ホラーと言うよりも歴史ドキュメンタリー

録画しておいた「ラ・ヨローナ~彷徨う女~」を視聴。

以前視聴した「ラ・ヨローナ~泣く女~」の続編的なものかと思って視たのですが、あたしの印象では全く異なる作品でした。

「泣く女」はホラー作品で、恐ろしい形相の女が襲ってくるというホラーの王道のような物語でしたが、「彷徨う女」はホラー要素は非常に少なかったです。と言うよりも、あたしの感覚ではとてもホラーとは言えない作品でした。

どちらも中南米のラヨローナの伝説をベースとしているそうですが、その伝説をよく知らないので、2本の映画~類推するだけですが、子供なくした母親の怨念がすべての始まりのようです。今回の作品も、主人公家庭に入り込んだ家政婦が実は怨霊が人間の姿で現われたということなのでしょうが、そこへ至る物語が悲劇でもあり、切ない物語でもありました。

グアテマラの歴史事実をベースにしているのですが、実は民衆のデモと先住民虐殺を指揮した将軍家庭の苦悩が延々描かれ、結局のところ「泣く女」のような、以下にもホラーなシーンやビジュアルは出て来ません。むしろ将軍家庭に入り込む家政婦がきれいであることが、逆に怖さを引き立たせています。

ただし、家庭に入り込んだ悪霊というのは、まずはその家庭の子供に取り憑いて、徐々に家庭を崩壊に導くものですが、この家政婦は子供と仲良くはなるものの、取り憑こうという感じではありません。将軍の妻に憑依した感じはありますが、それも取り憑くと言うよりも、何がかつて起きたのか、将軍は過去に何をしたのかを知らしめるだけで、やはりホラー的な怖さではありません。

ホラーではなく、社会派の作品でしたね。

彼女の存在は幻覚ではなかったのか……

映画「仮面病棟」を視聴しました。前から気になっていた作品ではあるのですが、見る機会を失していて、雨で出かけることもできない休日に視聴したという次第。

映画のジャンルとしては、病院と聞くとホラーを期待してしまうのですが、本作はサスペンスになるのですよね。犯人は誰なのか、そしてその真の目的とは何なのか?

何かを隠している院長と看護師たち。ヒロインの永野芽郁は、実は本当には存在していない幽霊のような役どころなのかと思っていましたが、まさか真犯人だったとは。でも、とてもカワイイですね。声がとても魅力的です。

しかし今作の永野芽郁は怖いです。姉を死に追いやり、自分の体から臓器を取り出した病院に対する復讐とはいえ、何の躊躇いもなく人を次々と血祭りに上げていく終盤は、カワイイ顔をしているぶん却って恐怖感が増します。本当に冷酷ならば、坂口健太郎も躊躇いなく殺してしまうはずですが、彼は違法な臓器移植には手を貸していないし、本当に自分を守ろうとしてくれたということで引き金を引けなかったのでしょう。

ラスト、坂口健太郎は医師としての大切なものを取り戻して働いているようですが、永野芽郁はどうなったのでしょう? 政財界のお偉方が関与しているため事件はピエロの犯行、そして犯人自殺で終わっていて、彼女に捜査の手が伸びることはないのでしょう。でも、彼女は腎臓がないはずです。自分の腎臓を手に入れた人間だけは殺そうと思っているのではないでしょうか?

映画「事故物件」はホラーなの?

WOWOWで「事故物件」が放送されたので鑑賞しました。

一応は実話ということでしたが、実際のところ、あそこまでの恐怖体験をしたのでしょうか? たぶん映画ならではの脚色ではないかと思います。

さて、ストーリーですが、そもそもこれはホラーだったのか? 主人公がお笑い芸人であり、くだらない(失礼!)テレビの企画のための体験リポートなので、なんとなくベースがお笑いテイストになっていたように感じられました。

主人公は、作品の中で怖い思いをしながら4軒の事故物件を渡り歩くわけですが、短い映画の中で四つも物件を取り入れたため、一つ一つの恐怖体験の背景が何も描かれず、せいぜい「こんな事件があった部屋です」という程度のエピソードに終始しています。挙げ句の果て、主人公には多くの霊が憑いて回っているようですが、それもエンディングを見る限り払拭できたのか、まだ憑いたままなのか不明です。原作者のお笑い芸人は今も事故物件に住んでいるようなので、たくさんの霊と共に暮らしているのかも知れません。

そんなわけで、やはり一か所に住んで、そこの霊の背景、どうして怨霊、悪霊となったのか、そこを明らかにしていくというオーソドックスなストーリーの方がより怖さが増幅できたのではないでしょうか? 今回ような展開ですと、どうも一つ一つの物件のエピソードが薄っぺらく感じてしまい残念です。

続編はあるのでしょうか?

