進展があったのでしょうか?

あたしは、そっち方面についてはまるで疎くて、どんなことが問題となっているのか、何を証明しなければならないのか、全く理解できません。ただ関心はあるので、興味深く読んだ記事がこちらです。

数学の超難問「ABC予想」証明の正否をめぐる論争に、決着がつくかもしれない。コンピューターの力を借りて検証する動きが出てきた。証明の論文を発表した京都大の望月新一教授(56)も、この検証に肯定的だ。

先月27日の朝日新聞です。ここから先が専門家でないとなかなか理解できない内容の記事なのですが、ここに出て来る京都大学の望月教授は、あたしの勤務先から刊行している小説に登場しているのです。

その作品が『恐るべき緑』です。この作品は公式サイトの内容紹介によれば

科学の常識を塗り替えた学者たちの奇妙な人生と、それぞれに訪れた発見/啓示の瞬間。チリの新鋭による、前代未聞の〈科学小説〉!

といった作品なのですが、この中の一編「核心中の核心」に望月教授は登場します。これ以外にも、ライトなマッドサイエンティストたちの、常人では計り知れない人生が描かれています。基本的に、登場人物とその業績は事実ですが、科学者たちの人生や生活は作者の想像の産物です。でも「きっとこんな人だったのではないかな」と思わせる筆致が冴え渡っています。

科学はよくわかりませんし、本書に登場する科学者のことは誰一人知らなかったのですが、そんな基礎知識は全く不要、まっさらな状態で読み始めても十二分に楽しめる作品です。