できることなら新書か選書で読みたいのです!

中公新書の『コミンテルン』を読了しました。中国近代史を学んでいたときには、コミンテルンとは絶大な力をもっている組織ように感じられましたが、本書を読むとそうでもない事がわかりましたし、ソ連共産党に翻弄され、右往左往していたようにさえ思えてきました。

それはおくとして、ソ連による共産革命によって、共産主義=マルクス主義のように見なされがちですが、たぶんレーニン、そしてスターリンによって作られたものはマルクス主義ではないのでしょう。たぶんマルクスが生きていたら、そう言うのではないかと思います。そうなると共産主義とは何なのか、マルクス主義とは何が異なるのか、ということが気になります。

共産主義の一つの方法としてマルクス主義があるのだとすれば、マルクス主義以外の共産主義にはどのようものがあり、それぞれの違いはどんなところにあるのか、それが非常に気になります。確か、マルクス以前に既に(概念としての?)社会主義や共産主義は存在していたはずですから。

また『コミンテルン』を読んでいると、社会主義も共産主義とはちょっと違うようですし、社会民主主義となると盛って異なるもののように描かれています。言葉が違う以上、その中味も違うのは理解できますが、ならばそれぞれはどう違うのか、そこが知りたくなってきます。

『コミンテルン』を読了して、一番に思ったことはそういうことでした。社会主義と共産主義、社会民主主義、そういったものの違いをコンパクトにまとめている書籍はないものでしょうか。つい先日、書店の人文担当の方とそんな話をしていました。たぶん専門書を渉猟すれば見つかるのでしょうが、そこまで詳し事を求めているわけではありません。新書か、せいぜい選書くらいの手軽さで読めるようなものはないものでしょうか。

ところで、国分寺のクイーンズ伊勢丹で、話題のイチゴ、あまりんが売られていました。噂に違わず美味しいイチゴでした。

エジプトは人気?

最近、テレビでエジプトのピラミッドに関するニュースを見ました。ツタンカーメンの墓にまだ知られていない部屋(空間)があるのではないか、というのです。このニュースがエジプトはともかく、世界各国でどれくらい報道されているのかわかりませんが、日本では古代エジプトの人気は高いので、このように報道されたのではないでしょうか。

そういうわけで、ということではありませんが、今月のちくま新書はこの二点を購入しました。『フッサール入門』と『ファラオ』です。フッサールは、もちろん名前は知っていますが、著作(の邦訳)を読んだことはありませんので、ひとまず入門的な知識を得ようと思って手に取った次第です。

そう言えば数ヶ月前に講談社現代新書でも『はじめてのフッサール「イデーン」』が刊行されていましたけど、なにかアニバーサリーでもありましたっけ。それとも、たまたまの偶然なのでしょうか。

そしてもう一点の『ファラオ』と聞けば、あたしの勤務先でもつい先日『プトレマイオス一世』を刊行したばかりです。東京ではちょうど「ラムセス大王展」が開幕したところですし、年明けから「特別展 古代エジプト」も開催されていますので、ちょっとした《古代エジプト》ブームが巡ってきているのかも知れません。

考えてみますと、書籍の刊行でも古代エジプトはそれなりのボリュームがありますし、日本人にとって人気の時代、地域であることは間違いないでしょう。海外旅行の旅先としてもエジプトとピラミッドは人気上位に入っているはずです。もともと日本人には馴染みがあるのでしょう。

初体験の港のヨーコ、横浜、横須賀

これだけ毎日のように書店営業に出かけていますが、決まった書店を回っているので、実はある土地にはしょっちゅう行くのに、すぐ近くの場所には全く行くことがない、という地域が結構あります。しかし、先週初めて行ったところがあったので、ちょっとしたご報告をしたいと思います。

鎌倉です。とは言っても、鎌倉は書店営業で二か月に一度くらいは行っていますので珍しくもなんともありません、ただ鎌倉へ営業に行くときは横須賀線で鎌倉駅へ行き、営業を済ませるとまた横須賀線に乗って大船方面へ向かってしまいます。大船や戸塚、あるいは横浜まで戻ってさらに一軒、二軒営業して帰宅するというのが定番でした。

