当時だってきれいな空はありましたけどね

数日前の朝日新聞夕刊一面にこんな写真が載っていました。1995年と2026年の北京の様子です。

北京の同じ場所で撮影したものなのか否か、ここ数十年訪中していないあたしには判断がつきかねますが、一見して感じることは大気の汚れではなく、自転車の数です。1995年の写真に写っているのはすべて自転車に乗っている市民です。これこそ、あたしの知っている北京です。

そして当時はまだPM2.5とか、庶民もそれほど気にしていなかったのか(いや、知らなかったのか)、マスクをしている人もほとんど写っていません。確かに、埃がすごかったので、ド派手、カラフルなマスクをしている人はたくさん見かけましたが、現在の東京のような立体型マスクなど当時の北京にはなかったはずです。

そしてそれから30年後、2026年の北京です。写真の加減なのか、決して澄んだ青空には見えませんが、95年の写真とはまるで異なります。車がこれほど走っているのですから、排気ガスで却って空気も汚れていそうなものですが、そんな風には見えません。電気自動車の普及も影響しているのでしょうか。

北京の空気、あたしの印象ではやはり工事現場から出る埃とクルマ、トラックの排気ガスが多かったと思います。かつて北京に遊びに行って一日中街歩きをし、夕方ホテルに戻って鼻の穴を掃除するとティッシュが真っ黒になっていました。それくらい汚い空気の中を歩いていたというわけです。

でもかつてあたしが中国を旅したころの写真、こちらにアップしていますが、いかがでしょう、どの年代のものでも意外と青空が写っていませんか。どんよりと曇っている、ちょっと薄汚れている空もたくさん見てきましたが、北京でもこんなによい天気があるんだという経験、何度もしています。

2026年5月16日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー