反応に期待!

本日は朝日新聞の朝刊一面に広告を掲載しました。いまどき新聞広告なんて効くの、という方もいらっしゃると思いますが、これがバカにならないのです。

もちろん、どんな本か、誰がターゲットなのかによっても効果は変わってくるでしょう。若者向けであれば、恐らく新聞なんて見ない人が多いでしょうから、若者に売りたい本を新聞広告に掲載しても効果は限られていると思います。

でも、あたしの勤務先の本を買ってくださる方は恐らく新聞もちゃんと購読していて、週末の読書欄も隈なくチェックされている方が多いのではないかと予想しています。ですから、こういう広告の効果はまだまだ侮れません。そして必ずしも今日ではなく、明日以降、一週間から二週間は注文が伸びるはずです。とても愉しみです。

そんな本日の朝日新聞、夕刊のトップ記事は体臭についてです。口臭はエチケットの話題になることも多いですが、体臭も悩んでいる人って多いのでしょうね。もちろんワキガというわかりやすい病気であれば、治療する方法もあるのでしょうが、ただ単なる体臭では、一人で悩んでいる方が多いのでしょう。なので、記事にあるような取り組みができたのでしょう。

そんな体臭の悩み、最近読んだ『どうせ死ぬなら、最後にミーアヤム』の主人公が、やはり体臭に悩んでいました。同書の内容紹介には書いてありませんが、主人公は体格がよく、いわゆる巨漢、悪く言えばデブで、汗も掻きやすいのでしょう。常に自分の体臭を気にしているような男性です。

記事にあるように、悩みを打ち明け合うというのも大事なことだと思いますが、同書を読んでみるのもいかがでしょうか。ネタばらしをしてしまうと、主人公の体臭の悩みが解決されることはありません。でも主人公は明るく前を向いて生きていけるようになりました。そんな勇気をもらえる一冊だと思います。

AI時代の語学

本日のダイアリーのタイトルは、今朝の朝日新聞の見出しから拝借しました。あたしの勤務先は語学書が大きな柱ですので、個人的にはまだそこまでの切実感は持っていませんが、将来的にはAIの進歩が語学書の制作、発売、売り上げにどう影響を与えるのか、気になるところではあります。

そんな柱の一つである語学書部門でこんなしおりを作りました。この秋に書店で開催予定の《ニューエクスプレス》累計150万部突破記念フェアの店頭配布グッズになります。

《エクスプレス》○○語として、別売りカセット共にスタートし、別売りカセットが別売りCDとなり、更には別売りではなくCD付に変わり、現在では音声ダウンロードと、時代によって音源の形態を変化させながら続いてきた《エクスプレス》シリーズ。タイトルも《エクスプレス》から《CDエクスプレス》となり、《ニューエクスプレス》となり、現在では《ニューエクスプレスプラス》となって、およそ60か国語を刊行しております。

このしおりは、最もオーソドックスな、そしてどんな外国語でも最初に覚えるべきフレーズ「こんにちは」を、いろいろな言語で紹介しています。ブルーとピンクの2タイプあります。裏表というわけではありませんのでご注意ください。

実は、何年か前、過去にもしおりを作ったことがありまして、それが二枚目の画像です。この時は「こんにちは」と「ありがとう」を並べています。この二つのフレーズは、本当に大事な言葉ですね。この二つくらいは、どんな国へ行っても、現地の言葉でスラッと口にしたいものです。

さて、話は最初に戻ってAIの発達と語学学習についてです。朝日新聞の記事には『ニューエクスプレスプラス チェコ語』の著者、保川亜矢子さんの教室が紹介されています。受講生の

やっぱり、機械を通してではなく、生身の人間同士でコミュニケーションをとりたい。だからこそ言葉を勉強したいです

という言葉が紹介されていますが、これが語学書を作り続ける理由でもあります。技術の発達があるからこそ、人間が言葉を学びやすくなったと考えている、という別の受講生の意見も紹介されていて、必ずしもAIが語学学習と対立するものではない、ということも教えられます。

禁書だらけ?