ところが、先週鎌倉へ行ったのですが、その後は大船方面ではなく久里浜方面へ向かったのです。鎌倉以遠の横須賀線は初めての体験です。処女地です、処女航海です。

鎌倉の次の逗子行きの電車が多く、その日も逗子までまずは一駅移動しまして、同じホームの向かい側で待っている久里浜行きに乗り換えました。数分の待ち合わせで発車です。

その次は東逗子だったのですが、意外と大勢の高校生男女が乗り込んできたのに驚きました。近隣に高校があるのでしょう。地理不案内ですから、そのあたりの事情はさっぱりわかりません。そしてさらに移動して横須賀で下車しました。

横須賀駅に来たのはこれが生まれて初めてです。「港のヨーコ、横浜、横須賀」のメロディーが頭の中で流れていましたが、改札口を出るとそんなメロディーは鳴り止んでしまいました。もう少し賑やかな駅前を予想していたのですが、なんともひなびた駅ですね。否、そういうことを言ったら失礼ですね。でも、これまた営業回りで何度も行っている京急の横須賀中央駅と比べると月とスッポンなんです。

地元の人からすれば驚くにはあたらないのでしょうが、初めて訪れた身としては横須賀中央と横須賀でこれほどの違いがあるとは思いしませんでした。横須賀中央という駅名からしてこっちが中心地というのは理解できるとしても、横須賀だってもう少し賑やかでもよさそうなものではないでしょうか。

あと、おまけですが、先週は中央線のグリーン車、いまはまだ無料なので、乗ってみました。

エコとかSDGsとか深く理解しているわけではありませんが……

一枚目の画像、何の写真だかおわかりになりますでしょうか。上の方に青空が見えているくらいはわかるかと思いますが、その下は何でしょう。

正解は太陽光パネルです。先週と今週の週末に行なわれた工事で、わが家の屋根にも遂に太陽光パネルが設置されたのです。この写真は、つまりわが家の屋根です。手前は雪止めが付いている屋根そのもので、青空と間にところに見えているのが太陽光パネルです。

室内には左の写真のようなリモコン(?)が取り付けられました。これでいろいろ設定ができるようですが、特に問題がなければ初期設定のままでよいそうです。よくわからないので、そのままにしてあります。

リモコンの右下にQRコードが見えますが、ここからウェブサイトに飛んで登録するといろいろなデータを遠隔で見たり設定したりすることができるようになるそうです。

家の外壁には新たにこんな機器が取り付けられました。太陽光パネルからの電気を室内に送るための設備なのでしょう。これで東京電力の電気を使わなくてもよくなって、電気代が安くなる、ということらしいです。

でも、24時間、365日常に発電ができるわけではありません。太陽が出ていなければ無理なので、夜間はもちろん曇りや雨の日はほとんど発電しないでしょう。

そして発電がガンガンできるときには、室内で使わない電気を溜めておくことができます。その蓄電池が左の写真です。結構大きな装置です。ここにある程度の電気を溜めておけば、夜間の電力も賄えますし、突然の停電でも電気が使えなくなることはないようです。

昨日が工事でしたが、夕方までかかったので昨日はほとんど発電できていなかったと思います。協からがスタートです。

朝起きて、どんな具合なのか、スマホアプリで確認してみたのが右の画像です。7時ちょっと前の時点ですから既に太陽は昇っています。1.4kWの電力を使っているのに対して、太陽光の発電では0.1kWしか賄えていないので、東電からの電力を1.3kW使っているということのようです。

ところが午後1時半くらいになりますと、すばらしい晴天に恵まれたので、太陽光パネルで1.6kW発電していて、使っているのは1.0kWなので、使わない0.6kWを蓄電に回していることになります。これがよい具合なのか、あまりよくないのか、初日なのでわかりません。蓄電池も21%と表示されていますが、このくらいでよいのか、あるいは100%近い方がよいのか、しばらくは試行錯誤と言いますか、要観察ですね。

これでどれくらい東京電力に支払う電気代が安くなるのか。もちろん、太陽光設置の工事代などがありますので、それを加えますとしばらくはかかるお金は増えも減りもしないだろうと思われます。しかし、工事代のローンがある程度進めば、東電への電気代+工事のローンの合計は、これまでの電気代よりも安くなるのだと予想しています。

