至る現在まで、長期にわたって検証する。

人生と闘争
清水幾太郎の社会学

品治佑吉 著

「社会学は人生から生まれ、人生に帰っていく」。華々しい活躍や転変の根底にあったものとは? 人生を問い続けた社会学者の軌跡。

スターリングラード(下)

ワシーリー・グロスマン 著/ロバート・チャンドラー、エリザベス・チャンドラー 校訂/園部哲 訳

『人生と運命』(みすず書房)の読者が待ち望んだその前編となる全三巻。人情味あふれる物語が居間のランプに照らされ、戦場の火炎に炙られる。市民と兵士に、さらにはドイツ兵にも同情の視線が注がれたポリフォニックな群像小説。 本書は1942年4月のヒトラーとムッソリーニ会談から、主人公の一人クルイモフがヴォルガ川を渡ってスターリングラードへ入る9月まで、5カ月未満の物語だ。

今日の配本(24/07/23)

偶偶放浪記

小指 著

外出や旅行が憚られたコロナ禍の2020 年。漫画・エッセイ・絵画・音楽等多方面に活躍する著者は、どこにも行けないのならと家に籠り、わずかひと月の間に過去の旅の思い出を漫画と文章で甦らせ、『旅の本』という書名で自費出版、大きな反響を呼んだ。これを大幅に加筆・修正し、さらに本誌連載「偶偶放浪記」や書き下ろし四篇を加え、新たな旅の本としてまとめたのが本書である。

今日の配本(24/07/19)

ヨーロッパの地政学
安全保障の今

ジャン=シルヴェストル・モングルニエ 著/中村雅治 訳

これまでのヨーロッパの枠組みを捉え直し、中東欧地域や、北大西洋でつながる「西欧」まで広げて国際政治を考察する。

ラテン広文典[新装復刊]

泉井久之助 著

初級から上級まで、すべての学習者に贈るラテン語文法書の最高峰。豊富な例文と精緻な解説で、ラテン語が生きた言葉として蘇ります。