今日の配本(23/12/21)

王の逃亡
フランス革命を変えた夏

ティモシー・タケット 著/松浦義弘、正岡和恵 訳

憲法がほぼ完成しようとしていたこの重要な時期に、立憲制の要である君主が、革命支持の厳粛な誓いを破り、パリから逃れた――その衝撃は凄まじかった。感情の巨大な波が国中を駆けめぐった。フランス革命を変えた夏の真相に迫る記念的名著。

今日の配本(23/12/15)

中世の写本の隠れた作り手たち
ヘンリー八世から女世捨て人まで

メアリー・ウェルズリー 著/田野崎アンドレーア嵐 監修/和爾桃子 訳

テクストの作者から埋もれた本の発見者まで、中世の写本文化を支えてきた有名無名の男女の人生と作品を、カラー口絵とともに読む。

今日の配本(23/12/14)

対訳 ドイツ語で読む「魔の山」

小黒康正 著

トーマス・マンが主人公カストルプの7年間に及ぶ結核療養所での滞在を描く。本書は原語でこの山に挑むための登山ガイド。

時代の行動者たち 香港デモ2019

李立峯 編/ふるまいよしこ、大久保健 訳

「指揮組織なき運動」はどのようにして100万人規模にまで拡大したのか。雨傘運動から続く社会の意識変容を多様な視点から解き明かす。

今日の配本(23/12/11)

魔の聖堂

ピーター・アクロイド 著/矢野浩三郎 訳

18世紀ロンドンで建設中の七つの教会に異端建築家が仕掛けた企みと現代の少年連続殺人の謎。過去と現在が交錯する都市迷宮小説。

今日の配本(23/11/30)

ロシア 奪われた未来
ソ連崩壊後の四半世紀を生きる

マーシャ・ゲッセン 著/三浦元博、飯島一孝 訳

一九八〇年代初めから半ばに生まれ、プーチン支配の世界で成人した男女四人の多難な人生と家族の物語を紡ぐ、渾身のノンフィクション。

第三の波
二〇世紀後半の民主化

サミュエル・P・ハンティントン 著/川中豪 訳

20世紀後半にもたらされた民主主義とは何だったのか。政治学の古典であり、民主化をめぐる議論の出発点となった記念碑的著作を新訳。

ヴェトナム(下)
壮大な悲劇 1945-1975

マックス・ヘイスティングス 著/平賀秀明 訳

本書は、第一次インドシナ戦争前夜からサイゴン陥落までの30年を振り返り、開戦から終戦に至る歴史的背景と政治的思惑を事実に即して描写し、戦争の本質に迫った大作である。一つひとつの作戦や戦闘、その結果としての災禍が時間軸に沿って詳細に描かれており、時代の空気が変化していくさまが臨場感をもって伝わってくる。

今日の配本(23/11/24)

大仏ホテルの幽霊

カン・ファギル 著/小山内園子 訳

1950年代、朝鮮戦争の傷痕が残る西洋式「大仏ホテル」で幽霊に導かれるように4人の男女の人生が交錯する。韓国社会の“恨”を描くゴシックスリラー。

今日の配本(23/11/14)

地図で読む戦争の時代[増補新版]
描かれた日本、描かれなかった日本

今尾恵介 著

軍用地や軍用鉄道は戦後どのような変遷を遂げたのか。また、日本の支配下にあった朝鮮や台湾、満洲国の地図はいかに描かれていたのか。地図から日本の歩みが立体的に浮かび上がる。掲載地図130点以上。領有をめぐって揺れる尖閣諸島や北方領土の地図も掲載。

今日の配本(23/10/31)

ヴェトナム(上)
壮大な悲劇 1945-1975

マックス・ヘイスティングス 著/平賀秀明 訳

戦場で何があったのか、戦闘に至る歴史的背景と政治的思惑、その結果もたらされたものを冷徹な筆致で描いたノンフィクションの白眉。