あとは、とにかく晴れることを期待するのみです。そろそろ夕方、日も翳ってきたので今日の発電はそろそろ終了でしょう。

いちばん幸せな思い出

《エクス・リブリス》の新刊『ブリス・モンタージュ』は、『断絶』のリン・マーの作品で、短篇集です。『断絶』がコロナの流行を予言したかのような作品として話題になりましたが、本作はそれとはまるで異なるテイストに感じられました。

と言いますか、これらの短篇をどう理解したらよいのか、異世界ものっぽくもあり、SFなのかしら、という感じもしましたし、それぞれの作品が繋がっているようでいて、まるで別次元の話だったり、とにかく一言言い表わすのが難しい短篇集でした。

そんな中、「北京ダック」という作品の中にリディア・デイヴィスの「一番幸せな思い出」という小品が引用されています。このリディア・デイヴィスの作品は、Uブックスの『サミュエル・ジョンソンが怒っている』に収録されていますので、ご興味のある方はこちらも是非手に取っていただけると嬉しいです。

それにしても、この『ブリス・モンタージュ』という作品、異郷に暮らす中国人の居心地の悪さというのがベースにあるものの、それを超えたものを感じます。別に中国人でなくともこういう気分になることを、こういう感情を抱えて生きている人って多いのだろうなあ、と思わせてくれる作品でした。そんな心のモヤモヤが発露されると、SFっぽかったり、異世界譚ぽかったりするのでしょうか。

さくらスイーツ

和菓子ですと桜もちという、そのまんまさくらを使ったスイーツがありますが、洋菓子の場合はどうなのでしょう。この時季になると、さくらを冠したスイーツがたくさん登場しますけど、それくらい桜を使っているのかはよくわかりません。

そんなわけで、セブンイレブンで買ってきた昨日のスイーツがこちらです。まずは母へ買ってきた「桜あんクリームのどら焼き」です。

桜あんとありますし、どら焼きなので和洋折衷なスイーツですね。原材料表示を見ますと、あんに桜花エキスが入っているようです。つまりは桜から抽出した何かが使われているのでしょう。

そして、あたし自身には「さくらミルクプリン」です。しばらくプリンを食べていないなあ、と思いながら選びました。

この手のスイーツは桜ではなく、実際にはイチゴを使っていたりすることも多々ありますが、このスイーツは本当に桜を使っているようです。

一口食べると、桜もちを食べたときのような味わいを感じました。桜もちの葉っぱを食べたときに感じる、ちょっと塩っぱい感じがありました。これも桜花エキスを使っているようなので、ホンモノの桜を使っているのではないでしょうか。

プリン自体はとても食べやすかったです。分量もこれくらいであれば、まさに別腹で食べきれるのではないでしょうか。口に何か固形物があたるのは、ホワイトチョコを使っているみたいですね。公式サイトに書いてあるように、確かに「春を感じるプリン」でした。

おうち帰ってすぐ食べたよね。

日向坂46三期生の上村ひなのが今月6日に公開したブログに見覚えのあるものが写っていました。

昨日今日とで、すずかさんとお仕事で宮崎県にいました🌴
移動中も沢山お喋りしてましたね🌴
楽しかったなぁ🌴

という書き出しから、二期生の富田鈴花と宮崎ロケに行ったことがわかります。その想い出を綴ったブログで「空港で買ったおみやげ紹介するね🤭」という文章に続いて貼られていったのが次の画像です。

おみやげで買った商品の写真が何枚か載せられているうちの一枚です。「炭火焼」と書いてありますが鶏肉ですね。あたしの感覚としては酒の肴なのですが、ひなのちゃんもお酒を飲んだのでしょうか?