昨日の朝日新聞夕刊に、「「禁書」広がる米で本を配る図書館」という記事がありました。今の時代に焚書坑儒か、と思いつつ記事を読んでみました。

ただ、アメリカというのは自由の国というイメージを持っている人も多いかと思いますが、実は禁書というのは昔からあった国だそうです。有名なところではサリンジャーの『キャッチャー・イン・ザ・ライ』です。

数年前、NHKで放送された「完全なる問題作」で取り上げられたのが『キャッチャー・イン・ザ・ライ』でした。これだけ売れた、そして今も売れ続けている作品が禁書指定されていたとは驚きです。

どうもアメリカという国は、自由なようでいて、こと宗教が絡むと厳格と言いますか、融通が利かなくなると言いますか、意固地になるところがあるように感じられます。あたしの勤務先からも『禁書目録の歴史』という本を刊行しております。キリスト教ってそういう一面を持っているのですね。同書の内容紹介には

「禁書目録」は決して過去の遺物ではなく、現代の私たちに警告と深い示唆を与えてくれることを、本書は伝えている。

という一節があり、まさしく今回の朝日の記事のことを指しているのではないかと思われます。キリスト教ではなくとも、為政者が書物を発禁処分にするというのは古今東西の歴史を見渡せば枚挙に暇がありませんね。

そうそう、乃木坂46を卒業した久保ちゃんの卒業コンサートのブルーレイが届きました。久保ちゃん、卒業後もコンスタントに活躍していますね。

ずーっと売れ続けています

大型連休中は夕刊がありません。そして以前は別刷であった朝日新聞のGLOBEは最近は紙面の中に含まれるようになりました。毎回ではありませんが、特集によっては興味深く読むこともあります。

そんなGLOBEの中でも特に好きなのが世界各国のベストセラーを紹介する欄です。やはり出版界で働いていると、こういう記事には目が行ってしまうものです。今日は韓国のベストセラーでした。

その第七位にノーベル賞作家ハン・ガンさんの『別れと告げない』がランクインしています。やはり韓国でも全米批評家協会賞の受賞が売り上げに影響しているのですね。

この『別れを告げない』は、ノーベル賞の発表が10月でしたが、その年の春に刊行され、秋までに4回も重版するほどよく売れていました。そこへ持って来てノーベル賞受賞ですから、すさまじい反響でした。

ただ、その後もずーっと売れ続けているのです。いまも売行きランキングを出してみると、ベストテンにランクインしています。並居る新刊を押し退け、いまだに売れ続けているので、本当にすごい本です。

ちなみに第八位にランクインしているパク・ミンギュさんも、あたしの勤務先からは『ピンポン』という作品を刊行しています。

進展があったのでしょうか?

あたしは、そっち方面についてはまるで疎くて、どんなことが問題となっているのか、何を証明しなければならないのか、全く理解できません。ただ関心はあるので、興味深く読んだ記事がこちらです。

数学の超難問「ABC予想」証明の正否をめぐる論争に、決着がつくかもしれない。コンピューターの力を借りて検証する動きが出てきた。証明の論文を発表した京都大の望月新一教授(56)も、この検証に肯定的だ。

先月27日の朝日新聞です。ここから先が専門家でないとなかなか理解できない内容の記事なのですが、ここに出て来る京都大学の望月教授は、あたしの勤務先から刊行している小説に登場しているのです。

その作品が『恐るべき緑』です。この作品は公式サイトの内容紹介によれば

科学の常識を塗り替えた学者たちの奇妙な人生と、それぞれに訪れた発見/啓示の瞬間。チリの新鋭による、前代未聞の〈科学小説〉!

