中華飲酒詩選

中華飲酒詩選

青木正児 著

陶淵明、李白、白楽天。無類の酒好きで知られる詩壇の巨匠が残した名詩の数々。同じく酒を愛した中国文学者である著者が「酒徒が酔余の朗詠に供する」ために、三人を中心に周代から唐代の酒にまつわる詩を厳選、原文・直訳・意訳ともに紹介する。琥珀色の酒を好むなら李白「客中作」を、緑色なら白楽天「薔薇正開、春酒初熟」を、紅色なら李賀「将進酒」を、白色なら徐寅「白酒両瓶送崔侍御」を吟ぜられよ――。解説・中村喬。

2024年5月23日

新訳 サロメ

新訳 サロメ

オスカー・ワイルド 著/河合祥一郎 訳

日本初演から110年。私達は「本当のサロメ」に初めて出会う。―月夜の晩。エロド王に請われ、妖艶な踊りを披露したサロメ。王に求めた褒美は美しき預言者ヨカナーンの首だった。少女の激情を描き、男性同性愛の記号(モチーフ)を潜めることで、当時の西欧社会の抑圧を挑戦的に描いた本作は、実はワイルドの抵抗(レジスタンス)!? 仏語原文を忠実に読み解き、見過ごされてきた男達の意外な葛藤を示し、真のドラマ性を見事に新訳! ビアズリー画18点掲載。

2024年5月23日

台湾のデモクラシー メディア、選挙、アメリカ

台湾のデモクラシー
メディア、選挙、アメリカ

渡辺将人 著

権威主義体制が長く続いた台湾。1996年に総統の直接選挙が始まり、2000年には国民党から民進党への政権交代が実現した。今や「民主主義指数」でアジア首位に立つ。中国の圧力に晒されながら、なぜ台湾の民主主義は強靭なのか。また弱点はどこにあるか。白熱する選挙キャンペーン、特異なメディア環境、多様な言語と文化の複雑さ、そしてあらゆる点で大きな影響を及ぼすアメリカとの関係に注目し、実態を解き明かす。

2024年5月22日

元朝秘史 チンギス・カンの一級史料

元朝秘史
チンギス・カンの一級史料

白石典之 著

モンゴル帝国研究に不可欠の基本史料を、モンゴルでの発掘調査に長年携わってきた考古学者が、最新の知見をふまえて解説する。

2024年5月22日

頼山陽 詩魂と史眼

頼山陽
詩魂と史眼

揖斐高 著

頼山陽の『日本外史』は、歴史に生きる人間の姿を鮮やかに描き出すことで多くの人々を魅了し、後世に多大な影響を与えた。山陽の詩人としてのあり方と、歴史叙述の方法とはどのように結びついていたのか。詩人の魂と歴史家の眼を兼ね備えた不世出の文人の生涯を、江戸後期の文事と時代状況のなかに活写する画期的評伝。

2024年5月21日

ペスト

ペスト

カミュ 著/三野博司 訳

一九四*年、アルジェリアのオランにペストが発生した。市門は閉ざされ、疫病が猛威を振るう。絶望と混乱と不正が満ちる中、医師リユーは治療に奔走し、それを助ける保険隊も結成される。理不尽な悪に抗う人びとの心理と言動を描き、巨大な災禍のたびに読み直される傑作。国際的なカミュ研究者による新訳が、作品の魅力を蘇らせる。

2024年5月19日

ルポ書店危機

ルポ書店危機

山内貴範 著

今後、書店はどこへ向かうのでしょうか。街から消滅するのか、存続するのか。町の書店がなくなり風景が変わりつつある街、まだまだ書店が多くある街。秋田県羽後町にある小さな書店の奮闘記や首都圏での書店の取り組み、名物書店員へのインタビュー、図書館の動向や個性あふれる小規模書店に影響を受けて生まれた出版社など、書店や出版の現状と未来に焦点を当てたルポルタージュ。

2024年5月18日

ロシア文学の教室

ロシア文学の教室

奈倉有里 著

小説を読み出すと没頭して周りが見えなくなる湯浦葵(ゆうら・あおい)、中性的でミステリアス、洞察力の光る新名翠(にいな・みどり)、発言に躊躇のない天才型の入谷陸(いりや・りく)。「ユーラ、ニーナ、イリヤ」と呼ばれる三人が参加する授業で取り上げられるのは、ゴーゴリ『ネフスキイ大通り』、ドストエフスキー『白夜』、トルストイ『復活』など才能が花開いた19世紀のロシア文学だ。

2024年5月18日

パリ 華の都の物語

パリ 華の都の物語

池上英洋 著

ケルト人の集落に端を発するパリは、今も街のあちこちに過去の時間を宿している。伝統を重んじつつ新陳代謝を繰り返す芸術の殿堂ルーヴル美術館、ナポレオンやオスマンの都市計画、豪華絢爛のオペラ座、ピカソの「洗濯船」とシャガールの「蜂の巣」、パサージュとカフェ、ギロチンが置かれた広場、歴史に名を刻む死者たちが眠る墓地……。この唯一無二の街が持つ栄光の記憶と知られざる黒い歴史を美術史家と訪ねよう。貴重なビジュアル資料を含むカラー図版約300点とともに読み解くパリの歴史と芸術のすべて。美術館案内付き!

2024年5月16日

王墓の謎

王墓の謎

河野一隆 著

「王墓はなぜ築かれたのか?」本書のテーマは、この素朴な疑問である。エジプトのファラオが築いたピラミッド、中国の皇帝たちが造った山陵など、人類史には王の埋葬のためのモニュメントが数多くある。それらは、王が自らの権力を誇示するために築造したと考えられている。したがって、王墓の大きさは権力の大きさに比例する、王墓は王の権力の象徴にほかならない、という理解が常識とされており、教科書にもそう書かれている。しかし、本書ではこの定説に真っ向から反論し、新たな視野から王墓を理解することを目的とする。

2024年5月16日