WOWOWで放送された、2018年版の「ハロウィン」を録画しておいたので視聴しました。

この「ハロウィン」は、かつての「ハロウィン」の正統な続編だそうです。あたしは子供のころ、というほど幼くはなかったですが、この「ハロウィン」を見ています。もちろん映画館ではなく、テレビで放送されたものを、ですが……

ちなみに、このダイアリーに書いたことがあったと思うのですが、「ハロウィン」という言葉を初めて知ったのがこの映画でした。ですから、ハロウィンというのは現在のような楽しく騒ぐお祭りではなく、恐怖に満ちあふれた夜というイメージが植えつけられてしまいました。

さて、今回の「ハロウィン」ですが、これで終わったのか続編があるのか、微妙なラストでしたね。マイケルが本当に死んだのかわかりません。そもそも、あれだけのダメージを受けても立ちあがるマイケルは果たして生身の人間なのでしょうか? 「13金」のジェイソンと同じく、不死身のゾンビ化してしまったのではないかという気がします。まあ設定上は40年以上も医療刑務所(?)に入っていた五十絡みのおじさんらしいですが。

また孫娘が最後のシーンで包丁を持ったまま放心状態でした。マイケルと同じ血が流れている一族ですから、こんどは孫娘がマイケル化してしまうのではないか、という予感もします。いずれにせよ、ネット情報では「ハロウィン」の続編が作られることが決まったようなので、果たしてどういう設定でストーリーが展開するのか、とても楽しみではあります。

シライサン

WOWOWで放送された「シライサン」を視聴。

ホラーとしてはそれほど怖いとは思えませんでしたね。造形的にもそうですし、ストーリーにしても、もう少し怖くできたのではないかという気がします。

そして、たぶん多くの人がレビューで書いているのではないかと思われますが、そもそもこの「シライサン」って何者? どうして怨みを抱えるようになったの? というところが謎のままです。都市伝説だからそれでいいんだ、という見方もできますが、それにしては二十数年前からの話ですし、最初にこの話を採取した民俗学者(?)のストーリーを膨らませてもよかったのではないかという気がします。

もしかして、本作がヒットしたら、その民俗学者が主人公で、シライサン誕生の秘密に迫るエピソード・ゼロ、そして最後に記憶を失った主人公・飯豊まりえのその後を描くパート2を作る構想でもあったのではないか、そんな気がします。

でも、それを作るのであれば、もう少しシライサンの造形に気を配った方がよいのではないでしょうか? あれではさほど怖くはないのですが……

ホラーと言うより切ないストーリー?

WOWOWで「犬鳴村」が放映されていたので視聴しました。

ストーリーなどはネット上にたくさんのレビューが上がっていますので、そちらをご覧いただくとして、あたしの率直な感想は、思ったほど怖くはない、というものでした。怨み、呪いといったものがテーマになるジャパニーズホラーって結局のところ非業の死をとげた人の無念が原因だったりするわけで、多くの場合、その非業の死に至る過程が悲劇的で、むしろそちらに感情移入してしまって、可愛そうだなあと思ってしまうことが多いです。

本作もそうでした。勝手に差別され、政府とつるんだ地元の大企業に騙されて、というストーリーはやはり主人公側の方が悪いのではないかという思いが拭えません。

ところで、この犬鳴村は九州にあるという設定ですが、以前に同じような設定の映画を見たことがあります。それは「杉沢村都市伝説」です。

こちらも地図から消えた村という、ほぼ同じような設定で、場所は東北地方となっています。ストーリーは似ていると言えば似ているし、似ていないと言えば似ていない作品でした。