といった作品なのですが、この中の一編「核心中の核心」に望月教授は登場します。これ以外にも、ライトなマッドサイエンティストたちの、常人では計り知れない人生が描かれています。基本的に、登場人物とその業績は事実ですが、科学者たちの人生や生活は作者の想像の産物です。でも「きっとこんな人だったのではないかな」と思わせる筆致が冴え渡っています。

科学はよくわかりませんし、本書に登場する科学者のことは誰一人知らなかったのですが、そんな基礎知識は全く不要、まっさらな状態で読み始めても十二分に楽しめる作品です。

パンダ愛、永遠に

日本からジャイアントパンダがいなくなるまであとわずか。いよいよカウントダウンですね。昨日の朝日新聞の夕刊にもパンダ好きの著名人二人のインタビュー記事が載っていました。

その中のお一人、はなさんはあたしの勤務先とも縁のある方です。はなさんのプロフィールに載っている著書、『はなと毎日パンダの 中国パンダ旅』『はなと学ぶ パンダに会いに行くための中国語』の二点はいずれも、あたしの勤務先の刊行物です。

あたしも刊行記念イベントでお会いしたことがありますが、本当にパンダが大好きなのが伝わってきました。あたしも上野と北京でパンダを見たことがありますが、いずれも大人のパンダなのでずっと座って笹を食べているところだけでした。テレビなどで見る赤ちゃんパンダの動きはまさにぬいぐるみですね。既に「中国パンダ旅」で中国までパンダに会いに行っているはなさんですから、日本からパンダがいなくなっても、きっと中国へ会いに行くことでしょう。

ところで保護動物ということで、中国の野生に近い環境下で飼育しているわけですが、中国にだけ集めてしまうのはどうなのでしょうね。別に日本がよいとは主張しませんが、中国以外にももう一か所くらい、中国以外の土地にも繁殖基地を設けておいた方がよいのではないかと、素人の考えですが、未知の伝染病とかで全滅するリスクを分散するためにも。

ベストではなくマスト

ジョン・レノンが暗殺された12月8日がまもなくです。調べてみると、もう45年が経つそうです。そして、その12月8日は真珠湾攻撃、太平洋戦争開戦の日でもあります。

そんなレノン暗殺が近いからなのか、あたしの勤務先のビートルズ本が今朝の朝日新聞読書欄で紹介されていました。

あたしはビートルズ世代ではありませんが、解散後もファンを増やし続けているスーパーバンドなので、世代であるかないかなど関係ないようです。とはいえ、あたしはビートルズを聴いて育ったわけではありません。特に影響を受けたという印象もなければ、これといった感想も感慨も持っていません。

あたしの場合、学生のころは80年代の洋楽華やかなりしころで、現役でマイケル・ジャクソンやマドンナ、デュラン・デュランにカルチャークラブ、トトにジャーニーといったアーチストの曲がラジオからも盛んに流れてきて、ビートルズを聴くような時間もなければ、興味も沸きませんでした。

そんな書評記事はさておき、紀伊國屋書店新宿本店の壁にこんなポスターが貼ってありました。「心理学専門書マスト100」フェアです。数日前に始まったところですね。人文会が協力しているようです。

この時季は「今年のベスト10」といった企画が行なわれる季節でもありますが、ベストではなくマストというところがさすがですね。心理学のジャンルではこういうリストが作られているのですね。

では他のジャンルではどうでしょう。文芸書などはその時々の新刊が売れますし、そもそも好きな作家やテーマが読者の側にもあるでしょう。他の人文ジャンルでもこういうリストって作れるものでしょうか。日本史や世界史でその年のベストは出せるでしょうけど、マストといったリストを作ることは可能なのでしょうか。なかなか難しそうです。

語学書であれば、マスト・リストは作れそうな気もしますが、言語によって冊数も変わってきそうですね。どのくらいが適切なのでしょうか。

分断と統一と

関西ツアーから戻ってきました。そして土曜日は書評の日です。予告どおり、朝日新聞には『統一後のドイツ』が載っています。

この『統一後のドイツ』ですが、配本日のころに朝日新聞の一面と二面でドイツ統一後の東西格差についての特集記事が大きく掲載されていました。そしてその記事の中に本書の著者のインタビュー記事も載っていたのです。