それはともかく、宮崎と言えば昨秋、あたしも人文会の研修旅行で行ったばかりです。熊本から入って鹿児島を経由して宮崎までの二泊三日でした。最後は宮崎空港から帰ったのですが、そこで食べたチキン南蛮も美味しかったし、空港であたしもいろいろとお土産を買ったのが懐かしく思い出されます。

その時のあたしのブログに、ひなのちゃんが買ったものと同じ「炭火焼」の画像が貼られています。あたしは既に柚胡椒の味付けがされているものと、柚胡椒の味が付いていないものの二つを買って帰ったのですが、当然のことながら、晩酌のお供でした。

地方の空港なので、食べるところにしろ買うところにしろ、さほど期待していなかったのですが、宮崎空港は食事も美味しく、お土産屋も充実していました。さすがに北海道の新千歳空港にはかないませんが、あそこはちょっと別格でしょう、国際空港でもありますし。

書いていて、また飛行機に乗りたくなってきました。

これはなんの目印なのでしょうか?

時々ニュースなどでも報じられますが、自宅の表札に知らぬ間にシールが貼られていたり、マジックでちょっとした記号が書かれていたりしていることがあるそうです。それは詐欺業者が「この家は留守がちの家」「ここは老人の一人暮らし」といった目印ために付けているものだそうで、その業界の人どうしだと、それで情報を伝え合っているそうなのです。

幸いにも、わが家の表札にはそういった目印は付いていないのですが、数日前にこんなものが置かれていたのです。それが右の写真です。

電動ドリルが置かれていたのです。最近、わが家もちょっとした工事をしたので業者さんが来たりしていましたが、その業者の方の忘れ物ではないそうです。そうすると、わざわざわが家の家の前にドリルを置いていくなんて、どういう意味があるのでしょう。

もちろん、わが家以外に近所で工事を行なった家はありません。この数日は雨も降りましたし、雪もぱらつきました。このままではこのドリルは使い物にならなくなってしまうでしょう。まあ、うちの工具ではないので別に構いませんが。

とはいえ、やはりこんな大きなドリルが門前に置いてあるのは邪魔ですから、忘れた方は早く取りに来てほしいものです。

思い出せない……

本を探しています。

どんな本かと言いますと、日本語に関する本です。新書であることは確かなのですが、著者も書名も、どこの新書レーベルかもわかりません。わかりませんというか、思い出せません。

先日の関西ツアーの時に、営業で訪れた書店の店頭でふと手に取って、パラパラめくって「面白そうだなあ」と思ったのです。ただツアー中の本は持っていたので、「どうせ新書だし、いま読んでいるのが読み終わったら、東京へ戻ってから買おう」と思って、それっきりです。

簡単に手に取れたので、平積みか面陳になっていたのだと思います。となれば、新刊かせいぜいこの数ヶ月に発売されたものではないかと思われます。しかし、東京へ戻っていざ買おうと思ったときに、上記のようにまるっきり思い出せないのです。

日々営業回りの途次、書店の新書コーナーで探してみるのですが、見つかりません。まあ、これは根気よく探し続けるしかないでしょうね。なにかの拍子に、それこそ忘れたころに見つかるかも知れませんから。

2025年3月6日 | カテゴリー : Rockfield Diary | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

なんとなく感想など……

乃木坂工事中で38枚目シングル「ネーブルオレンジ」の選抜メンバーが発表されました。今回の選抜メンバーは19名です。六期生は期別曲が収録されるのか判明していませんが、少なくとも選抜やアンダー、ユニットなどに参加することはないでしょう。

そうなりますと、現在の三期生から五期生が31名ですので、アンダーは12名となります。中村麗乃が卒業を発表しているので、アンダー楽曲に参加しないとなると11名になってしまいます。毎度このダイアリーで書いていますが、選抜が19名で、アンダーが11名というのはあまりにもバランスが悪くはないでしょうか。

19名の選抜メンバーでは、歌番組に出たとしても一人一人はほとんどテレビ映らないと思います。それでも選抜にこだわるメンバーの気持ちは理解できますが、やはりちょっと多すぎると感じます。だったら、誰がアンダーになるべきなのか。

あたし個人の感触では、15名、16名くらいの選抜がMAXではないかと思いますし、テレビ映りを考えますと12名がよいところではないでしょうか。そうなると、ここから7名ほどをあんだーにしないとなりません。たぶん一列目、二列目は人気上位でしょうから、三列目から一人、せいぜい二人くらいが選抜メンバーでしょう。

この際、よほどのことがない限り、三列目は毎回大幅に入れ替えるくらいがグループの活性化にもなってよいのではないかと密かに思っています。