もう一つ似たような作品を覚えていて、それは「エクスクロス 魔境伝説」という作品で、この作品の舞台は信州の山の中、村の名前は「阿鹿里村」、「あしかりむら」と読むのですが、本当は「足狩り村」だというのがオチです。こちらの作品はかなりヒヤヒヤ、ドキドキの展開でしたし、松下奈緒や鈴木亜美といった当時としてはそれなりに人気のメンツが出ていた作品です。

さて、こういった作品、都市伝説をベースにしたものですが、都市伝説と言いながら舞台は都市ではなく人里離れた山奥だったりして、ほとんど人跡未踏のような土地。なおかつ古い因習がどうのこうのといった、都会人の田舎に対する優越感というか蔑視があるのではないかなあという気がします。まあ、本当に町中を舞台にした都市伝説も数限りなくあるので、一概にそうとも言えないとは思いますが、田舎や山奥に何か得体の知れないものが存在するという感性は都会化された現代だからこそ生まれる心情なのでしょうね。

スカパー!復活

数日前にこのダイアリーに書いた、スカパー!のチューナーが壊れてしまった件、ご覧のように復活しました。

いや、正確には復活という言い方は間違っています。スカパー!が見られるような環境に戻ったという意味では復活ではありますが、チューナー自体が直ったわけではないので……

どういうことかと言いますと……

壊れたと書いた後、スカパー!のカスタマーセンターへ連絡をしました。わが家のチューナーの状況、そして自分なりに復旧を試みたことを伝えると、電話での対応は無理、修理・交換になると言われました。チューナーはレンタルでしたので、新しいものと交換し、その上で症状が改善するか否かで更なる修理が必要かどうか判断する、とのこと。

そして本日午前、業者の方が新しいチューナーを持ってわが家に来て、早速チューナーの付け替えを行なってくれました。センターへの連絡などを終えると、無事にきれいに映りました。めでたしめでたし、です。来てくれた業者の人の話では、このところ同じような症状の事例が多くなっているとのこと。レンタルから二年くらいでしょうか、たぶんどの機械も一斉にそろそろガタが来る時期にさしかかっているのかも知れません。

チューナーは交換なので、これまでと全く同じ機種です。ただし接続していたUSBハードディスクは、新しく認識されるためフォーマットされてしまうとのこと。ハードディスクの中に保存してあった映像・番組はすべてパーとなりました。チューナーの機種が変更になるならまだしも、同じ機種なのだから外付けUSBハードディスクくらい引き継げてもよいだろうと思うのですが、ダメなようです。残念。

チューナーが壊れるなんて予想していませんから、DVDディスクやネットワークHDDにダビングしておくなんてやっていませんし、そもそも何番組くらい録画されていたかもわかりません。これはもう諦めるしかないです。

スカパー!が……

わが家では、スカパー!光を契約しています。いろいろ見たり録画したりして、値段ほど使えているかは微妙ですが、それなりには有効活用していると思っています。

スカパー!を見るには、専用のチューナーが必要です。東芝のテレビ「レグザ」では、もとからスカパー!のチューナーが搭載されているモデルもありますが、基本的には専用のチューナーがないと視聴できません。

わが家のチューナーは、Panasonic製の「TZ-WR4KP」という機種です。もう何年使っているか覚えていませんが、非常に便利に使っていました。ところが、このチューナーの調子が昨日からおかしくなりました。

通常はチューナーの窓に時刻が表示されているのですが、それが表示されず、電源ライトは待機状態を意味するオレンジ色がついています。リモコンの電源ボタンを押してもチューナーは反応しません。最初はリモコンの電池切れかと思い電池を交換してみましたが相変わらず。

仕方なく、コンセントを抜いて電源を一度落としてみましたが、やはり何の変化はありません。あえて言えば窓に「HELLO」という文字が表示されました。「おっ、少し待てば正常に戻るかな?」と思って「HELLO」の文字を眺めていましたtが一向に変化なし。ずーっと「HELLO」のままです。

録画予約などが入っているのですが、それはこの状態できちんと動作しているのか、それともまるっきり録画されていないのか、不安は募るばかりです。ネットを見ると同じような症状は見つかりません。電源が入らない、といった症例はあり、その場合はリセットボタンを使うと書かれています。もちろんそれも試しましたが、やはり「HELLO」のままです。さて、どうしたらよいのでしょう? リセットボタンを押したので、録画予約は消えてしまっているのでしょうか?