香港今昔

香港今昔

ヴォーン・グリルズ 著/国枝成美 訳

19世紀後半にイギリスに割譲され、その後アジアと欧州をつなぐ貿易・金融拠点として、特異な発展を遂げ、1997年ついに中国に主権が返還されたのちは、一国二制度の歴史を刻んできた香港。本書は、独自のコロニアルな景観を形成した香港・マカオの建築物や都市景観を写した古写真と、同じ場所で撮り下ろしたごく最近の写真を比較することで、その変遷を視覚的に検証し鑑賞できる、大判写真資料である。原書は2016年出版。

2023年6月16日

亡霊の地

亡霊の地

陳思宏 著/三須祐介 訳

ベルリンで同性の恋人を殺した陳天宏は、刑期を終えて台湾の永靖に戻って来る。折しも中元節を迎えていた故郷では、死者の霊も舞い戻る。天宏の六人の姉と兄、両親や近隣の住民。生者と死者が台湾現代史と共に生の苦悩を語る、台湾文学賞、金鼎賞受賞の長篇。

2023年6月14日

覇権について

覇権について

小沢文四郎 著

儒学にいきた一研究者の遙かなる回顧と、この国と中国に向けられた深い思い。 中国文献を通じて古代から近代までの中国の歴史の流れと中国人の意識の変遷を見る。

2023年6月10日

夜の潜水艦

夜の潜水艦

陳春成 著/大久保洋子 訳

「一九六六年のある寒い夜、ボルヘスは汽船の甲板に立ち、海に向けて一枚の硬貨を抛った。」と始まる表題作「夜の潜水艦」は、少年の空想世界が現実との境界線を失っていくという奇譚。「竹峰寺 鍵と碑の物語」で主人公の青年は、失われた実家の鍵はUSBメモリーで、家は完全な状態でメモリの中に保存されていると考える。……8つの中短編は、ひとつひとつ全く異なる世界を細やかに描きながら、大胆なイマジネーションで独自の文学世界を構築していく。中国の若者に大きな共感を呼んだ、新たな中国文学の潮流となり得る気鋭の作家、記念すべき初邦訳作品。

2023年6月10日

幽霊ホテルからの手紙

幽霊ホテルからの手紙

蔡駿 著/舩山むつみ 訳

〈中国のスティーヴン・キング〉と呼ばれる悬疑小说(サスペンス小説)の第一人者にして、累計発行部数1千万部を超える大ベストセラー作家が放つ、巧緻を極めたサスペンスホラー。

2023年6月10日

写真で行く満洲鉄道の旅

写真で行く満洲鉄道の旅

髙木宏之 著

機関車、客車、駅舎、町並み、建造物の美麗&秘蔵フォト420枚、市街図、時刻表、路線図等により、満洲鉄道の旅をバーチャル体験――あの満洲の風景がいま甦る。ロマンあふれる鉄道旅行!

2023年6月10日

中世哲学入門 存在の海をめぐる思想史

中世哲学入門
存在の海をめぐる思想史

山内志朗 著

基本用語を解説しつつ、存在の問題からアヴィセンナの存在論、存在の一義性、個体化論、普遍論争へと、存在の海をめぐる思想史を丁寧に案内する決定版入門書。

2023年6月8日

周縁の三国志 非漢族にとっての三国時代

周縁の三国志
非漢族にとっての三国時代

関尾史郎 著

中国世界の統一をめざす曹魏、孫呉、蜀漢の三国に周縁の諸勢力はどのように対峙したのか。烏桓、山越、鮮卑、高句麗、氐、西南夷、クシャン朝、倭について、史料を徹底的に読み込んで考察する。

2023年6月8日

横山光輝で読む「項羽と劉邦」

横山光輝で読む「項羽と劉邦」

渡邉義浩 著

横山光輝の『項羽と劉邦』を楽しみながら、秦の始皇帝の中国統一から高祖劉邦の漢帝国までを楽しくご案内する。横山光輝「項羽と劉邦」は、司馬遼太郎や長与善郎の同名の「項羽と劉邦」とはまったく違い、江戸時代に刊行された『通俗漢楚軍談」や『史記』『孫子』などをもとに横山光輝が独自の歴史観、人物観によって描かれた作品である。横山作品をリスペクトしてやまない著者が横山『項羽と劉邦』を深く読み込み、その人物像やストーリー展開などを『史記』『楚漢春秋』『漢楚軍談』をはじめ関連のありとあらゆる資料を、時間をかけて読み、考えに考えて分析、論考をおこなっている。

2023年6月3日