朝日の記事担当者が本書の刊行(邦訳)をしっていたのかどうか、そこまではわかりませんが、これだけ大きな特集記事も載ったのだから、本書もきっと近いうちに読書欄で紹介されるだろうと、心の中で期待しておりました。

そんな今日の読書欄ですが、こんな本も取り上げられていました。集英社クリエイティブの『分断八〇年』です。こちらは朝鮮半島の南北分断を扱った一冊です。

この二冊が一緒に書評欄に載っているなんて、もちろん両書の刊行が近かったというのもあるでしょうが、それと共に朝日新聞側の意図も感じてしまいます。この両書の書評は併読することを是非お薦めします。

書店や図書館では、この両書はアジアとヨーロッパを扱った本なので、置かれる場所が少し離れているかもしれません。でも書評を読んでいただければ、この二冊は隣に並べておくべき本なのではないかという気がしてきました。

読書欄ではなくとも……

週末は新聞各紙で本が紹介されます。いわゆる「書評が出た」「書評欄に載った」というやつです。出版不況と言われ、本が売れないと言われるこの時代、新聞の読書欄で紹介されると、やはり売り上げが伸びるので、出版社にとっては関心を持たざるを得ない紙面です。

とはいえ、本が紹介されるのは読書欄、書評欄ばかりとは限りません。今朝の朝日新聞の「あなたに贈る本」という特集紙面で、あたしの勤務先の『カンボジアに村をつくった日本人』が登場していました。紹介してくださったのは法然院貫主・梶田真章さん。不勉強にも、法然院が関わっているとは知りませんでした。

ちなみに『カンボジアに……』は2015年、いまから10年前に刊行された本です。今も活動は続いているようで、支援というのは一過性のものでなく、継続が大事なのだと改めて思います。

さて、本日の朝日新聞はこれだけではありません。「日曜に想う」のコーナーが井上哲次郎に関する記事でした。曰く、「明治期にもあった「日本人ファースト」」。幕末に攘夷があって、でも開国に踏み切って明治維新を迎え、殖産興業、富国強兵で外国に門戸を開いた日本ですが、やはりドッと外国のものが入ってくると国粋的な揺り戻しもあったのですね。

井上哲次郎って知らない方も多いと思います。簡単に紹介したような新書も刊行されていないと思います。そこでお薦めしたいのが、あたしの勤務先から刊行した『井上哲次郎と「国体」の光芒』です。当時のアカデミズムの雰囲気が伝わる一冊です。

この記事を読んだら「井上哲次郎ってどんな人なんだろう?」と思った方も多いはずです。そんな時にネットで「井上哲次郎」を検索したら、たぶんこの本が真っ先にヒットするのではないでしょうか。この機会に是非手に取ってみてください。

文庫でもなく、新書でもなく、あえて選書

書店営業の途次、こんなフェアが開催されているのを見つけました。冊子が配布されていたので、いただいてきました。

それがこちら、新潮選書と中公選書のコラボフェアです。2025とありますが、昨年や一昨年もやっていたのか、寡聞にして知りません。今年初めて目にしたフェアです。

新潮にしろ中公にしろ、両社とも新書を出している出版社です。それなのに新書のコラボフェアではなく、あえて選書のコラボフェアというところが注目ポイントではないでしょうか。

この小冊子の表紙裏に「「選書」って、なんだかわかりますか?」という挨拶文が載っています。これがなかなか秀逸な出来です。ちなみに、両選書とも創刊は1967年、あたしと同い年です。ただ中公の方は前身の中公叢書からの年数だそうですが。いつか新書大賞の向こうを張って選書大賞を作りたい両社のようです。

さて、話は変わって本日の朝日新聞読書欄。あたしの勤務先の『ファシストたちの肖像』が紹介されています。予告どおりでした。

本書はイタリア、ドイツ、オーストリア、ハンガリー、ルーマニア、スペインを対象としたものですが、今日の書評では日本に引きつけて書かれているので、非常に関心と注目を引いたのではないでしょうか。

それにしても、あたしの勤務先ってヒトラーの大部な評伝とか、ファシズムやナチズムに関わる本が多いですね。