年貢
せめぎ合う江戸時代の領主と百姓
渡辺尚志 著
江戸時代、税の中核は年貢だった。大名領が石高で表されるように、年貢は社会全体のありようまで規定していた。だが、その実体はあまり知られていない。検地によって面積と地味を定め、毎年の検見で作柄を調査し、負担額が決まる。いつ払うか、貨幣で払うか現物で払うか、どこに納めるか等にも細かな規程があった。一方で領主・百姓双方の思惑によって丁々発止の交渉が繰り返された。年貢の成立から終焉までを巨細に解説する。
渡辺尚志 著
江戸時代、税の中核は年貢だった。大名領が石高で表されるように、年貢は社会全体のありようまで規定していた。だが、その実体はあまり知られていない。検地によって面積と地味を定め、毎年の検見で作柄を調査し、負担額が決まる。いつ払うか、貨幣で払うか現物で払うか、どこに納めるか等にも細かな規程があった。一方で領主・百姓双方の思惑によって丁々発止の交渉が繰り返された。年貢の成立から終焉までを巨細に解説する。
水谷千秋 著
第25代武烈天皇の崩御後、即位したのは、北陸に本拠をもち「第十五代応神天皇五世孫」を称する人物だった。この人物、継体天皇は本当にそれまでの王家の血を引いていたのか――。なぜ、奈良盆地ではなく淀川水系で即位したのか――。謎多き大王である継体天皇を新しい視点で描いた『謎の大王 継体天皇』。著者が最新の研究を踏まえた決定版を世に送る。
片山杜秀 著
敗戦後の日本の最大の課題は「安全保障」だった。東西冷戦のなか、軍備放棄、平和憲法に始まり、講和条約、安保闘争、核武装論、そしてアメリカとの対峙――。最高の知性たちが戦わせた白熱の論議から、いまに通じる論点を取り上げる。緊迫度を増す現代にこそ読み返したい「日本人の選択」。
布留川正博 著
アフリカから一二〇〇万もの黒人が強制連行され売買された大西洋奴隷貿易。ほかにも古代ローマ、イスラーム世界、ブラジルやアメリカ、中国、そして日本を含め、あらゆる文明において奴隷制が存在した。歴史上、奴隷制は一八八八年を最後に廃止されたが、今でも多くの地域に自由を奪われた人々がいる。世界史は、惨たらしい扱いを受けた貧しい奴隷たちの歴史と共に形づくられてきた。強制労働、虐待、性的搾取――隠された支配と抵抗の痕跡を辿り、いまなお続く人類史の欺瞞を暴く。
イギリス帝国木畑洋一 著
「陽の沈まぬ帝国」と呼ばれた、史上最大の植民地支配国イギリス。政治・経済の覇権国として現代世界に与えたその影響は計り知れない。前史となる北米大陸への植民からブレグジット、ガザ戦争までを射程に、統治に用いられる暴力の系譜、中心-周縁の非対称的な支配構造、帝国解体後なお各地に残り続けるその影を描ききる。
中澤信幸 著
中国語に由来する、日本の漢字の音読み。たとえば「行」という字にはコウ、ギョウ、アンと読み方が三種類もある。なぜこんなに複雑なのか――。遣唐使がもたらした漢音、仏教用語に多い呉音、同じ仏教でも禅宗にまつわる唐音。これらの音が日本に伝来した時代や経路、定着した経緯を、音韻史の専門家がわかりやすく解説。現在の体系ができあがった歴史的背景を明らかにする。ややこしくて面白い、音読みの世界への招待。
秋山陽一郎 著
大ヒット漫画『キングダム』で描かれる七国統一に至るまで、古代中国の戦国七雄はどのように興り、他国よりも抜きん出たり衰えたりしていったのか。最終的に秦の始皇帝によって亡ばされるまでの盛衰の歴史を一望する。『史記』以外の史料も駆使し、最新の研究成果を踏まえた新しい戦国時代の通史。
今野晃嗣、村山美穂 著
本書は動物心理学と行動遺伝学の知見からイヌの「性格」をひもとく。サイエンスの視点でオオカミからイヌへの進化、犬種ごとの相違点などに注目すると、人類の「最良の友」への印象がガラリを変わる。愛犬家必読書。
石川栄作 編訳
本書は、日本語ではまとまった形で読むことができなかった「ジークフリート伝説」をなすめずらしい作品群を集成したものです。資料としての価値は言うに及ばず、ニーベルンゲン伝説やワーグナーをより深く味わうために最良の1冊となることは間違いありません。
岡本隆司、君塚直隆 著
君主について考えることは、統治制度について考えるということ――。君主政=古い、悪/民主政=新しい、善といった単純な図式ではなく、君主とは何なのか、なぜ現代の世界は君主を残した国となくした国とに分かれているのか、歴史をたどりながら、多角的に、本質的に君主という存在を考えていく。米中露はもちろん、人間社会の統治やリーダーが何かを知ることのできる一冊。好評を博した『帝国で読み解く近現代史』に引き続き、再び東西の歴史に通じる二人の歴史家が縦横無尽に語る。